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【ZERO】ZERO-Crystal Moon-  作者: 市尾弘那
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第7話(3)

「チャンス、のような気がしてる」

 今結論を出すのは時期尚早だ。ブレインがどんな事務所なのか、広田さんがどんな人なのか、今の段階では全くわからない。

 だけど、正直期待値はあったりする。

「ブレインとどうするかは、まだ決めなくて良いんじゃないですか。それよりは、まずはオーディションの方をどうするかだと思いますけど」

 ブレインの資料と映画の資料を見比べていた武人が、冷静極まりない声でそう言った。背もたれに寄りかかっていた和希が、灰皿に煙草を押し付けながら体を起こす。

「そうだね。同感」

「ブレインについては、ともかくも事務所に行ってみなきゃ話になんないですよね。行ってからじゃないと話進めらんないって言うか」

「うん」

「そんで多少はわかることもあるんじゃないですか。ヤバイとことかそうじゃないとか。それに、もう少しゆっくり話も出来るだろうし」

「俺は、ヤバそうじゃなければ……全然やりたいな。それとは別にオーディション捻じ込んでくれるってんなら、それもやりたいし」

 後ろに纏めた長い髪の尻尾をフリフリしながら、一矢が気楽な口調で言った。だけど、口調ほどに軽い気持ちじゃないことは知ってる。

「じゃあ、とりあえずオーディションはプラスの方向で少し考えるとして。って言ってもそんなに時間はないからな。一晩、それぞれ考えてよ。で、明日どうするか決めよう。ブレインについては、現時点では少し保留だな。広田さんも、少し考えて良いって言ってるから、それに甘えよう」

「あたし」

 和希がそう纏めて書類を整えるのを眺めていると、今まで黙っていた美保が突然口を開いた。

「話が進んでから言うんじゃ遅いから、今言うけど」

 全員の視線が美保に集まる。

 その視線を受けて少し居心地悪そうに目線を彷徨わせた美保は、最終的にテーブルを見つめながら続きを口にした。

「あたしね。あたし……クロスを、ううん、バンドをやめようと思ってる」

 ………………。

 えっ?

 衝撃で、俺は黙って目を見開いた。

 他の三人も『絶っっっ句』としか表現しようのない表情で、美保を見つめている。

 今、何て言った?

「……え?」

 最初に口を開いたのは和希だった。掠れた声に、美保が困ったように笑った。

「ごめんね。今まで言わなくて。和希が抜けるとか抜けないとかって話があったから、あたしもなかなか口に出せなかった」

「あ、ごめん……」

「ううん。そんなの、謝ることじゃない。ただ、タイミングがたまたまね。……思い止まってくれて良かったって思ってる。他の三人だけじゃ、危なくて」

 失礼な。

「ちょ、待っ……美保、何で」

 さばさばと言う美保の様子に、ようやく俺の口が動く。愕然とし過ぎて、どこか抑揚のない問いになった。美保が俺を向く。なぜか、少し寂しい笑顔だった。

「あたし、結婚するの」

「けっ……?」

「お忘れかもしれないけど、あたし、これでも社長令嬢だからね」

 それって。

「セーリャクケコーン、って奴?」

 唖然としたような顔のままで一矢が言う。それにも美保は笑って見せた。

 ここしばらく狂ったように遊びまわったり、浮いたり沈んだりしてたのは……結婚が決まったからだったのか……。

「政略結婚って言うのか知らないけど。ま、親の決めた婚約者であることは確か」

「ちょっと待てよ」

「でも、いい人だよ。あたしも別に異存はないの」

「待てって! でも! 結婚するのは、それはじゃあ、まあ、おめでとうってことで、だけどあの」

 ……。

 何言ってんだ、俺。

「だけど、結婚したってバンドは続けられるだろ?」

「あたしが無理なの」

 今までの笑みを飲み込んで、妙に静かに美保が俺の言葉に答える。

「いろんな意味で、あたし自身がクロスで続けることに限界を感じてるの」

「どうして……?」

 その言葉は、結構胸に刺さった。

 俺にとって大切な大切なクロス。だけど、美保にはここにいられない――いたくない理由があるんだろうか。

「何か、傷ついたりとか、嫌な思いしたりとか、そういうのがあったってこと?」

 衝撃を隠しきれないままで尋ねると、美保が微かに目を細めた。優しく笑う。

「そうじゃないよ。そりゃあ、パンツ一枚でスタジオに転がる男共の中にいりゃあ蹴り飛ばして回りたくもなるってもんだけど」

「俺はまだやってません、そんなこと」

 武人がぼそっと言った。

「誰かが悪いとかそういう話じゃないの。あたしもクロスは大好きだし、やってて楽しいし、やって良かったと思ってるよ。でもね……」

 クロス続けることがつらくなってきちゃった……と呟いた美保の横顔は、何だかひどく疲れているように見えた。

「何で」

「言えないから聞かないで。それに、あたしはみんなと違ってプロになりたいって思ってたわけじゃない。お遊びで出来る範囲のことしか手伝ってあげられない。家としても音楽なんて水商売を続けてられないってわかってるし、あたしも続ける気がないの。……和希とは違うの。あたしが迷ってないの」

