インダス文字(5.ドラヴィーラの看板ほか)
6/04 最近、発見した読み換え(RI⇒RITA、等)を踏まえ、8. 「詳説 世界史B」を改訂しました。
6/2 5.(1)の印章につき、記号③の音価を修正し、改訂。
6/1 5.(1)の印章につき、記号に番号を付し、改訂。
5/31 5.(2)の印章につき、記号に番号を付し、改訂。
4/28 9.(3)の印章について、加筆修正。
4/27 9.(1)の印章の各記号に番号を付し、加筆修正。
12月9日、「5.(2)」、「8.」、「10.」に加筆修正。
12月08日、「ドラヴィーラの看板」に加筆修正。
11月3日、末尾の「10.」に「α」を取り入れ、加筆修正。
10月31日、「ドラヴィーラの看板」に加筆修正。
10月25日、末尾に「10.」として、NHKテキストに掲載された印章を追加。
10月4日、「ドラヴィーラの看板」に、加筆修正。
5.日向数夫編「古代文字」
グラフィック社の図録(2014年)。インダス印章の写真から。
(1)太ったサイ
131頁、下半分で中央の小さな写真。左を向くサイ。A.パルポラ(第1巻:インド)67頁のM-274A。
(ア)音価 上部の記号に、左から右へ、番号を付せば次の通り。
① 左端の縦棒2本:NI/RA/HASI。
② H形の記号:HASI-α。
③「牛」記号の変形:上部中央に短い縦棒が2本。また中程に横線が入り、記号
の下半分に「目」が成立:(U/SENI)-(NI/RA/HASI)-(MA/ME/α)。
④ 「魚」記号の中央に縦棒:TA/[(MA/ME)-(SI/YO)]/(SAKANA)-α。
⑤ RAKU記号の変形:左側の「腕」が、下部に移動したと捉えて、RAKU-NI。
⑥ U字形の上部左右に小さなV字形:(U/WA)-SA。
⑦ 縦に長い「牛」記号:(U/SENI)-(TUBO/NAGA)。
(イ)解読
(左から右へ)
NI/RA/HASI HASI-α (U/SENI)-(NI/RA/HASI)-(MA/ME/α) TA/[(MA/ME)-(SI/YO)]/(SAKANA)-α
RAKU-NI (U/WA)-SA (U/SENI)-(TUBO/NAGA)
しわしわの、氏は、見失せに。読めたや。盛んな氏、倉に/にくら うさ/うわさせに、没かな。
(右から左へ)
(U/SENI)-(TUBO/NAGA) (U/WA)-SA RAKU-NI TA/[(MA/ME)-(SI/YO)]/(SAKANA)-α
(U/SENI)-(NI/RA/HASI)-(MA/ME/α) HASI-α NI/RA/HASI
失せに、没かな。噂、倉に/にくら た/よめや。見失せに氏は、シワのシワ。
(ウ)読み換え
記号①と②を合わせ、左端から縦棒が3本、それに右端の4本目をSUと捉えて、SANSU/ MISUと読み換える。
(左から右へ)
SANSU/ MISU (U/SENI)-(NI/RA/HASI)-(MA/ME/α) TA/[(MA/ME)-(SI/YO)]/(SAKANA)-α
RAKU-NI (U/WA)-SA (U/SENI)-(TUBO/NAGA)
算数、背に氏は、見失せに嫁/ 読めたや。倉に/にくら うさ/噂せに、没かな。
(右から左へ)
(U/SENI)-(TUBO/NAGA) (U/WA)-SA RAKU-NI TA/[(MA/ME)-(SI/YO)]/(SAKANA)-α
(U/SENI)-(NI/RA/HASI)-(MA/ME/α) SANSU/ MISU
失せに、没かな。噂、楽に読めたや。見失せに氏は、済み。
(エ)まとめ
(前半)シワシワの氏は、見失せに。読めたや。盛んな氏、倉に。肉、食らう噂せに、没かな。失せに、没かな。噂、倉に、肉食らった。読めや、見失せに氏は、シワのシワ。
(後半)算数、背に氏は、見失せに嫁。読めたや、倉に。肉食らう噂せに、没かな。失せに、没かな。噂、楽に読めたや。見失せに氏は、済み。
「シワだらけのサイを見失った。食肉にされ、倉に入れられたのでは、との噂」。サイは、鼻がシワだらけで、肩や尻に斑点があり「算数、背に氏」と符号する。サイの首に二重線が走り、斬首を示唆している。
