イシをツム
なんもない奴は
なんも成せない
なのに
積んでも
積んでも
底がない
抜けて
落ちて
堕ちて
朽ちて
積み上げるたびに崩される
希望も何もありゃしねぇ
賽の河原よりもひでぇ
積み上げる場所すらねぇ
積んだ端から落ちていく
手には何も残らねぇ
目の前にだって残らねぇ
虚無しかねぇ
空ろしかねぇ
それでも手にしたものを積む
俺は今も生きている
それでも目にしたものを摘む
俺は今も息してる
詰んでねぇ
なら
積んでいけ
底はねぇなんて
決めつけだ
積んで
落ちても
朽ちずに
積んで
落ちてく先に音が聞こえりゃ
その先にあるのが俺の勝ちだ
そこにあるのが俺の価値だ
なんもない奴は
なんも成せない
積んでも
積んでも
積まれなくとも
諦めんな
ココロ折れんな
挫けてんな
ここで終えんな
終わってないなら
詰んでないなら
なんもないなんて
言わせない
何も残ってないように見えても
俺がここに残ってる限り
なんでも為せる
なんにでもなれる
だから手にしたものを積む
俺は今も生きている