「……」

 嘘だろ……。

 完全に言葉を失ったまま、言うべきことを見つけられない。

 そう言われては……美保自身がプロになるつもりがないと言うなら、引き下がるしかないじゃないか。

 和希とは違う。本人の意志が、完全に、違う。

 やりたくないと言うものを、無理矢理引き止めるなんて出来るかよ……。

「アマの内は、一緒にやる。でもプロになってからは……応援してるよ」

 言葉をなくしたまま呆然とする俺たちの前で、美保はそう結論付けて小さく微笑んだ。


          ◆ ◇ ◆


 公募の二次審査までは先週で終わっている。最終審査が十二月の二週目――三週間後だ。

 実力試しとしては良いチャンスで、一次、二次とすっ飛ばしてのシード参戦なんだから、是非広田さんに捻じ込んでもらいましょう。

 それが、俺たちの話し合った結論。

 ブレインについては、俺らはまだ何もわかっていないことだし、公募の詳細を詰める意味もあって、その週の終わりに俺たちはブレインを訪問することにした。

「俺、プロダクションって初めて来る」

「そんなんみんなそうでしょ」

「あ、でも前に行ったロードランナーも似たようなもんなんじゃないですか?」

 クロスのボロバンに全員押し込んでブレインを訪問する道中は、どことなく浮き足だった空気だった。ちなみに広田さんとの連絡は、全部和希にお任せしている。

「こっちで会ってるのかな。美保、わかる? 住友ビルがあっちでしょ……」

「わかるわけないじゃないの。あたしの庭は六本木だよ」

 運転する和希の隣で答える助手席の美保の横顔をちらっと盗み見て、俺は後部シートに深く沈みこんだ。

 何度か、美保の説得を試みてはみた。

 だけど、和希と違って本人に続ける意志がないものを翻すことは、出来そうになかった。

 とりあえず、公募については時間もないことだし一緒にやろうってことで納得している。ただ、それでプロになろうがアマで続けることになろうが、いずれにしても美保はそれを区切りとして脱退することにすると言った。

 俺はまだ納得をしていない。だけど、それこそ俺のエゴでしかない……。

 諦めるしかないのか? せっかく和希が残ってくれると決まって。このメンバーでやっていけるんだって……思った、のにさ……。

 ただ……もしも何かが美保を傷つけていたり、知らないところで不和があったり、何らかの原因がクロスの内部にあるんだったら、それは知っておきたいと思ったりはするんだけど……。

「あ、ここだ。駐車場、車入れちゃっても良いのかな」

 西新宿にあるブレインの事務所は、駅からは少し距離がある。オフィス街を少し過ぎて高層ビルを遠めに見るような場所にあり、三階建ての白い無愛想なビルだった。

 恐る恐る事務所のドアを開いて中に入る。

 それほど奥行きがあるわけではなさそう。入り口に立つと、正面の廊下の突き当たりの壁が目に入った。右手にはすぐ煙草とかジュースの自販機があり、その奥にはソファーとローテーブルが設置されている。そこを左手に見て通り過ぎると、上へ続く階段があった。

 左手が事務室らしく、受付らしきカウンターがある。上には、自社アーティストのものか、フライヤーが束になっておかれていた。ニ枚合わせのガラス扉の向こうには俺も持っているCDなんかがこちらに向けてディスプレイされていて、その向こうにデスクがいくつか見えた。俺たちの姿を認めて、すぐそこのデスクについていた可愛らしい女性が顔を覗かせる。俺らと同じくらいか、少し上と言ったところだろう。

