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フィットおじさんとお買い物に行く

 あれから僕とフィットおじさんは、下層の市場に向かった。

下層の市場は、木でできた屋台みたいな感じだ。もちろん布の屋根がある。日によって水が天井から滴ってくるからだ。


 大通りに面してる店の前で、フィットおじさんは立ち止まった。丁寧に籠の中に一種類ずつ葉物が置いてあった。


「おう、久しぶり! 元気してたか」

「まぁまぁだな、武、おじさんの友達のルシエデさんだ」

「はじめまして! 武です。フィットおじさんの家でお世話になってます」


 僕が知ってる野菜も置いてあった。もちろんネリだ。

 ルシエデさんには女の子がおり、僕と一緒の10歳だそうだ。お友達出来るといいなぁ!


 この世界の通過は『セント』っと言って1・10・100・1000・10000札がある。

 持って来たネリ80束を渡したら、80セント貰えた。1束1セントで買い取って貰えるそうだ。

「売ってるネリも1束1セントって書いてあるけど利益あるんですか?」

「それはね!ちょっと1束より少なくなってるんだよ!そこの差で生活してるんだよ」

「そうなんですね!教えてくれてありがとうございます」


 あとはここの店で、枯れ草を2セントで買った。ベッドの上に敷く用だ。これは、家畜の餌によく買う人が多いそうだ。ほとんどのお店に黒い板に白い字で、売り買い価格もしくは売り価格が書いてある。僕でも分かりやすそうだ! 

 

 

 次に寄った店は1cm程度の石が並べてあった。種類は、透明・赤色・水色・緑色・白色をした石だ。

「フィットおじさんこの石は何?」

「これは魔法結晶といって、皆は魔石と呼んでいる。色がついてるだろ? 透明・赤・青・緑・白。順に、空・火・水・大地・風の魔法が入っていて、魔法が使えない人でも魔法が使えるようになるんだよ」

「そうなんだ!すごいね!」

「家に帰ったら、実験してみようか!」

「うん!」


 魔石店で持って来た透明の空魔石を10個 50セントで売って、火の魔石を3個 150セントで買った。


 最後は木製品店に行って、僕のベッドを200セントで買って貰った。木製のハンドメイドのベッドだ。もちろんマットはない、全て木製だ。




 家に帰ってきた。まずはベッドを、フィットおじさんのベッドの横に並べ、ベッドの上に枯れ草を敷いた。


「よし、武早速はじめるぞ!まずは魔石の使い方講座だ」

「はい!」武はわくわくしていた。

「本当に武はこの世界の常識を覚えてないんだな」

「はい、全く覚えてないです」


 部屋の隅に天井から紐が2本降りており、それに棒がくくりるけられている。その棒に鎖がつけられていて、それに鉄鍋がかけられている。


 「最初におじさんが、手本を見せてやろう。そこの鍋に水を入れてみせる」

 

 フィットおじさんはそう言い、水色の魔石を両手で持ち祈ってた。

 そしたらぶわっと水が出てきた。


 「こんな感じだ!」

 「おぉ~!」

 

 そしてフィットおじさんは、鍋の中にネリを入れた。今日もネリスープみたいだ。暮らしぶりを見ると贅沢は出来ないが・・・、もう草を食べるのはうんざりだ。


 「次は、武がやってみるんだ」

 「はい!」


 地べた部分は少し掘ってあり、そこに乾燥した木・棒・枯れ草が置かれている。


「まずそこの囲炉裏に着火の魔法を使って、枯れ草に火をつけるんだ! 魔石を持って、木に火をつけるイメージをしてみろ」


 「はい!」


 部屋の隅に天井から紐が2本降りており、それに棒がくくりるけられている。その棒に鎖がつけられていて、それに鉄鍋がかけられている。

 地べた部分は少し掘ってあり、そこに乾燥した木・棒・枯れ草が置かれている。


 僕は魔石を持ち、枯れ草に火をつけるイメージをした。そしたら、火花が「パチッ」といい火がついた。


「おぉ~!」 武は感激した!

「出来たな! こうやって魔法が使えないものも魔法が使えるようになるんだ。使えるといっても、魔法スキルLV1までなんだけど、これで生活する上での魔法は十分だ。後で詳しくこの辺は説明するが、魔法スキルがある者は魔石を介さず、このような魔法を放てるんだ」

「なるほど~!便利ですね。」

 

 神様に魔法使えるように頼んだし、それなら僕にも出来るのかな?

 料理を作り終えて、僕たちはライトが置いてある場所に来た。土壁から木の板だ出ており、その上にライトが置いてある。もちろん明かりは灯っている。


 「そのライトの横にメーターがあるだろ。もう少しでこの明かりが消えてしまう。これに、明かりを灯すイメージをしてみろ。」

 「はい!」

 そしたら、メーターが満タンになった。この世界では簡単に魔法が使えるんだね!

 最後に、外の畑にあるライトを充電した。家の中に入ったら、煙かった。フィットおじさんは、風魔法を使って部屋の空気を綺麗にした。


 「この世界は大変魔法は重要だ。魔石は高いからと言って明かりを灯さなかったとしよう。そしたら暗くて何も出来ない所か、病気になってしまうんだ。作物も育たん。魔法を使う事を怠ってはならないぞ!」

 「分かりました!」



「武、今日は疲れただろう!」

「今日はいろいろ出歩いたり、お勉強で少し疲れました!」

「それなら、ご飯食べて寝るか。明日もフィットおじさんの講座だ。次は『ステータス』についてだ。」

「はい、おじさん!」


 今日は楽しかった。夢の世界にいるような気分だ! 明日も新しい発見がある。楽しみだなぁ~。

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