因みに前半では、失踪したのは、亭主のサイ。後半の読み換えでは、嫁のサイだが、印章M-274Aは、雌。印影M-274aなら、雄のサイに見える。どちらが食われるかは、サイの目次第、と言ったところか。サイの両耳が、目に見える。またサイは、太った豚の様だが、食肉に見える事を示唆していよう。
(2)131頁、右下の角の写真。左向く一角獣の印章。
130~131頁の最上部に、文字列だけ大きく再現されている。A.パルポラ「第2巻: Pakistan」の12頁、M-629A。
(ア)音価
上部の記号に、左から右へ、番号を付せば次の通り。
①左端:MASUME/WOTOME。
②上部に、短い縦棒が2本:NI/RA。
③平たい「兜」を横にした様な記号:(ME/MA)-SAMU。
④「魚」記号の上部、左右に「腕」:縦の「目」の中に短い縦棒があるので、
WA/WATA-(MA/ME)-α。
⑤ 「キツネ」を縦にした記号:分解すれば、上から、(MA/ME)-YOSE-NO。 これにキツネを加えて、[(MA/ME)-YOSE-NO]/KITUNE。
⑥ 細長い「牛」記号:U/SENI/TUBO。
⑦ 右端:台と見做し、DAI。
(イ)解読
(左から右へ)
MASUME/WOTOME NI/RA (ME/MA)-SAMU WA/WATA-(MA/ME)-α
[(MA/ME)-YOSE-NO]/KITUNE U/SENI/TUBO DAI
〇 娘に目覚む。私めの嫁さんにしたい。
〇 見ますに、寒め。私め、寄せ目のキツネ、失せに/死にたい/死に体。
(右から左へ)
DAI U/SENI/TUBO [(MA/ME)-YOSE-NO]/KITUNE
WA/WATA-(MA/ME)-α (ME/MA)-SAMU NI/RA MASUME/WOTOME
〇 「大夫の嫁さん、私め」(と)寒めに娘。
〇 台/代、失せに。「キツネの嫁さん、やめたわ」(と)寒めに娘。
(ウ)まとめ
娘に目覚めて「私めの嫁さんにしたい」。「大夫の嫁さん、私め」(と)寒めに娘。(大夫)台なしに。「キツネの嫁さん、やめたわ」(と)寒めに娘。見ますに、寒め。私め、寄せ目のキツネ、失せに。「死にたい」/死に体。
キツネの様な合成記号⑤は、角隠しを被る「嫁」の姿を兼ねており「キツネの嫁入り」の民話に通じる。なお一角獣の目が寄っており「寄せ目のキツネ」が表現されている。
6.「世界の文字の物語」(古代オリエント博物館、大阪府立弥生文化博物館編集・発行。2017年3版)22頁。
(1)「ドラヴィーラの看板」
「Cracking The Indus Script: A Potential Breakthrough」で検索すると、冒頭に登場する。1991年に発見されたもので、近藤英夫「四大文明[インダス]」(NHK出版。2000年)の87~97頁に、長澤智美による現地取材の記録あり。古代のドラヴィーラの北門入り口の上に掲示された看板と見られている。
記号が横に10個並ぶ。車輪の様な、KAの記号が全部で4つあり、右端近くで2つ連続する。
(ア)素朴な読み方
10個の記号に、左から右へ、①から⑩まで番号を付せば、次の通り。
①及び④、⑧、⑨ は、KA。
②NA/NE。
③MOU。
⑤WO。
⑥KE。
⑦SI。
⑩SA。
(右から左へ)SA-KA-KA-SI-KE-WO-KA-MOU-NA-KA
さかかし けを か もう なか(逆毛をかまう中)
(左から右へ)KA-NE-MOU-KA-WO-KE-SI-KA-KA-SA
かね もうかを けしかかん さ(金儲けをけしかけるさ)
これならまるで「金儲け話の情報交換も売り」とする床屋の看板である。因みに南インドのカンナダ語(ドラヴィダ系言語)では、「資産」(asset)は、SAMPATTUである由。
(イ)表情の変わる漫画
SAKA(逆さ)をヒントに、看板の右端を上に、縦にして見ると、中央寄りに、ストレス過剰な表情で、人の顔の漫画が登場する。(KEが両目、WOが口)これは床屋で、絡んだ髪を解いてもらう際に痛みを感じる表情だろう。右端のSAは、ハサミの様な道具、その左隣のKAKAは絡んだ髪の毛を表し、ちょうど顔の上に登場する。
