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あの時はごめんね

作者: きらら




1年前の秋 僕は彼女に約束をした

「必ず迎えに行きます 待っていてください」と


僕は遠くから 彼女のことを眺めながら

その姿を この目に焼き付けて 心に誓った

「毎日逢うことは出来なくても 遠くから愛を注ぎます」と



彼女は 僕の本当の気持ちを 知らない

僕がどれだけ 彼女のことを想っているのか

僕の愛が どれほどの ものなのか

彼女は 知らない



僕にもう少し 勇気があれば…

あの時 君に 声を掛けていれば…


僕たちはきっと 誰も真似することのできない

誰も踏み入ることのできない 圧倒的な愛の力で

一緒にいただろう



もどかしいくらいの 不器用さで 自分の愛を複雑にして

どうすることもできない この気持ちを 封印した


ほんの少しの勇気があれば もっと簡単に 二人は一緒にいられただろう

あと少し強引さがあれば 僕は君の手を引っ張って 離さなかっただろう


神様はあの時 僕たちを試したんだ

この愛が この想いが どれだけのものなのか

この出逢いが 本当に 運命なのか…




君は今 何をしていますか

僕は今 無性に 君に逢いたい

君は何て言うのだろうか

「あの時は ごめんね」と

「あの時は まだ大人になりきれなかった」と

そう言うのだろうか…



僕は今 君を迎えに行きます

待っていてください

今度はちゃんと 僕の想いを伝えるから

勇気を出して 伝えるから

必ず 待っていてください



もうこれ以上 自分に嘘はつけない、つきたくない

この道を 君と歩きたい

どこまでも続くこの道を 君と一緒に歩いていきたい


この道の先が どうなっているのか

どこに繋がっているのか

それはまだ わからないけれど

僕は君と 歩いていきます


雨の日も 晴れの日も いつも君と一緒にいて

君が転ばないように はぐれないように

君の手を決して離さずに 歩いていきます


だから 君も 僕のことを もう一度信じてください

「あの時はごめんね」と笑いながら

僕のところへ 駆けてきてください

「大人になったね」と笑い合いながら…



あの時はごめんね

愛しています…



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