平民聖女の婚活事情、「君とは婚約破棄させてもらう」されたので別の相手と結婚します。
ルフレス王国には聖女という称号、いや機能がある。特殊な技能を持つ者が、その力をもって国に奉仕するのだ。その期間、務めている者を聖女と呼称する。
その謂れは初代聖女オルシアが我が身を投げ打って、国の平和に貢献したことに由来する。しかし、今では異能を持つ者を派閥争いの駒として、あるいは皇族や高位貴族の箔付けに利用している。
コレットは教会から異能に目を付けられて、平民から聖女になった口だ。そのためか、あちらこちら配属先で色々こき使われてきた。とはいえ、この聖女システムは悪い所ばかりではなかった。
聖女という称号は婚活でそれなりの効果があるし、仕事をする上で教養や教育が施され、彼女のような平民出でも、貴族と繋がる機会に恵まれる。
コレットの婚約相手はオーシュア子爵家の令息アルフレッドだ。派遣された先、仕事の関係で知り合い、周囲の勧めもあって婚約の流れになった。彼女自身、大恋愛とかは望んでいないので良い所に落ち着いたと思っている。
彼女から見てアルフレッドは少し、線の細い男だった。けれど、よく気が利き、下の人間の意見もよく取り入れるので協調性があるのだろう。平民出のコレットにも、そういったこだわりを持たず仕事をこなしていたのである。
そんなある日のこと、年度内に結婚を控え、彼女は各所に挨拶回りをし、職を離れる準備をしていた。そんな折に彼女の元へアルフレッドから使者が来る、用向きは邸宅に来て欲しい、というものだ。
急にどうしたのだろう、と彼女は急いでアルフレッドの邸宅へ向かった。
彼女が屋敷へ到着すると、いつも歓迎される空気がどこか余所余所しい。婚約者たるアルフレッドもそうだ。笑顔はなく、どこか硬い表情をしている。
「この度はどういったご用でしょうか?」
「コレット……君との婚約を破棄させてもらう」
突然、告げられた破局に、コレットは二の句を継げないでいた。
それでも彼女は話を聞かねばならぬ、
(とにかく理由を聞かなければならない。いくら私が平民出とはいえ、年内には結婚する予定だったのだ)
そう思いながらアルフレッドにたずねた。
「私に何か至らないところがありましたでしょうか?」
「ああ、君の異能は土を肥やし豊作を招き寄せること、そうだな?」
「その通りです。それは貴方もご存知でしょう?」
コレットには突然異能を持ち出す理由がわからない。そんな彼女を置いてアルフレッドが続ける。
「我が領地は十分、君の助けもあっての事だが豊作を見込めるようになった。もはや君という聖女の力は不要なんだ。それならば他の聖女を迎えた方が良いという声が出てきたんだよ」
不要、不要。突然の手のひら返し、婚約相手からの拒絶がコレットに刺さる。
(凶作を危惧されていた彼の領地で奮闘した時間は何だったというのだろう。共に手を取り合った時間は……)
「お、お待ちください。私が居なくなればまたオーシュア領は……!」
土を肥やしても、力を使い果たせばまた作物は育たなくなる。元の収穫が少ない状態に逆戻りしてしまうのだ。
コレットが言い募るとアルフレッドが鼻で笑う。
「ああ、元婚約者の見苦しい姿は見るものじゃないな。そうやって自分の利用価値を誇示すれば、私と結婚できると思ったのか? 浅はかな事だ」
「!?」
一瞬、平生の彼とは思えない言いように、コレットは何を言われたかを理解できなかった。次いで心外という気持ちが。どうしてこのような惨い言いようをされなければならないのか。コレットの中から彼への想いが急速に冷めていく。
「……お話は承りました」
挨拶もそこそこにコレットはアルフレッドへと背を向ける。彼の邸宅を出る際に見送りされることはなかった。