逆に看板の左端を上に、縦にすると、やはり顔の漫画が登場するが、今度は安堵の表情である。(KEが両目、SIが口)髪の毛の手当が終了したに違いない。
(ウ)読み換え(その1)
論文掲載用のウェブサイトで、この話を海外の研究者に披露したら、この看板はドラヴィーラの北門入り口に高く掲載され、訪問者へメッセージを送った筈なので「床屋の看板」では不十分との反応だった。そこで再度、検討し、次の修正を加えた。
〇 KAと読んだ、記号①及び④、⑧、⑨につき、半月を槍で突く記号(TU)を2つ合わせた記号と見做し、TUKINI/ TUKIAIと適宜、読み換える。
〇 記号⑩(SA)は、合成記号MASAとする。
すると右から左へ、次の通り。
MASA (KA- TUKINI)/(NI-TUKIAI) SI KE WO KA MOU NA KA
まさか、ツキ/月に!/まさにつきあい、時化をかまう中(金儲けをけしかけるさ)
(エ)読み換え(その2)
〇 KAと読んだ、記号①及び④、⑧、⑨は、(EN)の中に、十字(RO)+ 支線(I/YA/SI/NO)と捉え、EN-RO-(I/YA/SI/NO)と適宜、読み換える。
〇 SAと読んだ記号⑩は、合成記号SAMUとする。
すると、右から左へ、次の通り。
MUSA KA EN--RO-(I/YA/SI/NO)SI KE WO KA MOU NA KA
まさか(の)遠路や、時化をかまう中(金儲けをけしかけるさ)
(オ)精密な読み方
上記②(NA/NE):上部の長方形を(MASU)、支えの縦棒を(I/YA/SI/NO)とし、MASU-(I/YA/SI/NO)、と読み換える。
上記③ (MOU): (4+2) 本の縞模様があるので、MOU-YONI。(2×3)本とすれば、MOU-NISA。
上記⑧と⑨:2つ合わせて、KA-NIと読み換える。
〇 右から左へ
MUSA-KANI- SI-KE -WO-KA-MOUYONI-SUMAI-NITUKI/ KA
寒気に、時化をかまう世に、住まいに、ツキ/着きか。
〇 左から右へ
KA-NE/MASUYA-NISAMOU-KA-WO-KE-SI-KA-KA-SA
金、増すや。兄さん、儲けをけしかけるさ。
(カ)まとめ
以上を繋げれば、
「まさか、ツキ/月に! まさかの遠路や、寒気に時化をかまう世に、住まいに着きか! 金増すや。兄さん、まさにつきあい、儲けをけしかけるさ」。
となり、移住者の勧誘と解釈できる。インダス河流域から見れば、ドラヴィーラは当時、南方の小さな島であり、人口と経済力の維持・増大のため、この看板で宣伝したのだろう。
この文脈で文字列を見れば、4つの車輪の様なKAの記号は、移民の荷車の漫画となる。また(イ)の通り、看板を縦にすると、人の顔の漫画が現れるが、右端を上にした場合に見られる、ストレス過剰の表情は「時化」を表し、左端を上にした場合の安堵の表情は、緊急避難して世話になった結果だろう。
(2)右下の印章
左向く一角獣の印章。右端の記号は、RYOの上部にUでRYOUだろうが、印章の右端上部の破損で、Uの右側が欠けている。これを意図的な損壊と見做し、「不」、「破損」、「端欠き」等を読み加える。一角獣の角は、SI/ YA。
(右から左へ)次の2通りに読める。
不 RYOU NIME YA(不良! 逃げや)
不 RYOU MENI SI(不良、目にし)
(左から右へ)やはり、2通りに読める。
YA MEMA RYOU 破損 (やめましょう、は損)
YA MEMA RYOU 端欠き (やめましょう、恥かき)
繋げて解釈すれば、
(ア)不良! 逃げや。「やめましょう」言うのは、損。
(イ)不良を目にし、「やめましょう、恥かき!」。
不良に出会った場合の対応として、2通り示唆している。右端の RYOUの記号が、不良の漫画を兼ねている。
(3)左下の印章
左向く一角獣の印章。6本の縦棒を(1+2+3)/(2+4)/6本に分け、読み換える。左手の三角形の記号は NA/NE+(横縞3本で)MI/SAN。一角獣の角を NO/SI/YAとする。また一角獣の耳を短い縦棒2本と見做し、適宜 RA/NIと読み込む。
