第十一話『少女は、仲間か復讐を選択する……』4
今回は本当に短いです……。
私は誰かを信じるのが嫌いでした……。
信じても何も得るどころかただ失っただけ。何の意味もない。
それを神人によって嫌でも思い知らされた。
私は神人が本当に嫌いです……。
私のお母様を殺し、私の大事な場所を奪った。
その後も私とお父様に神人は邪魔をしてきた。
許せない……絶対に許せません……。
そんな一心で私は今日まで過ごしてきた。
だから私は何でも出来た。神人に復讐するために何もかも捨てて。
だけど本当は誰よりも怖がりで弱虫でしかなかった。
憎かった神人が殺される所を見て、血の気が引き倒れそうになってしまった。
所詮、私はそこまでの人間でしかない。
心の中で分かっていたはずなのに。お父様の期待を裏切りたくなかった。
私はお父様が大好きです。ただ一つの好きという感情だ。
お父様が私を一生懸命育ててくれた。自分を犠牲にして育ててくれた。
お父様だって酷く辛いことを味わっていたはずなのに。
それでもお父様は私の前で笑っていた。
だから私もお父様の為に頑張るしかない。そう考えていた。
でも、それは違った。
私はわがままです……。そして残念な子です……。
結局私には何も目的なんかなかった。
だからお父様が笑わなくなった時不安になってしまった。
お父様の事でさえ信じていなかった。私はただ逃げていたのだ。
誰かの為ではなく、最初から最後まで自分の為でしかなかった。
最初から私には希望なんて存在しなかった。
ずっと暗闇の中に閉じ込められていた。
暗い……暗い……光なんてどこにもないです……。
誰かに助けて欲しかった。誰かに頼りたかった。
だから……。
私は大切な人、神人を信じたい。
ようやく彼と彼女によって答えが出た。
『仲間だから』
それだけで充分だった。
とても心が温かい。きっと今までこれを求めていたのかもしれない。
嬉しい。そんな気持ちが私の中でいっぱいだ。
私は誰かを信じるのが嫌いでした……。
でもそれは過去のこと。今は違う。
こんな私にでさえ手を差し伸べてくれる人、神人がいる。
信じてる……。彼と彼女はそう言っていた。しかも笑顔で。
だから私はこの答えにたどり着けた。
誰かを大切な物を信じていいと。
そう分かったとき、私――七瀬唄に希望という名の光が暗闇の心を照らしたのです……。
これにて第十一話は終了です。いよいよ第二章も終わりが近づいてきました……。次回は十二話です。これからもよろしくお願いします。




