10話 ルミナスとの再開
久しぶりの更新です!!
最近、学校が大変でなかなか更新できず.....
次の更新もいつか分からないのですが、五月中には次話投稿できればいいなと思います!
「よし、任せたー!」
「勝手に任せるなー!!」
えっと、これは、拒否権ないパターンか?
「ない!」
「まだ何も言ってないっつーの!」
はぁ〜..!全く困らせるのが得意なのかな。
と、その時
「星夏さん。」
落ち着いた口調で、その表情はポーカーフェイス。全体的に綺麗な体つき。
「......ルミナス!?!」
「え?なになに?知り合い?」
さやかは興味ありげに問いかけてくる。
「おまっ、どこいってたんだよ!!」
思わずルミナスの肩を掴む。
「触らないでください。」
と交わされたが。
「少し、色々事情があったんです。」
「そ、そうか。はぁ、急に居なくなるから、心配してたんだぞ。」
「その割には、そこに居る女の子と仲良くお話して、゛私゛の事なんて忘れてたじゃないですか。」
少しだけルミナスは星夏を睨んだ。
「えっ、いや!?そんな事......!」
話に夢中になってただけなんだが....。
.......ん?まて?
「私?」
「...........」
ルミナスの一人称が「僕」から「私」に変わっている。
「......っ!?」
後々から気づいたかのように、はっとして口元を手で抑える。
「ち、違います!勘違いしないでください!変態!!」
「え!?ってかなんで変態って言われなきゃいけないんだよ!?!」
ルミナスは、暴言吐いた後に、動揺を隠せずいた。
これは.........、
「お前.....」
「ん?ん??」
さやかは全くついていけていない。そんなのは無視して続けた。
「お前、やっぱり女だろ。」
「それは―――、」
ルミナスが口を開いた時、
「えええええええええ!?!?」
さやかが大声で、叫んだ。
「いや、うるせぇよ!!(笑)」
「ごめんごめん!(笑)」
「.......。」
完全にルミナスは呆れている様子。
「で、どうなんだ?」
「...それは、星夏さんに言う必要ありますか?」
「え..、いや、別に......。」
急に距離を置かれた気がして、何だか胸くそ悪くなった。
「...........。」
「...........。」
二人の間に沈黙が訪れる。
「なんだなんだー、喧嘩は良くないぞ〜!」
さやかは空気を読んだのか、明るく話しかけた。
「あ、いや、喧嘩とかじゃないぞ。」
「ならいいけど!」
と、その時だ。
バーーーーーーーーーンッッ!!!!!
「!?!」
大きな音が響く。
落ち着いていた心臓がまた動き始める。
爆発だ。
近くで大爆発が起きた。
炎が燃え上がった。床は砂だから、砂ぼこりも酷い。
俺は、ハッとして二人の方に視線を向けた。
ルミナスもさやかも表情が一変して、戦闘モードと言った所だ。
「そういえば、今は《魔炎邪悪》の最中でしたね。」
声色を変えたルミナスがそう呟く。
「私、行ってくるよ!」
水魔法が使えるさやかは、その才能に責任を持ち、炎を消火する為に走り去った。
「いっけぇぇ!!!《水爆発》!!!」
バッシャーーーーーーーンッッ!!!
さやかの大規模な水を使った爆発は、周りの炎を一瞬で消火させてしまった。
やっぱり二度目に見ても、彼女の魔法の実力は凄い。
「星夏さん、今のうちに逃げましょう!」
ルミナスは俺の手を引いた。
「えっ!?さやかはどうするんだ!?」
「さやかさんは、貴方よりも何十倍も強いです!自分達がいたところで足でまといでしかないです!」
確かにそうだな。さやかは強い。
「わかった。」
彼女にここの場を任せて、俺とルミナスは一時的に避難をした。
その後、炎が完全に消火されて《魔炎邪悪》が終わったのはさやかと別れてから六時間後の事だった。
そして、それ以来さやかとはぱったり会わなくなった。