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最強の問題児と最弱の神人少女  作者: 鈴夢 リン
第一章 結成編
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一章 エピローグ

 荒井先輩の暴走により起きた事件から三日が経った。

 ここ、女神コスモス学園はいつも通り授業が行われ生徒たちは鍛錬に励んでいる。

荒井先輩を襲った犯人は未だに、分かっていない。その為、この事件を知っているのは俺や柊などその場に居たものだけだ。

 風紀委員や生徒会により他の生徒には知らせない事にしたようだ。被害にあった青葉たちは、病院に搬送された。

だが、回復魔法のおかげであと二、三日で退院出来るらしい。荒井先輩も体に異常はなく、青葉たちよりは遅くなるがもうすぐで退院出来る。

 犯人は分かっていないものの、一応事件は解決した。

ようやく、休息を得られる……と思っていたが、そうではなかった。

「反省文百枚!?」

 なぜなら、俺は……俺は罰を受けなければいけないからだ。

今、俺は毎度お馴染みの風紀委員室にいる。そして、瀬那先輩が鬼のように引きつった笑みを浮かべている。

「当たり前だ!! この問題児が!!」

「たっ確かにですね、部屋は壊しましたけど……でも、あれはしょうがない事で……」

「貴様……まだ言うのか!! 良かろう、歯を食いしばれ問題児」

「ひぃぃ……勘弁をしてください!!!!」

 俺は後退する。

今日も撃たれるなんて勘弁してくれ。

 俺が柊の部屋を木端微塵にした事は瀬那先輩のおかげでほとんどの生徒は知らない。

 だが、生徒会はこの事を知ってしまったらしく、俺に罰をしっかり与えろとの命令をしてきた。

最初は一か月停学になっていたが、そこも瀬那先輩のおかげでだいぶ軽くなった。とはいえ、反省文百枚とは聞いてないぞ……。それに、瀬那先輩は物凄く機嫌が悪い。

 まずい、本当にもたないかもしれない……。俺は自分の身が危険に感じ、謝罪の態勢に入る。

すると、瀬那先輩の怒りが少し収まる。

「……まあ、今回は司のおかげだから……ここまでにしてやる。次は気を付けろよ……」

 どうやら、瀬那先輩は疲れていたようだ。

助かった……死なずに済んだ……。俺は安心する。

「反省文はしっかりと書けよ……以上だ。もう、行っていいぞ…………ああ、疲れた……」

 最後に愚痴をこぼしながら、瀬那先輩は自分専用の部屋に入っていく。瀬那先輩、お疲れ様です……。

でも結局、反省文は書かなければいけないのか……。

 まあ、しょうがない。

俺も諦めて風紀委員室を出る。

「相変わらずみたいね、あなたは」

「まあな」

 廊下に出ると、柊が扉の前で待っていた。

最近、柊がやけに俺を待っているのだが俺は何か悪い事をしたのだろうか。

 少し考えるが、特に思い浮かばないので気にしない事にした。

「それで、今日はいったい何だ?」

 俺たちのチームは柊の部屋が無くなってしまったので、訓練はしていない。

俺や柊は学園をぶらぶらとする毎日だ。伊吹は元々鶴川のチームに入っているので、そちらの訓練に参加している。

 俺はなるべく一人で行動したいと思っていたが、柊がどうしても一緒に行動してほしいと言うので今日も行動する予定だ。

まったく、俺の平穏な日常はどこに行ったのやら……。

 そして、柊の言葉でその日常はまた遠のいていく。

「まさか忘れているなんて……今日は私の部屋が完成する日じゃない!!」

「えっ? お前の部屋が?」

 柊は嬉しそうに頷く。

そういえば、神人の技術を使えば三日ぐらい出来るんだったな……。

 まさか、神人の技術を使ったのかよ。

俺としてはもう少しゆっくりとしていたかった。

「だから、早く行きましょ。私たちの部屋・・・・・・に」

 そう言い、柊は微笑んだ。

ったく……。こんな笑顔を見せられたら、行かざるを得ないな。

 柊は人間に関して完全に打ち解けたようだ。

俺は心から嬉しく思う。

「分かった。じゃあ、行こうか」

「ええ」

 人間と神人が存在する世界。それは今も対立し、争っているかもしれない。

だけど、そんな世界でも救いがある。それが今だ。

 これが俺の日常。少し変わってしまったが、それでも嬉しい。

だって、俺は幸せだから。

 そんな日常もいつかは終わってしまうかもしれない。

いつか、俺はあいつらと決着を着けなければいけない。瀬那先輩、伊吹、柊たちの為に……。

 だけど、今は俺の日常を楽しむ事にしよう。



こうして、問題児と神人少女の出会いの季節は幕を閉じた。



 第一章結成編 完

 これにて、第一章は終了です。いかがでしたが? さて、次回からはついに第二章です!! まだまだ続きますので、これからもよろしくお願いします!!

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