(ア)6本の縦棒を(1+2+3)に分ける場合。
(右から左へ)U SI-RA-MI NA-SAN/MI NO (うちら、皆さん/ 南の)
(左から右へ)SI RA NA-MI SAN-NI-SI U (白波三人衆)
繋げれば「うちら、皆さん、南の白波三人衆」。
(イ)6本の縦棒を(2+4)に分ける場合。
(右から左へ)USI RA-YO NA-MI NI (うちらよ、波に)
(左から右へ)SI RA NA-MI NI-YO U (白波に酔う)
繋げれば「うちらよ、波に、白波に酔う」。
(ウ)6本の縦棒をMU/ROと読む場合。
(右から左へ)U MU NE-MI YA (産むね、見や)
(左から右へ)YA MI-NE RO U (闇値を狙う)
繋げれば「産むね、見や。闇値を狙う」。
(エ)全てを繋げれば「うちら、皆さん、南の白波三人衆。うちらよ、波に、白波に酔う。産むね、見や。闇値を狙う」。当時の流行歌か舞台の演目で、さしずめ「白浪5人男」か。
7.大城道則編著「図説 古代文字入門」(河出書房新社。2018年)
(1)牛の印章(86頁)
牛が怒った様子で上部を睨み、背中の毛が反り立っている。
(上段)
(左から右へ)SO RI TA KI KE NO RYU U
剃りたき/反り立つ 毛の 理由
(右から左へ)U RYU NO KE KI TA RI-SIME SO
売る気配、来たりし、締め(られ)そう。
(下段)
左端の縦棒4本はYO、あるいは(2+2)本と見做してRA-NI。その右隣は「男」と「木」の合成記号で、OKI/ KO-O。右端の記号は、重なる「目」の中央に短い縦棒、加えて四隅に縦棒で、SI-NIME-YA、あるいは縦棒を合計(3+2)本として、MI-NIME-NI。
(左から右へ)YO OKI SAMA SINIMEYA
よう、貴様は死に目や
(右から左へ)MINIMENI SAMA KOO RANI
惨めな様が、甲羅(背中)に
上下を繋げて通読すれば「毛が反り立っているが、理由は、売られる気配があり、締められそうだから」。「よう、貴様は死に目だ。惨めな様子が、背中に表れている」。
この牛は、さんざん畑仕事に使われた挙句、これから肉牛として売られる運命。人間の残酷な仕打ちに対し、怒りを露わにしているのだろう。良く見ると、頭の下の飼い葉桶が空である。
(2)一角獣の印章(114頁)
パルポラ「第1巻:インド」の12頁、M-18A。またAmit Sengupta Indus Sealsで画像検索すると登場する。右端の合成記号を分解すれば、屋根はRI、加えて(SI-SAN)+TI+NU、あるいは(SAN-ZAN)+NI/(I-SI)、と読める。すると次の通り。
(右から左へ)SAN-ZAN-I-SI U-SENI SI-SAN
散在し、失せに資産。
(左から右へ)(SI-SAN) U RI-SAN-ZAN-NI
資産売り、散々に。
繋げれば「資産売り、散々に散在し、失せに資産」。一角獣が怒った表情なので、教訓と見られる。
8. 「詳説 世界史B(改訂版)」(山川出版社。2019年発行)
インドの古代文明を解説した53頁に掲載の印章。ネットでは「The Earth is Mysterious, The mystery of Indus script」で検索すると、冒頭に15個の印章が登場するが、そのうち上から2段目、左から2つ目の印章。
(1)試し読み
大意を掴む為、複雑な記号を簡略化して読めば、次の通り。
(左から右へ)
MAKE-SO I-YA NI/RA TA RI/TARI MA-SE MI SO NI/RA NA YOSE U/USENI
負けそう、いや、似ている、たまらんぜ! 溝に、な、寄せ(て)失せに。
(右から左へ)
U/USENI SESI NA NI/RA SI SAN ME-SE RI TA NI/RA NI MAKE-SO
失せしなら 資産、召せりたら、逃げましょう。
(2)音価
上部に12個の記号が並ぶところ、左から右へ、番号を付せば、次の通り。なお、(I/YA/SI/NO)は、αと略す。
