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トラック3-02 |シャワー室でのキス(美羽視点)

挿絵(By みてみん)


「ほら……入って」



自分で言っておいて、すごくドキドキしてる。

この場所に君を呼んだのは、私なのに。



「……大丈夫。他の子は、いないよ」



ちゃんと、時間は選んだ。

誰も来ないはずの時間。



私は学校指定の競泳水着を着ている。

もちろんわざと。

君がどんな反応するかなって、興味あったから。



君の顔を見てると、視線の先に何があるのかすぐにわかった。



「……じーっと見すぎじゃない?」



ホントはそんなにじろじろ見てない。

すっごく見たいけど、、ってそんな表情。


私と同じ、ムッツリだねw



「もしかして、私の水着姿でエッチなこと考えてる?」



わざと軽く言う。

冗談っぽく。


からかうつもり、だった。




「……かわいい、って思って……」






……え。

一瞬、言葉が詰まる。



「……え? 可愛い、って……」



思わず目を逸らす。



「……バカ」



頬が熱いの、自分でも分かる。


部活後で、髪も濡れてて、

化粧もしてなくて。



「……なのに、そんなふうに言われると……」



ずるい。

本当に、ずるい。





でも……ありがとう

……嬉しい、って思っちゃう



「……かわいいなんて、今でも全然思ってないけど」

「でも最近、なんか……ちょっとだけ気づくことが増えたかも」



水泳部の練習中。男子の視線。

こいつらすっごい見てるなー、って今更気づいた。

前は、全然気にも留めなかったのに。



「最近は……分かるんだよね。不思議と」



なんでだろって思ったら、

君の顔が浮かんだ。



「君のおかげかも」



耳元まで近づいて、声を落とす。



「君が……私に、すっごく興奮してるの、知っちゃったからさ」



囁きながら、少しだけ胸が高鳴る。



「なんか、自信っていうか……、

ちょっと、意識するようになっちゃったのかも」



視線を落とす。



「ほら……君のここ……」



言葉にしなくても、分かっちゃったから。






「私の水着姿だけで……こんなに、なっちゃうんだもんね」








――その瞬間。

ドアの音。


「……っひうっ」


思わず息を飲む。


足音。

誰か、来た……?


隣のシャワー室で足音が止まる。

焦りで、胸が苦しい。



「同じ水泳部の部員かも……」



私はともかく、

君はバレたらまずいって。



「お願い……静かにしててね……」






『ねぇ、隣にいるのって美羽?』


「……えっ? カナ……?」



声、裏返らないように必死。



『うん、ちょっとお手洗いに行ってて』


「そ、そうなんだ……」



……あれ、カナって確か……



「カナ……もしかして今裸?」



聞いてから、しまったって思う。



『そうだけど~?』


「そっか……」



耳元で、君に囁く



「ねぇ……聞いた?」

「隣で私の友達が裸でシャワー浴びてるんだって」



言わなくていいのに、言ってしまう。



「カナって子。可愛くて、男子にも結構人気あるよ?」



……この感情、何?



『そーいえば美羽さー』


「えっ……? なに……?」


『最近また胸、大きくなったんじゃない?』


「そう……かな……」



なんで、今その話題なの?



『今いくつ?』



聴くな!カナのバカっ!

しかもめっちゃ興味津々な顔してるし……



「……94の……F……カップ……」



これ、恥ずいんだけど……



『うわー、でっか!』

『男子たちの視線、最近すごいもん』



「……別に……他の男子の人気なんて……」

「どうでもいい……から……」



他、って誰の事を中心に言ったか、後から気づいた。



『あ、そーいやーキス実習ってさ、もうやったの?』



もうしてる、何度も



「……ううん、まだ」



何でだろ。

カナに君の存在を知って欲しくないって思っちゃった。


君の耳元で囁く。


「……今日はまだ、だけどね」

「ねぇ……キスしよ……?」


「ん……ちゅう」



本当は、キスだけじゃないのに。



『でもさー、美羽気をつけなよー』

『男なんて、みんなけだものなんだから』



……女の子だってそうじゃない?私だけ?



『本気にしちゃダメなんだよ?』


「……わかってるよ、そんなこと」



なんか、すごくもやもやした。

だから……



「興奮するね?」

「バレたらアウトのこの状況でキスするの」



……すっきりしたいって、普通の事だよね?



・・・


・・




時間が、溶ける。


隣にカナがいるのに、

しちゃいけない事、いっぱいしちゃった。


超すっきり。

もう、もやもやしてない。


『ねぇ!』


「ひうっ」



カナ、お願い。

急に声かけるの止めて。



『私もう出るねー』


「え? あ、うん」


『おさきー』



ドアの音。

静寂。



「……ふぅ」



力が抜ける。



「あっぶな……本当にバレたかと思った」



君と顔を合わせて、軽く笑って。



「あーあ……水着……白いのどろどろ」

「これお母さんに洗濯してもらう時、絶対バレるだろうなー」



どうしてだろ。

君の顔をみると、すぐにからかいたくなる。



「……なんてウソ♡」

「自分で洗うに決まってるじゃん」



私の方ずっと見てて、って思っちゃう。



「それより……友達のすぐ隣でキスしながら……」

「すっごく興奮したね……?」



ドキっとさせたい、って思っちゃう。



「……また明日もしようね?」



頷くの、可愛い。



「ホント君は素直なんだよなぁ」



ふと、気づく。



「そういえば……君の制服、めっちゃ濡れてるじゃん」



嘘、ずっと気づいてた。



「いっそこのまま……君もシャワー浴びちゃう?」

「勿論……裸で」



だって、

透けたYシャツめちゃくちゃエロいんだもん。

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