第一話『天才』の不満
俺の名前は沖田譲二。小学6年。俺は周りから『天才』だとか言われてちやほや
されていた。その『天才』というのはバスケがらみである。親父の強制で、1歳からすでにバスケットボールに触っているのだ。そして毎日1ON1を親父とやってきた。そして小学4年にミニバスケットボールクラブに入りいきなりレギュラーをコテンパンにしてスタメンに入った。
そして5年までは県大会どまり、だが小6のとき全国大会に行き、月間バスケットと言う雑誌に、『100年に1人の天才。チーム72得点中42得点15アシスト』と書かれ、『天才』といわれるようになった。つまりチーム得点すべてにかかわったってことだ。
だけど、いきなり転校することになった。でも嬉しかった。なぜって?弱いチームから抜けられるからってのもあるけど俺は欲求不満だったから。その不満は、自分で得点して勝ってたけど本当は、アシストをやりたいからなんだ。アシストってのはパスをして受け手がシュートして入ったらアシストになる。なぜやりたいのかは、マジック.ジョンソンと言うNBAのものすごいアシストをした選手でその人に憧れてるから、だからその不満を解消してくれる受け手がいるかもしれないから。
引越しの車の中から、親父が「ここがお前が行く中学だぞ。」その中学は新しく名前は風ヶ丘中学引越し先の小学校はもう春休みに入っていて、友達も何もなく中学に行く。
「さあついたぞ!ここが今日から住む家だ!」外見は普通だが、1つ違うのは庭にオールコートの庭があることだった。俺は早速シュートを打ち始めた。今までは親父とやっていたが、もう相手にならなくなったので最近は自主トレにしている。
しばらくすると、近くに住んでいると思うやつが話し掛けてきた。「お!引っ越してきた人だな?俺もバスケやってるんだ―結構うまいなー?でもシュートフォームの手首にクセがあるな?直した方がいいぞ」いきなり話し掛けてきただめだしか?ふざけんなと思ったけど疲れていたので家に戻った。
「おいおい!シカトか?人がせっかくアドバイスしてやってんのに」がシャ!やつが言い終わると同じにドアを閉めた。シャー「おいおい。カーテンまで閉めるか?普通」俺はムショーにイラついた【確かに俺はクセがあるよ!でも何でてめーに言われなくちゃいけねーんだよ!全国にもいなかったやつに!下手なんだろ!ふざけんな!】イラつきながらもベットにはいった。
―翌日―
「おい!譲二」「なんだよ親父!」「…なにいきなりキレてんだよ?まあいいや俺じゃ相手になんねーからな。ここ、いってみろよJBLの最近引退した選手いるってさ、バスケ教わってきたら?」
そういって渡されたのは地図らしい。でも確かそれだったら近くの神社だったよな?いってみるか。
その後昨日のやつをコテンパンにしてやる。だが近くの神社だからって甘く見た。考えれば昨日初めて来た場所だ。やっぱ地図見よう。もってきてよかった。ちょっと親父に感謝と思ったが、すぐに憎しみに変わった。渡された地図は世界地図だった!細かいのをよこせ!そう思った。
ぽん!「やあ!」突然肩をたたいて話し掛けてきたのは昨日のやつだった。「覚えてる?」「ああ、覚えてるさ!いきなりダメだしして来たムカツク奴だってな!どうせたいしてうまくないんだろ?」と言いドンと押した。だが押した手は相手の体にくっついたままだった。「おいおい!暴力反対!」俺はまた屈辱を受けた。自分は力がある方ではないが、ない方でもないからだ。「神社を探してるんだろ?案内してやるよ。」「あ?何で知ってんだよ!」「ぷっ!だってさっき1人で大声だしていってたジャン」確かにそうかもしれない。せも、こいつに道を案内されるなんてしゃくだからな。「おいおいだんまりかよ?だったらおいてくぜ?」!!!!!「イやそれは困る案内してくれ」「いいけど、人に物を頼むときには、礼儀って物が必要だろ?」「……お願いします」「っはははっは。よろしーって言ってもこれからおれがいく場所と同じなんだけどね。」「あんた、沖田譲二って言うんだろ?」「!何で知ってるんだ?」「県大会であたった風神って覚えてるか?」「ああ、62対22で勝った所だ」「そこにいたんだ。っても怪我で出てなかったけどね。いいか?俺がいたら風神は3倍点数が上がるんだよ!だから俺が怪我じゃなかったら勝っていたんだ。そして今の俺とオメーは逆の状態だったんだよ。」「ふん!それはないね。たら、れば,の話なんて聞きたくねーよ」「着いたここだぜ」そこの神社の長い階段を上がると古びた神社としっかり整備されてるストリートバスケのコートがあった。
ガランガラン「おーい。おっちゃんいるかー?」奴が神社の鈴を鳴らし誰かを呼んでいるようだ。奴?そういえば名前聞いてなかったな。
古びた神社の中から30から40ぐらいのおっさんが出てきた。バキ!「こら!尚樹神社の鈴で呼ぶな!それに俺は42歳だおっちゃんじゃない!死んだお前の親父の三上さんはいい人だったんだぞ!」「おいおい。俺はダメな奴ってことか?それは」「ふん!とこで誰だ?あいつは」
「あー昨日引っ越してきた沖田譲二ってやつだ。」話に入れねーなーでもあいつ。三上尚樹って言う名前なのか。「おい!そこの譲二!尚樹と1ON1やってみろ」!!【別にイーけどいきなり呼び捨てしてしかも命令かよ】「まーいいぜ」こうして何か無理やりなところもあるけど三上尚樹と俺の1ON1が始まった。