なんだ。これがバスケットボールか。簡単じゃねーか。
「へへぇかわいいなぁ。名前なんていうの?」
きもい二人組みにつかまった麗華。
「やめてぇぇえ放してよー」
たまらず叫ぶも周りに人影は見当たらない。
「そう暴れんなって―へえへ」
その瞬間、すり鉢で擦るような音と共に蹴りが顔面に入る。一人倒しまた1人と倒す
「え?誰?」
そして、まだ喧嘩を続ける譲二の背後から話し掛ける。
「おい!譲二!喧嘩はやっちゃいケネーよ?スポーツマンは!」
譲二が振り返るとそこには津堂さんがいた。
「津堂さん!」
「こらこら、津堂さんじゃない!これからは監督と呼べ―!」
理解が遅かったが今度の試合の監督になったらしい。
それから津堂さんは瞬間的に相手を倒した。
「あっ!いたいた。おーい」
駆け寄ってきたのは尚樹と誠也そして他の協力してくれた人たちだった。
「1人見つかった!でもさーもう1人無理っぽいんだよ。で、譲二は?」
「そりゃ―無理さー譲二は喧嘩してたんだからな」
津堂さんが暴露した。
「おい!てめー俺が地獄のカリカリ音と戦っていたのにくそが―!」
尚樹が叫ぶ。そして譲二はとっさに言い訳をした。
「あ!いや見つかったよ!一人!」
「あ?誰だよ!」
尚樹が言って譲二が指差したのは譲二と喧嘩していた不良。
不良が断ろうとしたが津堂さんの目線に負け引き受けた。
そうして5人は一応決まり。後の不良二人も無理やり入れた。
不良達は譲二と戦ったでかいには佐藤宗孝後の二人は桜庭芳樹と小林真二そして見つかった一人が三浦辰己こうしてスタメンが決まった。
PG沖田譲二SG宇野誠也SF桜庭、三浦、小林の誰かPF三上尚樹C佐藤宗孝こうなった。
「ランニング!」
尚樹が叫んで指示を出す。
尚樹はみんなの推薦でキャプテンになった。だがただ1人誠也だけは最後までぶちぶち言っていた。
アップを終え、実践的な練習に入ろうとしたら津堂さんが提案する。
「んー。実践的も何もまったくわかんないだろ―し,女バスと試合してちょっと見てみよう」
それが元に,試合をすることになった。
「よし!SFには三浦から入れ!」
と尚樹が言う。そして誠也が
「んでもさー俺ら三人はいいとしても、でかいのと(佐藤)ひょろひょろ(三浦)と他の雑魚二人組は(桜庭と小林)は使えねーからさーかばーしてこうぜ?」
そう,誠也が嫌味らしく言うが譲二は普通に
「ああ、当然だろ」
と答える。ピィー!!
「両チーム整列!ジャンプボール!怪我のないように!」
と言って津堂さんが審判をやる。
「よし!俺が飛ぶぜ!簡単に取ってやる」
尚樹が威勢良く言うが宗孝が払いのける。
「ふん!どきな!ちびが!俺に任せろ!」
「あ?お前素人だろが!」
と尚樹もたまらず反論するが、
「うるさい!ただあがったボールを沖田のとこに打てばいいんだろ?簡単じゃねーか?」
と言い返しにらみつけ、尚樹が譲った。
ピィー。ボールが上がる。
宗孝は長身に加えて、ジャンプもものすごく,圧倒的に俺のところへボールをはじく。
そして譲二がボールを誠也に渡すが、3Pが知られていたらしくマークがいる。
そして三浦に仕方なく渡す。
「こんなひょろい男子!あたしが簡単に!」
と威勢がいい女子の人がカットに行く。
が三浦は見かけどうりのひょろっとした感じだった。
仕方なく譲二がボールをもらいに行くが、なんと三浦は経験者でもムズカしいフックシュートを打った。
だが見事に決まった。
「なんだ。これがバスケットボールか?簡単じゃねーか」
「うん。僕にもそう思える」
三浦と宗孝が自身満満に言う。だが譲二は確信していた。
【すげぇこれなら頂点いけるぜ!】