「おはよーございますー。お約束ですか?」

「広田さんと約束をしてるんですが……。野沢と言います」

「広田ですね。少々お待ち下さい」

 和希の言葉に女性が後ろを振り返る。胸元のネームプレートに『山根』と言う文字が見えた。

「広田さーん。野沢様がお見えですけどーっ」

 そりゃ彼女にしてみればこっちが何者かわからないわけだけど、その『野沢様』が妙におかしかった。

 山根さんの元気良い呼びかけに、「ほーい」と軽い声が聞こえる。広田さんだ。姿は見えない。

「や、いらっしゃい」

 ややして、事務室のドアが開いた。この前と変わらない年齢不詳な笑顔がこちらを見ていた。

「香織ちゃん。応接にお茶、お願い」

「はーい」

 言って広田さんが出てくる。小脇に書類を幾つか抱えていた。

「こちらどうぞ」

「あ、はい。お邪魔します」

 促されて、広田さんに続く。広田さんは事務室の前を通り過ぎて、その向こうの壁にあるドアを開けた。自分はドアを支えたまま廊下に立ち、俺たちを先に促す。

「どうぞ」

「失礼します」

 ドアの上のプレートには『応接室』と書かれている。中はさほど豪奢な作りではなく、かと言って殺風景でもない。

 シンプルなソファにオフホワイトのローテーブルが配置され、小さな造花の飾りが真ん中に据えられていた。壁際に置かれたダークブラウンの棚には、CDやアーティストブック的なものが納められている。壁に張ってあるポスターは、ここのアーティストのものだ。うぅ、音楽の会社って感じ。

 俺たちが入って来たドアから正面右手に、もう一つドアがあった。位置から考えるに、事務室と繋がっているらしい。

 全員中に入ると、広田さんが応接室に足を踏み入れてドアを閉めた。

「適当に座って。全員座ると、ちょっとぎゅうぎゅうだけど」

 言われて、とりあえず適当に腰を下ろす。最後に広田さんがソファに腰を落ち着けて、手に持っていた書類をテーブルに置く。

「とりあえずは公募の話をしようか」

 そこで、事務室から通じている方のドアからノックの音が聞こえた。先ほどの山根さんが顔を覗かせる。

「コーヒーで良いですか?」

「いいねえ。昼飯食べたこの時間だと眠くなっちゃうからねえ。苦め?」

「広田さんのだけは死ぬほど濃くしてあります」

「……嫌がらせ? 気遣い?」

「どちらかと言えば気遣いだと思ってもらえるとありがたいです」

 気さくな雰囲気に、思わずちょっと笑った。それに気づいた山根さんが俺を見て笑う。

 山根さんがコーヒーを配ってくれて出て行くと、広田さんは先日もらった応募概要とあわせて幾つかの資料を広げた。

「知っての通り、募集はもう締め切っているんだ。だから、ここに書いてある手段では受け入れてもらえない。僕が直接音源を持って出向くから、君らは僕に音源を提出してくれれば良い。要求されてる楽曲は、バラード。使われる予定のシーンは、ヒロインの独白部分になる予定だ。使用時間は一分十五秒程度。それを意識して曲展開を考えていると起用されやすいんじゃないかな」

 公募曲の傾向についていくつかアドバイスなんかをくれた広田さんは、その紙資料を和希の方に押し遣りながら、ぐるっと俺らを見回した。

「この前のライブを見た限りでは、あの、最後の曲なんか良かったと思うよ。ただ、正直あのままじゃ駄目だな」

 空気がぴきっと凍りついた。

「アレンジは必要だ。もっとメリハリが欲しい。ドラマティックな展開に少し欠ける。アレンジをし直してから、僕に音源を出してくれ。僕が頷けない音源は捻じ込めない」

 うっそだろ?

 散々もめて詰めたアレンジの結果だぞ?

 ピキピキとひび割れた空気をものともせず、広田さんはコーヒーカップに口をつけた。

「とりあえず今の段階では、僕がサウンドプロデュースをするわけじゃないからね。君らの力でやってきてもらおう」

「広田さんって、サウンドプロデューサーなんですか?」

 和希が尋ねた。広田さんが肩を竦める。

「どうかな。そういう肩書きもあるって話だよ。……さて。せっかくの機会だから、僕もこの結果を楽しみにさせてもらう」

 少しシビアな顔をして広田さんが言った。

「合否はどうでも良い。映画のイメージに合う合わないは別問題だからね。だけど、楽曲、ステージパフォーマンス、審査員の手応え、そして客の反応。僕が見たいのはこの辺りかな」

「客の反応……」

「そう。概要を読んでもらったから知っているだろうけど、三次審査は公開審査だ。審査員がいて、一般抽選の客がいて、審査を公開する。映画音楽としてはライブパフォーマンスは関係ないから余興みたいなものだけど、業界関係者としては興味深い。そういうステージだ」

 つまり、楽曲で勝ち残ってきたアーティストを、公募に便乗して品定めするってことか? はー。えげつねー……。

 いや、でも、これで合格しようが滑ろうが、どこかの事務所やレコード会社に引っ掛かる可能性もあるってことだ。アーティストを探す企業としても、プロになりたいアーティストの方も、利害が一致するってわけか。

「お互いゆっくり考えようか。結果、こちらがやっぱり君らを欲しいと思っても、そちらが嫌だと言うかもしれない。場合によってはよそでデビューするも良し、インディーズでやるも良し。逆にこちらが蹴る可能性もある。フィフティフィフティだ」