①左端。弓形を5本合わせた記号:分解すれば、左端がSO、その右側が、MAKEと見られるが、全体が中央で折れている事にも着目し、SO+MAKE +2α +ORE、とする。
②二本の短い縦棒:NI/RA/HASI。
③二本の長い縦棒:NI/RA/HASI。
④「魚」の記号:TA/ [ME-(SI/YO)]/ SAKANA。
⑤「魚」の記号に屋根:RI/RITA。
⑥「目」の記号の中に「穂先」の記号:(ME/MA)-SE。
⑦短い縦棒3本:MI/SA/DI/KAWA。
⑧弓型の縦棒:SO/α。
⑨長い縦棒2本:NI/RA/HASI。
⑩四角い果物の記号:NA/NE。
⑪「穂先」の記号で「羽」が4本:(YO/SI)-SE。
⑫右端。「牛の頭」の記号:U/ USENI/ TUBO。
(3) 解読
(左から右へ)
SO+MAKE +2α +ORE NI/RA/HASI NI/RA/HASI TA/ [ME-(SI/YO)]/ SAKANA RI/RITA
(ME/MA)-SE MI/SA/DI/KAWA SO/α NI/RA/HASI NA/NE (YO/SI)-SE U/ USENI/ TUBO
⇒ ORE-SINI-MAKESO NI NITA RITA MASE KAWA NO HASI NE/NA SEYO USENI
俺氏に、負けそうに、似たり。騙せ、川の橋、死ね。よせ。失せに。
(右から左へ)
U/ USENI/ TUBO (YO/SI)-SE NA/NE NI/RA/HASI SO/α MI/SA/DI/KAWA (ME/MA)-SE
RI/RITA TA/ [ME-(SI/YO)]/ SAKANA NI/RA/HASI NI/RA/HASI SO+MAKE +2α +ORE
⇒ BOTU SEYO NA RA SISAN MESE RI TA RA NI KEMASO-ORE-ISI
没、さようなら。資産召せりたら、逃げましょう、俺、必死。
繋げれば「俺氏に、負けそうに、似たり。騙せ、川の橋、死ね。『よせ』。失せに。没、さようなら。資産召せりたら、逃げましょう。俺、必死」。
(4)読み換え
(ア)上記②と③の記号を合わせ、4本の縦棒と見做して、SI/YOとする。
(左から右へ)
SO+MAKE +2α +ORE SI/YO TA/ [ME-(SI/YO)]/ SAKANA RI/RITA (ME/MA)-SE MI/SA/DI/KAWA
SO/α NI/RA/HASI NA/NE (YO/SI)-SE U/ USENI/ TUBO
⇒MASONOKEYA+ORE SI/YO TA RITA MESE SAN SI NI NE SEYO U
まあ、その気や。飲まそうやんけ。俺氏、酔った、足りた。店さん、死に寝せよう。
(右から左へ)
U/ USENI/ TUBO (YO/SI)-SE NA/NE NI/RA/HASI SO/α MI/SA/DI/KAWA (ME/MA)-SE
RI/RITA TA/ [ME-(SI/YO)]/ SAKANA SI/YO SO+MAKE +2α +ORE
⇒BOTU/USENI SEYO NA RA SISA MESE RITA YOMETA YO MAKESO-NI/SIYA-ORE
没、さようなら。資産、召せたり。読めたよ。負けそうに、俺氏や。
繋げれば「まあ、その気や。飲まそうやんけ。『俺氏、酔った、足りた』。お店さん、死に寝せよう」。「没、さようなら。資産、召せたり。読めたよ。負けそうに、俺氏や」。
(5)まとめ
全てを繋げれば、次の通り。
俺氏に、負けそうに、似たり。騙せ、川の橋で、死ね。まあ、その気や。飲まそうやんけ。「俺氏、酔った、足りた」。お店を開きに、死に寝せよう。「よせ」。失せに。没、さようなら。資産召せりたら、逃げましょう。俺、必死。資産、召せたり。読めたよ。負けそうに、俺氏や。
自分と良く似た人物の資産を奪うため、泥酔させた上、「吐かせる為」と称して、橋に連れて行き、川に突き落としてしまう話。アラン・ドロン主演の昔の映画「太陽がいっぱい」に類する話である。
