一章 プロローグ
小説の投稿としてはこれで三作目になりますが、ファンタジー系の小説を書くのは初めてなので、過度な期待はせず、温かい目でどうぞお付き合いください。
神人。
その名が知れ渡ったのはいつの事であっただろうか。
今から13年前の2035年。人類に第二の生命が誕生した。
それが神人。
それは人であって人ではない神の存在。とある島国の学者が発表したものだ。
突如誕生した神人の情報は世界中にたちまちに知れ渡った。だが、神人がなぜ誕生したのかは謎であり、ある者は昔から存在していたのではないかと唱える説も出始めていた。
ただ、そんな中で人類は一つ分かった事がある。
なぜ、ある学者が神人と呼んだのかを……。
神人は人間よりも頭脳明晰、スポーツ万能であり、天と地の差があった。
人類はただ驚くしかなった。そして、誰もがこう言った。
――――彼らは神である、と。
2040年。
神人は僅か5年で人類を超え、人類で不可能であった剣技、魔法などの異能力を実現させた。
今や、魔法などの異能力は当たり前のようになっていた。
神人の人口は人類の半分、いや半分以上の40億に達していた。
一方、人類の人口は減少の傾向にあった。
そんな中、神人は人類にこう話す。
――――人間はつまらない、と。
神人は人間と比べものにならない位進歩していた。
これが、神人なのだと誰もが確信し絶望を覚えた瞬間だった。
だが、2045年。
ようやく人類は神人に対抗する術を獲得する。それは神人から与えられたチャンスでもあった。
人類は世界に戦闘技術科国立高校を作り出す。だが、それも神人の力を借りて――――。
そして、2048年。半世紀がもうすぐ過ぎようとしている。
そんな中、日本に全国で十三校、世界に全体で二百十五校が建てられ、人類は日々汗を流しながら、訓練に励んでいる。
とはいえ、もちろん才能は必要である。神人に相当するほどの才能が。
だが、人類は神人以上の努力と進歩が必要であった。
人類は神人以上に努力し、才能がある者を探し続けた。
その結果が、世界に二百十五校というものをもたらしたのだろう。
神人も世界中の国立高校に入学しており、彼らも戦闘技術の向上を目指している。
その中で日本は世界有数の国になり、今ではアメリカ合衆国にあと一歩までと言われるほど、近づいている。
日本で特に注目され、崇められる高校、別名『天の学園』と言われる女神学園。
そこには神人の中でもより優秀な者、神人にはまだ劣るも、実力ある人間が在学している。
人類は少しずつではあるが、神人に追い付こうとしている。あと10年もすれば、人類は神人を超えると言う。
ようやく人類は神人を超える。ようやく人類は神人を見返せる。
ようやく人類の反撃が……。
だが、人類は、いや人類と神人は……。
日本の高校、女神学園での最強の問題児と最弱の神人少女の出会いがきっかけとして、新たな時代が始まろうとは知る由もなかった。
これは、人類と神人の奇想天外で、あり得ない時代の幕開けにしか過ぎなかった……。
どうだったでしょうか。何か、誤字などがありましたら感想等で教えて下さい。わざわざこんな拙い文章を読んでいただき、ありがとうございます!!