婚約破棄をしてから数日後。教会本部の方からその事で聴取されたことでコレットの境遇があっという間に知れ渡れ、なかには聖女という称号に泥を被せたなど、あざける同僚もいた。
コレットが部屋の机で突っ伏しているとドアをノックする音が鳴る。
「入るわよ」
部屋の主の了承もなしに無遠慮にドアが開けられる。入ってきたのはコレットが心を許せる数少ない友人、シスターのカーラだ。顔をあげると、彼女が持っている盆には食事が二人分のせられているのがわかった。
立場上はコレットが上だが、こんな時はカーラの率直さが嬉しく思われた。そんなカーラがパンをちぎりながら言う。
「それで、どうするの?」
「……どうしよう」
コレットが向こうに永久就職するので挨拶回りを済ませていた矢先、急遽の破談である。あちこちに迷惑かけて肩身がせまいし、これから先の展望も無くなった。
聖女の将来は大体二通りだ。望まれて結婚をする。シスターや聖女は教えを全うする者であるが、婚姻に関しては自由だ。ただ異能を持っている聖女は国外結婚禁止などの制約がある。
結婚しない場合、いつまでも派遣されて戻っての繰り返しになる。箔付けの聖女たちは基本、教会本部勤めのまま、良い相手を見つけ次第退職してしまうのだが。
「このまま働き続けるしかないかなあ……」
「故郷に戻っちゃえば?」
「それ禁止なのよ」
「じゃあ異能アピールで新しい男を見つけなよ」
「今すぐそんな気になれないかなあ」
重症だ、これとカーラがつぶやいた。結局、コレットが立ち直らない限り、結論が出ない話である。
カーラもそれを分かったらしく、この話はお流れになる。
それから数日後、コレットは司教に呼ばれた。彼女が襟を正して入室するなり指示が飛んでくる。
「聖女コレット、次の仕事です」
「……どちらでしょうか?」
彼女自身、あちこち飛ばされるのに嫌気をさしていた。コレットの力は異能持ちの中で、希少価値は少ない方だ。病を癒す、浄化、魔物を遠ざける力なんかに比べたら、の話ではあるが。
(それでもこうも好き勝手にぽんぽん飛ばされるとなあ……)
「聞いていますか。聖女コレット」
「はい」
「よろしい、神よりの試練を乗り超えるべく、次の指示まで英気を養いなさい」
言うだけ言うと司教はもう用はないとばかりに退室を促そうとして、
「それからもう一つ、貴方の破談は無かったことになるでしょう。そう心得るよう」
「……え?」
呆けた顔を見せるコレットに司教は今度こそ用は無いとばかりに手を振った。
理由も分からぬままに退室したコレットは深いため息をつく。
(試練ね……教えだと地上で起こるトラブルは神からの試練だと言うけれど。そんな試練なんて無い方がと思うなあ)
そう思いつつコレットはカーラに事の顛末を相談するのであった。仔細を聞くなり、カーラは眉を釣り上げる。
「はあっ!? 何それ! 一度おじゃんになった婚約をもう一度やり直しぃっ!?」
声が大きいカーラをコレットがどうどうと落ち着かせる。
「いや、私もこんな事になるなんて思わなかったよ。これからどうしよっかな……」
概ね、コレットには二つの選択肢があるといえる。一つは上層部に言われるがまま、アルフレッドとの結婚に臨むことだ。けれど、彼女の中にあった、彼への愛情はもう枯れ果てている。
もう一つは他所の国へ逃避することだ。当然ながら、この選択には苦難が伴う。追っ手が掛かるかもしれないし、故郷へも戻れなくなる。何より、ここまで積み上げた人生を他所でやり直すことになるのだから。
そんな二つの選択のうち、一つをコレットはあっさりと選びとる。
「いや、普通にアルフレッド様と結婚とか無理よ。私、浅はかとか見苦しいとか言われたんだよ?」
「……そりゃそうよねえ……」
そんな事まで言われてたのかと、カーラは顔の知らぬアルフレッドに対して呆れ顔を浮べる。
「でも、それなら私は応援するわよ。何なら代わりにそいつらをぶん殴りたいぐらい」
