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最強の問題児と最弱の神人少女  作者: 鈴夢 リン
第二章 加入編
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二章 エピローグ

 時が過ぎるのは早いものであれから一週間がたった。

事件があったというのに今では何事もなかったように訓練に励んでいる。

 もちろん七瀬も含めてみんな一生懸命努力している。

 そして、今日。

「頑張れよ、柊と七瀬」

「ええ、もちろん!!」

「はい、分かってます!!」

 試合前に俺は柊と七瀬に言葉を掛けた。

とはいえ、そんな言葉を掛けられなくても十分やる気のようだ。

 今日は俺達、団体戦二回戦の試合当日だ。

 今回の試合形式は代表式だ。代表式はその名のとおり、両方のチームの代表が戦い、勝った方のチームが勝者となるルールだ。

つまり、負けたらそこで敗退となる。

 だが、今回は大丈夫だろう。

なぜかって……? そんなの決まっている。俺達のチームは最強だからだ。

 特に柊と七瀬とのペアだったらな。

 俺と伊吹は今回の試合では出ない。これも一種の作戦だ。

 今回の対戦相手は遠距離型のチームだ。なので、俺と伊吹のペアでは分が悪い。

まあ、勝てないことはないと思うが。あまり言うと色々な人に冷たい視線を向けられるので止めておく。

 とりあえず、柊と七瀬のペアなら丁度よいバランスになっているのでまず負けることないだろう。

『時間となりました。団体戦二回戦第三試合に出場する生徒は闘技場前に集まってください。繰り返します、団体戦……』

 俺が考え事をしているとアナウンスが流れた。

「そろそろ時間ね」

「そうですね、柊さん」

「じゃあ、俺は上から見てるからな。しっかりと勝利して来いよ」

「分かってるわよ、そんなこと!!」

「なぜ、そこで怒るんだよ……?」

「しっしっしっかりと見てなさいよ……」

 うん……?

 どうしてそんな顔を真っ赤にしているんだ。

 柊は顔を赤く染めモジモジとしている。

そんな様子を隣で見ている七瀬は少し面白そうに口を開く。

「あれ、どうしたんですか? 何を試合前に気にしてるんですか?」

「べっべっ別に何も気にしてないわよ!!」

「本当ですか~? それにしては顔が赤いですよ」

「……!? ちっちっ違うわよ!!」

 柊は全力で今の行為を否定する。いや、何を否定したいのかは分からないけど。

隣にいる七瀬はそれを興味深そうに眺めている。

 まったく七瀬も相変わらずだな。

「まあ、気持ちは分かりますけどね。そうですよね、司君?」

「はぁ!? どうしてそこで俺に話題を持ってくるんだ!!」

 俺は急に話題の矛先が俺に向いてきたので動揺してしまった。

 すると、七瀬が俺のもとに近付き、

「ほら、私は司君にしたじゃないですか」

「なっなっなっ何のことだが全く分からないな……って柊さん、目が怖いですが!?」

「うるさい!! 急に腹が立ってきたわ。覚悟しなさい……」

 そして柊は細剣レイピアを取り出す。

「ちょっと待て!! いったい、この数分の間にどうしてそんな感情に変わるんですか!! 頼むから剣を……」

「問答無用よ。……私だって……素直になりたいわよ……」

「すまん、後半よく聞こえなかったんだけど……」

「うるさい!! とにかく、あなたは黙って斬られなさい!!」

「いやいや、おかしい!! ……って本当に!? ちょい……待って――」

「いいから斬られなさいって言ってるでしょうが!!!!」

「なんでだ!!!! ぎゃ――」

 俺が情けない声を上げようとした瞬間、

「柊さん、七瀬さん!! 早くしてください!! もう、試合始めますよ!!」

 少し怒り気味の風紀委員が柊と七瀬のもとに走ってきた。

「えっ。すいません。七瀬、行きましょう」

「あっ、はい。そうですね。じゃあ、司君後で」

「おっおう。後でな」

 俺の首筋から細剣レイピアが離れる。

俺はほっとして座り込む。まったく、死ぬかと思った……。

 柊と七瀬は急いで闘技場へと向かった。

 さて、俺は闘技場の観客席に行きますか。

 俺はゆっくりと闘技場の観客席へと足を進めた。

 まったく、いつもこんな日常ばっかりだな。

心の中でつくづく思う。

 相変わらず俺は問題児のままだしな。いい加減勘弁してほしいものだ。

結局、俺の日常はこんなものだ。

 しょうもない日々がこれからも続くと思うと少しいやな気分になる。

だが、嫌いではない。むしろこんなくだらない日常が好きだ。

 こんな日常が俺の幸せかもしれない。

それに今は瀬那先輩、伊吹、七瀬……そして柊がいる。

 十分すぎる幸せだ。だから、この幸せを守りたい。これからも。

 何があっても俺がこの手で守ってみせる……!!

 まあ、でも今はそんな心配はない。

 だから、今は問題児として日常を過ごしてやる。

「これから、団体戦二回戦第三試合を始めます!! 両者、前へ!!」

 俺が闘技場の観客席の中へと入ると、試合が始まる直前だった。

「あっ、司!! こっちだよ!!」

 ほとんど観客席が埋まっている中、必死に探していると奥から伊吹の声が聞こえた。

今日も可愛い、天使だ。

「ありがとう、伊吹」

 俺は伊吹の隣に座りながらお礼をする。

「別にいいよ。いよいよだね」

「ああ、そうだな」

「両者、構え!!」

 今は問題児と言われても構わない。

大切な仲間がいるから。

 まあ、そんなわけで俺は……。

「両者始め!!」

 俺は柊と七瀬の戦いをそっと眺めた。


   

 第二章加入編 完



 


 さて、これにて第二章完結です。いかがでしたか? 今回は割とシリアス多めの話が多かった気がします。相変わらず自分は心情描写と戦闘描写がまだまだなのでこれからもしっかりと勉強していきたいと思います。

 とりあえず、ここまでこんな拙い文章を読んでくださった読者様。本当に感謝しかありません。本当にありがとうございました!!

 これからもまだまだ続きますので、どうか暖かい目で見守ってください。よろしくお願いします!!

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