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インターミッション・・・ぽいけど本筋

翌日、6名パーティー“ザンユウ”が発表された。

英雄として有名な“魔斬の両腕”を変えてまでの統合だ。

ユウの名前はアンテと、その繋がりの深いマスターのみに知られている。


名前だということさえ知らない者が大多数であり、謎とされた。




7日が過ぎた。


まず集中的にやったのは【調】(念話能力)の協力しての研究。


ユウがまずやったのは【無・勘】+【聴】による【調】への応用。

具体的には、高度な集中と優れたカンにより、【聴】でのメンバーそれぞれの色や感覚を特定。

それを元に念話のピントを割り出す。


チャンネルの固定化に悩むが、データはザンと念話で共有。


ザン側ではゲージ監視のプログラムが念話の監視とデータ共有、チャンネル作成とゲージ画面の関連を探る。

ここで問題発覚。


ザンは【斬】能力から離れ気味で、ゲージデータがほぼ無かった。

データの取れないもの、働いていないものは注意喚起するよう改良。



そこでふたりでの念話での情報交換中、魔力ゲージ作成時の手順を真似てみる。

もう一つ裏の画面レイヤーに念話データを置いてみる。

データは既にザンが分析・記憶してあり、ユウに再共有しながら行う。


ユウの経験では、ここまで出来れば時間経過で新ゲージのような物が出来るはずだと言う。


夜にはメンバーアイコンが出来ていた。

ザンは顔のゲーム風画像、ユウは色の画像で誰だか分かる。


再びデータ交換、ザンのピントが正確に、ユウは画像が分かりやすく。

かなり自由に通話出来、アリアの名前を出してもピントがズレない限りは漏れない。


後は、念話自体の練度を上げることに集中できる。





壁の都市ドーラの武器屋へショッピングにも行った。

メンバーはシンヨルとユウとアリア、ロロ(ろろ)魔弓(まきゅう)を買うためだ。


小さな店なら、近くに転移して普通に入れば済むのだが。

目立つ大店舗の場合、VIPエリアのある信用のおける店限定の方法だ。


まず、アリアが一人で普通の冒険者として入店、VIPエリア直前で顔を隠す。

Sランクの威光で、入口からの従業員総動員の迎えを頼む。


あとはローブ集団が来ても、貴族か何かのお忍びで通る。

店内での転移は無し、盗難等を考慮すると店にとって歓迎されないからだ。


特に要求されなければギルドカード提示はアリアのみにする。





次はサーシャなど信用できる人を使っての転移ネットワーク作り。

ここで明かされたのが、サーシャがアンテの一員である事。

詳しい事は謎のままだったが・・・。


サーシャの今いるところには当然行けるし、他の人物も同じ。


そして、今のメンバーも各地へ行ったり、居た経験がある。

今まで行ったことのある各地のイメージを、念話で共有して跳べるか。


ザンとも協力し、実現させたい。




ローブ姿でのウインドウショッピングや食べ歩きにも行けた。

ほぼ、『ユウ+シンヨル』『ユウを除くザンユウ(変だが)』の組み合わせだ。

茶黒ユウだけのデートはいつの日になるのだろう。




獣人メンバーには無料宴会の翌日会えた。

全員がザン達に憧れているが、リーダー以外はシャイ過ぎてほぼ喋らない。

大体イジワとルナノの活躍の話をする、実際フィニッシュは2人だったし。


あとは、獣人達の活躍や失敗談が面白すぎた。

このリーダー、引退しても講談師か何かで食っていけそうだ・・・。


ちなみに、夜間イジワは新婚生活を満喫しているのだが、『貴族関係や英雄の子孫関係』の仕事ということになっている。




昼間は時間を取って、ザンとイジワの対練、その他のメンバーのオーガエリア狩りもおこなった。


ザンの【斬】ゲージに変化が無く研究も進行しないのだが、恐らく属性に関係があるのではと踏んでいる。

そのためには“ザンユウ+シンヨル”での大物狩りが必要だ。



取り敢えず敵に動きもなく、大きな魔物の報せのない平和な7日間であった。


忘れると大変なことになるので、ユウのおっぱい活動にも言及しなければなるまい・・・。



簡単に言えばルナノ攻略であった。

だが大きな問題がある。

まさか、ザンとどんな格好で何回とか聞くわけにも行かない。


布石として、茶さんとのいきさつ、そしてシンヨルを守護する役目で彼ら全員と離れられないことを打ち明けた。

この辺でユウの興味は、ルナノがザンを落とした経緯へと移った。


・隠した思いをなんとなくアピールしてしまっていたこと。

・ザンが腕を失った時から、思いが止まらなくなってしまったこと。

・思い切って結婚まで申し込んでしまったこと。


やはり、最後の踏み切りがあったからだろう。

そこへ至るのに必要なのは、思いと、少々の偶然なのだろう。

望んで得られるものではないが、望まなければそこには至れない。


自分が何を聞いているのかとユウ自身思ったが、「最初は痛いだけだった」という話から、思わぬ方向へ進む。


「秘密だが、元の国では()()年上だった」と告白をし、共通の話題を話していった。

『便利な相手』として扱われることの多かったユウには羨ましい話だったが、ルナノにもユウの話は響いたらしい。


お互いに、話すことに「うんうん」「わかるわかる」と頷きあっていただけのような気もしたが・・・。



それからは入浴のたび、ある程度自然にルナノと体を触り合ったり、「ここが急所?」とか言ってみたり。

ユウとルナノの急接近に、リリアとアリアも目を丸くし、ルーナは寂しそうにしていた。


依然として、リリアのおっぱいへの高すぎる壁は越えられない。

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