「あはは……さすがにそれはさせられないよ、あなたが追い出されちゃうし」
そうして、コレットはその日のうちに王都を離れた。誰にも行き先を告げず、人の往来に紛れ込む。
誰かが教会内で居場所を尋ねるようなことがあっても、
「また仕事してるんでしょ? 聖女様は忙しいから」
「なんか具合悪そうにしてたよ」
と、カーラがそう言えば、同僚らの疑問は収まったのだ。とはいえ、彼女の誤魔化しはもう一日とてもたないだろう。
その事をコレット自身もよく分かっている。だから彼女は仕事で培われた健脚を、少しも緩めることなく進めた。
彼女が隣国、フランディールについたのは、一週間を優に過ぎたころであった。当然、彼女が出奔したことは、すでに教会内でも知れ渡っているに違いない。
コレットは焦りを隠せずにいた。最初こそ解放感を感じていたが、次第に逃亡者の自覚が強くなってくる。東西南北、どちらの方角に逃げたか相手には分からないと思っても、全ての街道に追っ手を出せば、なんら問題はないのだから。
路銀、どこに腰を落ち着けるか、この先の展望。現実的な問題がコレットの両肩にのしかかってくる。
(決めた。逃げ続けるより、ここで定職に就いたほうが良いはず)
コレットは街道を進み続けるよりは町に潜んで職に就くことを目指す。もちろん、聖女です、と名乗れるわけもないので一般の職である。
職を求めた結果、彼女は領主屋敷の奉公人となった。
面接の際には、家族や生まれなどを聞かれ、
「父と母は流行り病で……」
うつむき、不憫そうな雰囲気を漂わせたことに、少々、罰当たりな気がしないでもなかったが娘の幸せのためだと、彼女はもう十年顔を見ていない両親に我慢してもらうことにする。
それが功を奏したのか、コレットは屋敷で雇われることに決まった。領主屋敷の離れで寝泊りする住み込み奉公人だ。
次いで、屋敷の行ってよい場所、そうでない場所。領主の家族関係を教えられる。
(リンダーベル領のエリック子爵様、早くに父親を亡くされまだお若くいらっしゃるとか。けどまあ、私は仕事を一生懸命やるだけよね)
コレットが屋敷で働き始めてから数週間。追っ手の気配はまるで感じられず、彼女は逃げ切ったと思っていた。安堵からか、ふんふんと鼻歌を歌いながら仕事に取り組む日々だ。
そんな彼女の後ろ姿を若き領主エリックが見つめていた。
(…………怪しい、よなあ)
エリックにも気立ての良い綺麗な女性であることは分かる。熱心に仕事に取り組み、そこに不満は無い。平民でなければ、妻に迎えたのにと思った程である。
コレットからは時折聖女としての仕草がにじみ出ていたのを目撃されていたがそれを疑問に思っても追求するものはまだいなかった。
(平民というのは嘘だよなぁ。明らかに教育を受けた振る舞いを見せる、しかし、それを暴いてよいものか)
下手に追及して姿をくらまされるのも困るが、彼女の姿を見ると間諜ではと考えるのは馬鹿らしくなってくる。エリックは執務室に戻ると、書類処理を手伝わせている部下に尋ねた。
「なあ、新たに雇い入れた彼女をどう思う?」
「ああ、コレット嬢ですか? 良い奥方になられるのではと」
「いや、そうじゃない、それも大事だが高貴な生まれなんじゃないか?」
「あ~それは私も思ったことがありますね。けど御令嬢が流れてくるなんて、ここいらで取り潰しなんてありましたか?」
二人で首をひねったが答えはでない。
「ないな……じゃあ隣国か?」
直近で爵位を取り上げられた貴族がいたことをエリックが思い出すが、召し上げられたのは若い男で適齢期の娘などいなさそうだったと思い直す。
(姉や妹がいるという話も聞いたことはないが……)
結局、コレットの正体を知るすべはなく、話は終わった。
それからしばらくして。