(6)漫画
この印章を、右に倒すと、一角獣の首に、魚が一匹、掛かっている様に見える。(一角獣の鼻が魚の目に、角が、魚の尻尾に変貌)然るに、上記②から④の記号は、左から右へ、HASI NI SAKANA、とも読めるので、符合する。文脈から「橋に、魚(酔っ払い)を乗せて、水に戻す」趣旨に読める。
9.中村元「古代インド」(講談社学術文庫。2004年)より
33頁に写真掲載の3つの印章について、次の通り。
(1)右側の印章(テーセウス伝説:黒い帆と白い帆)
パルポラ「第1巻:インド」の7頁、M-8A。左向く一角獣の四角い印章。
(ア)音価
上部に並ぶ各記号に、左から右へ、番号を付せば次の通り。
①左端の6本歯の「口」: HA + ROKU/(2×3)。
②帆の記号:HO。
③Uの字形の中に針:MITI。
(イ)解読
(右から左へ) MITI HO HA-KURO(満ち帆は、黒)。
(左から右へ) NISAN-HA HO MITI(兄さんは、帆が満ち/不死身)。
合わせれば「兄さんは、不死身。満ち帆は黒」となり、ギリシャ神話で、クレタ島に遠征して怪物ミノタウロスを退治した英雄テーセウスが、父王との「生還なら白い帆で」との約束を破り、黒い帆を掲げてアテネへ帰還し、父王の自殺を招いた物語の一節と判明する。
帆の記号②の上部中央が黒く、また一角獣の頭の下の「譜面台」を船に見立てれば、帆に相当する上部が黒いので符合する。また印章を右に倒すと、一角獣の頭部が、身体を縄で巻き、おもり(一角獣の耳)をつけた人物に変貌するが、黒い帆を認め、海に飛び込む父王アイゲウスの姿と考えられる。一角獣は、不気味な表情をしている。
(2)真ん中の印章: 「四大文明展」図録の印章(336)に同じ。
(3)左側の印章
パルポラ「第2巻:パキスタン」の57頁、M-749A。右向く、痩せた一角獣が登場する四角い印章。上部に記号が2つ並ぶ。
(ア)音価
(左側の記号)YOSE。
(右側の記号)縦棒4本なので、YO/SI/4(I/YA/SI/NO)。
一角獣の耳:MI/ME。
一角獣の角:I/YA/SI/NO。
一角獣の目:ME。
(イ)解読
(左から右へ)左右の記号に続き、耳、角、目の順に、
YOSE YO/SI/4(I/YA/SI/NO) MI/ME I/YA/SI/NO ME
YOSE YO/IYASII ME YA ME
よせ、嫁。やめ。
よせ 卑しい目、やめ。
(右から左へ)角、耳、目、右左の記号の順に、
I/YA/SI/NO ME ME YO/SI/4(I/YA/SI/NO) YOSE
SI NIME I-YA-SINI SEYO
死に目、癒しにせよ。
繋げば「よせ、嫁。卑しい目は、やめてくれ。死に目なので、癒しにせよ」。一角獣は、高齢と見られ、長くくねる角、また耳と目を合わせれば、怪しげな漫画となり、嫁が何を求めているのか、概ね理解できる。
10. NHKテキスト「3か月でマスターする古代文明」(2025年10月)
(69頁下方の、2つの四角い印章)
(1)右側
右下の角が欠けている。ヤギの様な、曲がった角(2本)の動物が、右を向く。背中の上方に、2つの記号。更に右端寄りに、2本の曲がった角が連なる。
(ア)音価
棒線/支線に特徴的な音価(I/YA/SI/NO)は「α」と省略する。
左側の「目」記号:MASUME/WOTOME。
右側の縦棒2本:NI/RA/2α。
2本の角:(TUNO-NI/RA)/WANI。
(イ)解読
(右から左へ) (TUNO-NI/RA)/WANI NI/RA/2α MASUME/WOTOME
(庭に、娘/乙女)
(左から右へ) MASUME/WOTOME NI/RA/2α (TUNO-NI/RA)/WANI
(乙女に、つのらん)
「庭に、乙女。乙女に(思い)つのらん」。ヤギを乙女に見立てているのだろう。
(ウ)読み換え(2本の角)
(a)湾曲した角をそれぞれ、SOとし、2本並ぶので、NI/RAを加える。
(右から左へ)SO-(NI/RA) NI/RA/2α MASUME/WOTOME
⇒ SORA NIYA MEMASU (空に矢、見ます)