 うっわー……。

 思わず和希と顔を見合わせる。目の前にエサをちらつかせ、食いついたところで高さを吊り上げてる感じ。恐ろしい人かもしれない。

「リスクを背負いたくないのはお互い様だろうから、君らの判断材料としてとりあえずウチの説明の方に入ろうか」

「あ、はい」

 結構シビアなことを言ってのけたと思うが、顔だけは柔和なままに広田さんは公募資料をテーブルの隅に寄せた。別のクリアファイルを取り出す。

 さっぱり音楽業界のシステムについてわからない俺たちに、広田さんはブレインの実績や形態、保証や取引先の説明に加え、契約書類上の細かな内容まで懇切丁寧に解説してくれた。多分、非常に親切であると言えるんじゃなかろーか。他の事務所を知らないけど。

 もしも俺たちがブレインに所属することになるとすれば、俺たちはブレインと専属アーティスト契約と著作権譲渡契約を締結する。ブレインとソリティアでも、俺たちに関して契約を結ぶ。ただ、その契約がワンショットになるか継続になるかは、現段階ではまだはっきりとは言えないらしい。どういうこっちゃい。

「……何か聞きたいこととか、あるかい」

 あれやこれやと待遇だの俺らの持つ権利だのについて説明をしてくれた広田さんは、急激な情報量についていけずに脳内爆発状態の俺らを見て苦笑しながらそう尋ねた。聞きたいことがあるのかどうかさえ、今の俺にはわからない。いや、和希辺りはいろいろ理解してるんだろう。和希に任せた、俺にはついていけない。

「パソコンやインターネット、デジタル機器の普及に伴って、著作権てのは簡単に悪意なく侵害出来るようになったからね。そのせいか世間の動きも著作権保護に目が向くようになったりもしたけど……それでもその内情をよく知らない業者もまだまだ多いこともまた実情なんだ。アーティストを守るものなんだから、君らも知っておいた方が良い。自分を守ることに繋がるんだからね」

 苦笑交じりのままそこまで言うと、広田さんは時計に目を向けた。

「ちょっと待っててくれるかな」

 そのまま部屋を出て行く。美保が伸びをしながら、言った。

「あたし、全然わかんない」

 和希と武人は、熱心に広田さんが置いて行った契約書類だの資料だのに目を落としている。

「ソリティアとブレインと……それぞれ専属契約だの著作権譲渡契約だのを締結するのかと思ったけど、違うんだね。これ読む限りでは、こっちはブレインと専属契約結んで、ブレインがソリティアと契約を交わすんだな……。良かった。何か権利とかそういうのが、あちこちにバラバラで散るのも嫌だしね。まあ結果的には同じことなんだろうけど、こっちとしてはブレインに一括で渡した方が、やっぱ安心だよね……」

 和希がぶつぶつ言ってる言葉も、既に耳を完全に素通りしていく。

 一矢も同じような状態らしくて、後ろで縛った長い髪の尻尾を指先でくるくると玩びながらぼーっと和希を見ていた。

「俺、もう途中から置いていかれてるから。パス」

「聞きたいこととかあるなら、今聞いておいた方が良いと思うけど。何かある?」

「……和希に任せた」

 どこがどうわからないのかがわからない。

 ほんっと、和希が残ることに決めてくれて良かった。

「バンド形態のミュージシャンばかりなんですね。例外は大倉千晶くらいで。何でこの人だけアイドルがいるのかよくわかんないけど」

 会社紹介資料を眺めていた武人が呟く。

「大倉千晶って、元々グランドプロか何かにいたんじゃなかったっけ? アイドル専門の。移籍したんじゃないの」

「知らないですけど……」

「でも、Opheriaなんかアイドル路線でないですか。一応バンド形態を意識してはいるけど」

 一矢が、自分の膝に頬杖をつきながら武人に答えた。

「少数精鋭を意識してるって言ってたね。『使い捨て』って考えじゃなくて、ちゃんと腰据えて育ててくれる姿勢があるっぽいけど。何となく」

 和希が資料に目を落としたままそう言ったところで、廊下側のドアからノックが聞こえた。

 この中に、それに応えられる権限がある者など居はしない。勢い、全員ドアを見つめて黙る。

 と、返事なんか最初から期待していない間合いで、ドアが開いた。

「お待たせ。一応ね、今回の功労者ってことで、紹介しておくよ。Blowin'の亮くん」

 言いながら入って来た広田さんに続いて、Blowin'のヴォーカリスト遠野亮さんが応接室に足を踏み入れる。……嘘おおおおお。

 思わず、がたっと全員がソファから立ち上がった。すらりと背は高く、均整のとれたバランスの体つき。赤茶けた髪の下、その整った顔の黒目がちの瞳が、困惑した笑いを浮かべている。






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