コレットは今では任される仕事も増えていた。庭園の世話もその一つである。
彼女が世話をするようになってから、不思議と庭園が青々とするようになっていた。冬枯れすることがなく、いつも草花が瑞々しい色合いをしているのだ。
その様子を見て、エリックはまたしても部下に尋ねた。
「なあ、庭園の様子を見たか? どうしてああも青々としているんだ?」
「いやあ、コレット嬢の腕前は見事なものですねえ。そこいらの庭師では敵わないんじゃないでしょうか?」
「あれを見てから思っていたのだが、実は彼女、聖女だったりしてな」
「聖女? ルフレスが誇る治癒や浄化の聖女ですか? はは、そんなまさか……え……」
エリックも部下も思い当たることがあるらしく、二人の話す勢いが弱まっていく。
「ど、どうする!?」
「どど、どうしましょう!」
もし本当に聖女だとすれば、これは国家間の問題になりうる。当然、ルフレスは返還を要求するし、フランディールはそれを拒むだろう。
二人が驚愕していることなど知らぬまま、コレットは今日も鼻歌を歌いながら仕事をするのであった。
彼女の存在を隠匿することに決めたエリックが結婚を申し込んだのは、それからしばらくのことである。
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話は少しさかのぼる。
コレットへの婚約破棄がどうして取り消されたのか。
それは教会本部、上層部の動きにあった。
コレットに破談の破棄を伝えた司教、オレッグが思い返す。
「やれやれ、あのアルフレッドと言いましたか。若い貴族の跳ね返りには困ったものです」
コレットが婚約を破棄されたという話を聞くなり、教会の上層部は素早く動いた。国の閣僚らに第一報が伝えられ。まずは詰問のためにオレッグが遣わされたのだ。
「これは司教殿、本日参られたのは彼女の件でしょうか?」
オレッグはアルフレッドに面会するや、感情の見えぬ顔でたずねる。
「如何にも。仲睦まじく思われたお二人がどうして婚約破棄などと?」
「家臣から別の聖女を迎えたほうが良いという声がありましてね。いや教会に逆らうつもりは毛頭ありません。どなたか別の聖女を紹介していただければと、もちろん喜捨は十分にお支払い致します」
手前勝手な理由を滔々と話すアルフレッドにオレッグはため息をもらす。
(聖女を娶れるからと増長したか……)
聖女の異能はどれをとっても領地に恩恵をもたらす。ただ、その異能は一つ一つ別のもので、全てを網羅するものではない。欲深いものならば、一つ目の恩恵を享受した後に、二つ目を欲するのは不自然なことではなかった。
「貴殿は何か勘違いをされているようですね。私はこの度の不心得を詰問に参ったのです」
教会の権威、力の源泉は聖女にあるが、結婚に至れば聖女としての認定は取り消される。取り消された後ならば、教会は思うところがあっても、うるさくは言わなかったであろう。だが今回の場合は話が違った。アルフレッドは教会の不満を買っていたのである。
「十分に謝礼を払うと言っているではないか!」
「こちらの考えを話します。謝罪して婚約破棄をなかったことにされよ。そうでなければ貴殿の立場は非常に危ういものとなる」
「彼女は、コレットは平民出の聖女ではないか! それがどうしてそんな話になるのだ!」
「それが貴殿の誠意あるご回答でよろしいか?」
「ぐっ……!」
アルフレッドは不満を見せるがオレッグに取り合うつもりはさらさらなかった。ただ若く思い上がった目の前の貴族に、現実を思い知らせてやる。その上で、再び二人を結婚させれば、話は終わりだと思っていたのだ。
「これは教会から貴方の不実に対するせめてもの慈悲なのですよ」
結局、アルフレッドは抗うことができず、オレッグに要求を呑まされることになった。不満はあったろうが、アルフレッドが深々と謝罪する。