(左から右へ)MASUME/WOTOME NI/RA/2α SO-(NI/RA) (乙女に矢、そら)
「乙女に矢、そら」。「空に矢、見えます」。
(b)角をそれぞれ、縦と横の支線に分け、4(I/YA/SI/NO)とし、2本あるので、NI/RAを加える。
(右から左へ)4(I/YA/SI/NO)-(NI/RA) NI/RA/2α MASUME/WOTOME
ISINOYANI NIRA MEMASU (石の様に、睨みます)
(エ)まとめ
「庭に、乙女。乙女に(思い)つのらん」。「乙女に矢、そら」。「空に矢、見えます」。「石の様に、睨みます」。
乙女の心を射ようとしたが、的から外れた、との趣旨。挿絵のヤギは、矢を追跡し、飛んだ方向を見ているのだろう。ギリシャ神話に登場する、キューピッドの矢を想起させる。
(オ)漫画
「石の様に睨みます」をヒントに、上部中央の縦棒2本のうち、左側の縦棒の上に指を置き、印章の左側を隠すと、右側に、獰猛な魚/獣が、口を大きく開いた漫画が現れ、石の様に見える。乙女の親が、睨むのだろうか。
(2)左側
2本の角を付けたトラが、首を上げて右を向く。背中の上方に、3つの記号のクラスター。右端の方で、2本の角がこれに並ぶ。
(ア)音価
トラの肩の上の、屋根付き「魚」記号は、周囲の「雨つぶ4滴」と合わせる。文字列の左から右へ、番号を付せば、次の通り。なお支線に特徴的な音価(I/YA/SI/NO)は「α」と省略する。
①「男」が「ボード」に乗った記号:(OTOKO/O)-α。腕から、右方向に短い横棒が出ているので、更に、αを加える。
②弓型、3~4本の束の様な記号:上部—折れ-下部と分ければ、上部(3本の「バナナ」)は、TI/[(MI/SAN)-YORI]。下部(4本の足)は、SI/YO。合わせれば、TI/[(MI/SAN)-YORI]-ORE-(SI/YO)。
③上記②の右肩の、「雨だれ」:2つとすれば、NI/RA。1つとすれば、α。
④屋根付きの「魚」記号+「雨つぶ4滴」:(RI/TA)-(YO/SI)。
2本の角:WA/WASI。
(イ)解読
(右から左へ)
WA/WASI (RI/TA)-(YO/SI) (雨だれ) TI/[(MI/SAN)-YORI]-ORE-(SI/YO)
(OTOKO/O)-2α
〇 シワ寄りた、やや、しおれし親や。
〇 (角を省けば)たよりしや、身寄り、しおれし親に。
(あるいは)頼り氏の身寄り、俺氏、いい男。
(左から右へ)
(OTOKO/O)-2α TI/[(MI/SAN)-YORI]-ORE-(SI/YO) (雨だれ)
(RI/TA)-(YO/SI) WA/WASI
親の資産より俺や、頼り氏は。
(ウ)読み換え
記号④:魚記号を分解し、RI+ME+4α。周囲の「雨つぶ」4滴を、YO/4αとすれば、合わせて、MERI-4α-YO/4α。
(右から左へ) 「2本の角」を省略して読む。
MERI-4α-YO/4α (雨だれ)TI/[(MI/SAN)-YORI]-ORE-(SI/YO) (OTOKO/O)-2α
YASINOSI-YOMERI YA TI/[(MI/SAN)-YORI]-ORE-(SI/YO) (OTOKO/O)-2α
野心の氏、読めりや。俺/折れ、資産より、良い男。
(左から右へ) 「2本の角」は省略。
(OTOKO/O)-2α TI/[(MI/SAN)-YORI]-ORE-(SI/YO)(雨だれ)MERI-4α-YO/4α
O-NI-YA SI-SAN-ORE-YORI YAYA IYASINO-MERI-YO
鬼や、「俺、資産寄り。やや、卑しいのめりよ」。
(エ)まとめ
〇 シワ寄りた、やや、しおれし親や。便りしや、身寄り、しおれし親に。
〇 「親の資産より俺や、頼り氏は」。
〇 野心の氏、読めりや。「俺、折れ資産より、良い男」。
〇 「鬼や、俺、資産寄り。やや、卑しいのめりよ」。
トラの首の下には、財宝の集積らしい置物があるが、角の生えたトラが寄りかかる結果、置物(財産)が右に押され、傾くので「鬼や、俺、資産寄り。やや、卑しいのめりよ」と符号する。トラは「ドラ息子」を表すのだろう。




