お金稼ぎ
僕は八百屋を行っている、ルシエデさんの店の所に来た。
「あれ?」
女の子が店番をやっていた。
「いらっしゃいませ」
店は確かに、ここであっている!
野菜も置いてある。
ルシエデさんはいない。娘さんかな?
「こんにちは! もしかしてルシエデさんの子供?」
「はい、そうなんです! お店のお手伝いをしていて……、もうすぐ父は、帰ってくると思います。」
友達いないし、友達になりたいなぁ~。何話そう……。
「……。」
「何か、お探しですか?」
「いや、今迷っている所!」
僕は慌てて、野菜の値段に目を向けた。
「今日、お勧めの商品があるんです!」
「なるほど!」
そう言い、女の子は前の籠ではなく、後ろを探し始めた。
草以外で、草以外で、草以外で、そう心の中で思った。
「これです。3セントですが、いかがですか?」
「これは! トマトだ!」
僕は元の世界の食べ物があった事の驚きで、声が大きくなってしまった。
「そっ、そうです! すぐ腐ってしまうので、安くなっております」
「トマト2個お願いします!」
「はい!」
僕はお金を渡し商品を受け取った。
えーと、何て言うか迷うな。友達になりましょう!、普段何してるの?、何歳?、彼氏いるの?、名前何て言うの?、これだ!
「えーと、名前何て言うの?」
「アリス 10歳です。」
「あっ、僕は武 同じく10歳です。」
僕から名を言わなきゃだね。
「同じ年だねー! お使い頼まれたの?」
「うん!そうなんだ。アリスちゃ……、アリスちゃんって呼んでよかったかな?」
「いいよ。じゃ、私は武君って呼んでもいい?」
「うん!いいよー。今度暇な時にでも、お喋りしない?」
「うん。いいよ!」
「うん!じゃまたー。」
「またねー! ありがとうございました。」
帰り際に、アリスちゃんのステータスを見てみた。
アリス 10歳
LV 4
HP 10/10
MP 12/12
力 3
魔力 12
素早さ 2
頑丈さ 4
器用さ12
特技
・回復スキルLV1
・料理スキルLV1
料理スキル付いている! アリスちゃんの料理食べたいなーー。
雑貨屋、服屋、あっポーション屋もいる!
HPポーションとMPポーションが置いている! 値段はどちらも50セントだった。
「これどれ程度、回復しますか?」
「両方30回復するよ」
「分かりました。ありがとうございます。」
そう言い、店を離れた。
いろんな店があるなぁー。
あっここだ! 肉屋があった。
「いらっしゃいませ」
「えーと、どれにしようかな。」
売価の板を見ると、知らない名前のから知ってる名前の物があった。
知ってるので安いのっと。鳥肉6セント、豚肉7セント、牛肉8セント、鳥肉にしよう!
「鳥肉下さい!」
店の人に6セント渡して、商品を受け取った。
よし!買わなければならないのは、買った。
お仕事探しに、役場にいってみよう。この前見に行った時、壁に何か貼ってあったもんなー。
僕は、役場に着いた。
正面にカンター、その横に階段、周りに張り紙がある。
露天用
1.5m*2m 月300セント
住宅地用
5m*5m 購入5000セント
畑用-A12
5m*1.5m 月400セント
うあっ!どれも高いな~。
リネ1束=1セント、トマト1個=3セントとすると、ここは1セント、30円くらいかな。
そういえば、お仕事の案内ないなぁ……。
「あの、すみません! 3点確認してもいいですか??」
「はい、どうぞ!」
「一つ目は、お仕事の案内は、ここには無いんですか?」
「仕事はここの隅にあります。」
指を指す方を見ると、壁の隅にいくつか紙が貼ってあるのが見えた。
「なるほど! 次に階段の前に柵がありますが、上の階は何があるんですか?」
「階段の上は、図書館となっており入場1回に付き、100セントです。後は、会議室など職員の部屋があります。」
本を閲覧するのに、100セントか! 高い気はするが、お金が貯まったら、早いうちに何か情報を手に入れる為に、見に行きたいな。
「最後に、月に○セントと書かれてますが、今は何月どころか、朝・晩はどうやって分かるんですか?」
「朝・晩は『カウントバード』という名前の鳥がいて、朝6時に『コケ、コケ、コケェー』と鳴き、夕方6時に『コケッコッコー』と鳴きます。カウントバードを見てみたかったら、役所の横の鳥小屋にいます。日付は、役場でこの結果を元に記録してまして、カウンターからドアの方をみて、ドアの上に書いてあります。以上で、よろしいでしょうか?」
「はい! ありがとうございます。」
今日の日付は、4月3日 月曜日。
受付の人が、ここに仕事の案内があると言っていた、壁の隅を見てみた。
■依頼
赤魔石作成 1個 45セント
空魔石支給! 回数無制限!
■依頼
水魔石作成 1個 45セント
空魔石支給! 回数無制限!
■依頼
緑魔石作成 1個 45セント
空魔石支給! 回数無制限!
■依頼
白魔石作成 1個 45セント
空魔石支給! 回数無制限!
少なっ! と言うか、全部魔石の仕事だ! それ以外の仕事はない!
まずはこの依頼をして、お金を貯めようかな。
武はステータスを見て、MPが16ある事を確認し、受付に向かった。
「あの魔石作成の依頼を3つ受けます。」
「はい!どうぞ。」
空魔石を貰い、僕はその場で赤魔石を作り、受付の人に渡した。
135セントの儲けになった。
僕は、人生で初めてお金を稼いだ。
ステータスを見たら、MPは1/33だ。着火魔法1回しか使えない。
気をつけて家に帰ろう! フィットおじさんが、帰りを待ってるはずだ。