「コレット嬢にはなんら咎はなく、不誠実な私が不義理に走ったことをお詫びいたす。その上で再度婚姻を願う、この身の恥知らずをお許し頂きたい……」
打って変わってへりくだるアルフレッドの言いようにオレッグが満足げな笑みを浮べながら言う。
「結構、こちらのお役目は終わりましたので王都に戻らせていただきます。ああ、お見送りは不要ですよ」
それきり、一瞥することもなくさっていくオレッグに、アルフレッドは怒りを噛み締めながら、握りこぶしで自分のひざを打った。
「くそっ!!!」
問題を片付けたオレッグが教会本部へ戻るとさらなるトラブルが舞い込んでいた。なんと、聖女コレットが出奔したというのである。
この話は教会内だけには留めておけず、教会関係者は国の閣僚らに呼びつけられることになった。
閣僚らが話し合う内容は簡単だ。
婚約を破棄した貴族はどうするのか。
どうして出奔に至ったのか。
この始末をどうつけるのか。
「ではこのアルフレッドとやらから爵位を剥奪し平民に落とす、異存は?」
異議を唱えるものは一人もおらず、同意され、頷かれ、相槌が打たれ、あっさりと決まった。
「では次になぜ出奔したのか、教会の方々にお答えいただきたい」
出席していた教会の面々の視線がオレッグに集中すると彼が答えるべく立ち上がる。
「その件につきましては、アルフレッド殿が無理な婚約破棄を強いた為に傷つかれたようで……」
オレッグの応答を聞いて、出席者らが顔をしかめる。聖女はコレット一人だけの称号ではなく、国内には何人も本物の聖女がいる。もし、コレットの出奔が耳に入り、彼女らに悪影響を与えようものなら、また出奔者を出すやもしれなかった。
「待たれよ、こちらでも独自に聞き取りしていたところ、オレッグ殿、貴殿がコレット嬢へ無理に婚約を継続させようとしていたと聞いた、これは真か?」
「なんと! 一度は破棄された婚約を繋ぎ合わせようとは……再度、然るべき者と縁をつなぐのが教会の役目ではないのか!?」
一同はざわつき、怒りの声をあげるものがいる。オレッグの対応に関しての反応はどう見ても不首尾。
自身にまで火の粉が及ばんとする雰囲気を察して、オレッグは内心でアルフレッドをなじりながら答える。
「いや、私はコレット嬢がまだ彼に心を残されていると聞いて……それにアルフレッド殿が改心なされれば、それに越した事は」
オレッグが言い募るが周りはしらけた顔を浮べるばかり。おもわず同じ教会の同胞に救いを求めるが、彼らは一様に顔を背ける。
「どうやら……もう一人、咎人がいるようですな」
閣僚らが告げた言葉にオレッグは腰が抜けたかのように椅子にもたれかかった。彼が感じているのはアルフレッドに足を引っ張られたという悔しさ。そして、自分が仲を取り持ったのに出奔したコレットへの逆恨みであった。
会議からまもなく、アルフレッドは身分を剥奪され放逐され、オレッグは地方の教区へ赴任することになった。
明日をも知れぬ身となった事にアルフレッドはコレットへの謝罪を望む。それは現状を改善、復帰したいという思いからくるものであったが、遠く離れた地にその謝罪が届くことは無いだろう。
一方でオレッグはまだましとはいえ、今まで築いたものを失い寒風に追い立てられるように飛ばされた。
赴任先では温かい扱いを受けることはないだろう。そんなことをすれば教会本部から睨まれるのだから。
何はともあれ、二人にコレットの居場所を探るすべは無い。どんな感情も国を離れた彼女に届くことはないのであった。
男女関係がもつれた時
一方にだけ不利益な、妥協点を無視した仲立ちを
する人がいますよね?お前が我慢すればそれで収まると。
今回はそんな事例を組み込んで見ました。
面白かったら、ぜひ評価をお願いします。
あと二つほど恋愛を書いたのですが
こちらは受けないかも。