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最強の問題児と最弱の神人少女  作者: 鈴夢 リン
第三章 奮闘編
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第十六話『動き出す絆』8

 みなさん、改めてまして明けましておめでとうございます!!

今年も最強の問題児と最弱の神人少女をよろしくお願いします!!

 勝利は見えた。

 今の私なら勝てる……!!

私はもう屈する気はない。

「行くわよ、茉依!!」

「……!!」

「超加速――ハイダッシュ!!」

 私は加速魔法を使い、素早い攻撃を仕掛ける。

反射リフレクトの弱点を考えればこれが一番良い手だ。

 茉依が予測出来なければ、リフレクトは使えない。

 ならば、予測できないほど速くなればいい。

「はあぁぁぁぁ!!!!」

「かはっ!!」

 当たった……!!

 初めて茉依が細剣レイピアの攻撃を受ける。

茉依は攻撃を受け、後方に移動する。

 意識するのよ……私。

 今までの司との訓練を思い出しながら、私らしい戦い方を作り出す。

「どうして……跳ね返せないのよ……」

 今の茉依は明らかに動揺している。

恐らく今の攻撃は茉依には一切見えていなかっただろう。

 だから、今がチャンス。

 私は再び攻撃体勢に入る。

「ねぇ、茉依?」

「な、な、何よ……?」

「私は茉依と戦えて良かったと思っているわ。だって、やっと茉依としっかりと対話出来たんだもの」

「……!!」

 今までは言葉だけで何とか茉依と通い合おうと思っていた。

でも、それは違う。

 私にはそれ以外の方法がある。

 このレイピアだ。私のレイピアで気持ちを最初から伝えれば良かった。

どんな壁にぶつかったってレイピアは一緒だったから。

 レイピアは私の分身ともいえるぐらい大事なのだ。

 だから、

「茉依、私と真剣勝負をして」

「……ふん。なるほどね。少しは期待を裏切らないみたいだわ。

 もちろん、その勝負受けるわ!!」

 そして茉依はあの頃のように笑った。

とても懐かしくて、とても暖かいそんな笑顔だった。

 これでこそ、親友よね。

 私は心の底からそう思った。

「ありがとう、茉依。じゃあ、行くよ!!」

「掛かって来なさい、成実!!」

「はああっ!!!!」

 レイピアと共に風を起こすように茉依に迫る。

加速魔法はまだ残っている。

 これなら勝てるはず!!

 私は力強くレイピアを振り下ろす。

「同じ手には引っかからないわよ!!」

 茉依は私のレイピアの攻撃を受け止めた。

 さすがは茉依ね……。

私の攻撃をいとも簡単に破ってしまうとは。

 そう考えると、同じ手は何度も通用しないということになる。

私が剣技を使えるのを知らないとはいえ、一度でも避けられたらそこで終わりだ。

 一発で決める必要がある。

 だけど、それを無理かどうか考えている暇はない。

それを可能にする。それが私の勝利のカギだ。

「今度は私からよ、成実!!」

 茉依が私よりも先手を取る。

逃げるだけでは駄目だ。

 リフレクトがあっても私は受け止める!!

「はあぁぁぁぁ!!!!」

「……!!」

 キイィィイィン……。

 闘技場内に大きな鈍い音が響き渡る。

だけど、先ほどのような痛みを感じない。

「茉依……?」

「あなたが言ったじゃない……真剣勝負をしようって。

 だから、私は小細工は使わない。剣技だけで成実に勝つ!!」

 茉依は本気で私と向き合ってくれている。

なら、答えなければ……!!

「私も剣技で茉依に勝つわ!!」

「望むところよ!!」

 そして、茉依は私から離れる。

 剣技を発動するつもりだ。

 雷の鉄槌が来る!!

 私は茉依に目掛けて走る。

「今度こそ、くらいなさい!! 雷の鉄槌サンダーインパクト!!」

 恐らくこれをまともに受けたら私は負ける。

でも、これを避ければ私の勝ち。この剣技は放った後は硬直があるはずだ。

 だから、そこで決める。私の剣技で。

「はああぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 たった数秒でいい。

 ただ避けることだけに集中する。

私は今真正面を走っている。どちらに避ける……?

 左か、右か。考えるのよ……必ず避けられる方を。

『茉依はいつも右から攻撃するよね』

 はっ!! ふと昔の出来事を思い出す。

そうか、茉依には癖があった。

 でも、今でもその癖があるとは限らない。

 どうする……?

 ええい、私らしくない。

 一か八かやってみるしかない!!

「……!!」

 サンダーインパクトが頭上に近付く。

「今!!」

 右に逃げようとする。

「甘い!!」

 茉依は想定済みだ。

だけど、

「まだ癖が残っているよ、茉依」

「……!?」

 私は左に移動した。

「くっ!! しまった……!!」

 茉依は硬直で動けなく。

「これで、終わりよ!!」

 もう茉依に逃げるすべはない。

 私は剣技を放った。

光速切り(シャイニングブレイク)――。

「かはっ!!」

 茉依はダイレクトにその剣技を受ける。

でも、これで終わりじゃない。

「受け取って、私の思いを!!!!」

 私の剣技、星光切り(ホーリースラッシュ)を放った。

 茉依は最後に清々しく笑い、その剣技を攻撃をもらう。

「成長したね……成実……」

 そう言い残し、茉依は倒れた。

 気が付くと、闘技場内の空気は静まり返っていた。

 審判も呆気に取られている。しかし、気を取り直し、

「勝者、柊成実選手!!」

「「「「「「「おおぉぉおぉぉっ!!!!」」」」」」」

 辺りから盛大な歓声と拍手が巻き起こった。

 最初はあまり実感が沸かなかった。

だけど、徐々に……喜びが溢れてくる。

 やった……私は勝ったんだ!!

 ついに茉依に勝利出来たのよ、私。

嬉しい、本当に嬉しい。

 でも、喜びの束の間私の目の前が暗転する。

「あれ……?」

 体の力が抜けていく。

 遠くから声がする。

 結局こうなるのね……。

分かってはいたけれど、情けないわ。

 状況が飲み込めた私は少し肩の力を抜く。

もう、最後くらいカッコイイ所決めなさいよ……。

 私はその後気を失ってしまった。

 



 


 

 新年早々に、拙い戦闘シーンをすいません。この話だけ異様に長くなってしまいました……。次回で第十六話が終わると思います。

 追記

 明日、投稿予定です!!

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