職業神殿
ええやん気に入った!って方は、続きはよ又はあくしろよと思っていてください。
明日は職業適性検査だからワクワクして眠れない――――
「ケテル様、早く起きるっす」
―――なんてことはなく、ぐっすり眠っている俺の体をソーニャが揺すりながら起こす。
「ん…あと3時間だけ…」
「3分なら許しますが3時間はダメっす!」
今いいところなんだ!あと…もう少しで雷龍の〇修行がクリアできるから!
「はぁ…仕方ないっす、お願いしますシーラ様」
「まかせて」
ハートは残り4個…行けるか―――
「とう」
「ぐぇっ⁉」
シーラは助走をつけて腹の上に乗っかった。
「おきた?」
「ああ、肺の空気と共に眠気も一気に吹き飛んだよ…」
「それはよかった」
(いくない、脇腹に膝が刺さっているから!)
気怠そうな目の奥を輝かせているのは、妹のシーラである。
こちらは母親と同じ白髪で、背中まで伸ばしている。
「うぐっ…そろそろ起きていい?」
「うん、いいよ~」
そう言いつつさらに抱き着いてくる。
「あの…本当に急いでもらわないと不味いっす」
「あー…帰ってきたら一緒に遊ぶから退いてくれる?」
「うん、わかった」
そう言って体から降りた。
「よし、行こうか」
「うん」
ぱぱっと準備を済ませて玄関に向かった。
「お待たせしました」
「やっと来たか、行くぞ」
父親の後ろに続いて馬車に乗り込んだ。
「お前はどんな職業になると思う?」
「そうですね…理想は支援術師か鑑定術師がいいですね」
(個人的には錬金術師とか回復術師がいいけどね)
「わたしは、にんぎょうつかい」
「人形使い…ね」
人形使いは名前の通り人形を操ることができる能力だ。
人形といっても土で作られたゴーレムなんかも人形として扱われる。
^~
「ここが職業神殿だ」
「ここが…」
「すごくおおきい」
上から下へと見渡していく。壁はオフホワイトのような、くすんだ白色をしている。
屋根の下によく分からない紋章があって、金や銀だけでなく宝石も使われているようだ。
建物自体は神殿というより教会に近い形をしている。
そんなことを考えながら見ていると…
「ほら、早く来るんだ」
「にいさま、はやくはやく」
「い、今行きます」
急いで二人のもとに行き、中を覗く。最初に目に入ったのはステンドグラス。
この世界を創った言われている神が描かれており、黒色のガラスで輪郭だけしかないが、中に差し込む光によって神秘的な雰囲気を醸し出している。
次に目に入ったのは大きな石像。服は全体的に波打っており、片方だけ肩が出ていて古代ローマ人が着ていた服に似ている。
右手は斜め上に伸ばし、左手には本を持っている。
髪は短くストレートで顔は整っているが、目の部分は窪んでいるだけだ。
「ようこそ職業神殿サンタース支部へ」
「マーカスだ。今日は息子の職業適性検査を受けに来た」
「はい、ではこちらへどうぞ」
「私達はここで待っているから早く行ってこい」
「分かりました」
「はやくかえってきてね」
シスターさんに連れられて奥の部屋へと入った。
~^
部屋の中には机と、さっき見た像を小さくした物が置いてあった。
ただしさっきと違い足元には頭サイズの球が置いてある。
「では、この球に手をのせて下さいね」
「分かりました」
球の上に手を置いた瞬間光りだした。目を細めてみていたが、やがて眼が開けられなくなった時―――
よく来たねケテル君。それとも―――
洋二君といった方がいいかな?
石像と同じ人物が目の前に現れた。




