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知らなくて  作者: みなみ 陽
序曲
1/21

眠れない夜に

 今日は、皆にとっては、変わらない朝になる筈だったと思う。そう、母の悲鳴が聞こえるまでは。

 家全体に響き渡った母の甲高い悲鳴は、皆に非日常の始まりを知らせた。

 家族の久し振りの団欒は、一日で終わってしまった。それを望んだ人物が居たから。

 その団欒が、楽しい物だったかと聞かれればそうでは無い。

 その団欒で、全員が、心から笑っていたかと聞かれればそうでは無い。

 その団欒は、一人の客人の為に作られた偽りの姿であった。

 その虚飾のベールは、何かとんでもない事件が起こった時に剥がれる物だと感じた。 


 ねぇお姉ちゃん、お姉ちゃんは、どれぐらい苦しかったの?

 私は、ずっと苦しいよ。


 姉の遺体がお風呂で発見された今日、私達家族は化けの皮を剝がされた。


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