【短編】この世界を守る為に頑張ります!
はじめまして!
私、夢宮 灯!!
元気いっぱいの十才の小学四年生!
実は、私は魔法少女マジカル・シャインなの。
人類の敵である悪魔と戦いを繰り広げているんだよ。
戦いは大変だけど、みんなの為、この町の為、世界の為、私、頑張ります!
あ、また悪魔の反応!
私、今日も悪魔退治頑張ります!!
「これで……終わりだぁ!」
私は、必殺技ライトニング・シャワーを悪魔に放った。
マジカルステッキから出た光が悪魔を包み込んで、悪魔は苦しそうに叫んで、逃げようとした。
でも、もう私との戦いで逃げる力を失っていた悪魔は必殺技の直撃を受け、消えていった。
「ごめんね。でも、みんなを守る為に、仕方がない事なんだ」
本当は悪魔だって殺したくはないよ。
でも、魔法少女はこの世界を守る為に悪魔と戦うのが使命だから。
そして私は、そんな魔法少女に選ばれちゃったのだ。
私、夢宮 灯は数ヶ月前までどこにでもいる普通の十才の小学四年生だったの。
そんな私の夢は、みーんなを笑顔にする事!
アニメの魔法少女みたいになりたいって、ずっとずーっと思っていたの。
そんな私の前に、喋る綺麗な白い鳥が現れたの。
その時の事は、今でもよく覚えてる。
「はじめまして、灯ちゃん。僕の名前はクリスタル。君に会いに来たんだ」
「え……喋った?……喋ったの!」
私はとっても驚いた。
だって喋る鳥なんて初めてだから。
「うん。僕は普通の鳥じゃないから喋れるんだ」
「うわー、すごいすごい!アニメに出てくる精霊さんみたい!」
「まぁ、そんな風に思ってもらっていいよ」
「やっぱりそうなんだ。で、なんで私に会いに来たの?まさか、私を魔法少女にしに?」
私は期待しながらクリスタルに聞いた。
「大正解!君に魔法少女になってぜひこの町を、そして世界を守ってほしいんだ」
「やる!!」
私はすぐ答えた。
だって魔法少女だよ。
みんなを守る魔法少女になれるんだよ。
そんなの、なるに決まってんじゃん。
「まぁ、元気があってやる気が満々なのは嬉しいけど……一応敵と戦ってもらうから詳しい話を聞いてほしい」
「うん。聞く聞く!」
私がうなずくと、クリスタルは話し出した。
「いいかい、この世界には悪魔と言われる普通の人には見えない生物がいるんだ。
悪魔はね、人々が持つ負の感情……怒りとか悲しいとか、そういった感情を元に生まれるんだ。
そして、人々を事故に合わせたり、酷い災害を起こしたりしているんだ」
「ひどい……」
私は驚いた。
そんな生き物がいたなんて……
「そっか。じゃぁ、そいつをやっつけるのが魔法少女の役目なんだね」
「そうだよ。僕は悪魔を倒すために、魔法の才能がある人間を魔法少女にしているんだ。ちなみに魔法少女はね、人々が持つ正の感情……喜びや恋心と言った感情を集めて変身する事が出来るんだよ」
「そうだよね!魔法少女はみんなの幸せな感情を力にして変身できるんだよね!!」
私は、魔法少女が思っていた通りで、飛び跳ねて喜んだ。
「そうだよ。そしてね、君には才能がある。だから、ぜひ君に魔法少女になって欲しいんだ」
「やる!そしてみんなを守る!!」
こうして、私は憧れの魔法少女になっちゃったんだ。
その名も魔法少女マジカル・シャイン!
しかも、魔法少女の衣装ってとっても可愛くて、と~っても素敵なの。
だから私、魔法少女になれてと~っても幸せ!
もちろん、私の力で大切な人だけじゃなくて多くの人を救えるのだから最高!
クリスタルは私を魔法少女にすると、どこかに飛んでいった。
新たな魔法少女を探す旅を着けるとも言って。
あ、そうそう。
戦い方はね、教わらなくても頭に流れ込んできたので問題なかったんだよ。
でね、悪魔と一緒で、私も魔法少女に変身すると普通の人には見えない、触れられなくなっちゃうんだ。
だから私が悪魔と戦ってるのは、みんなには知られてないの。
でも……えへへ、サッカー部の優斗君には喋っちゃおっかな~って思ってるんだ~。
優斗君に話しかける時って、すっごく恥ずかしくって緊張もするけど、二人で秘密を共有するともっとも~っとドキドキすると思うんだ♡
そして、秘密を共有した私たちは急接近しちゃって……キ、キ、キスとかしちゃったりして……
きゃー!!!
赤ちゃん出来ちゃう!!!!!
いけない、いけない。
とにかく、こうして私は魔法少女になって何体もの悪魔を倒していってるんだよ。
そして、今日もまた、魔法少女としての使命を果たせたんだ。
「よかったぁ。悪魔を倒せて。これでこの町は今日も平和だ」
次にいつ悪魔が現れるか分からないけど、私は負けない!
だって、私は……
「魔法少女マジカル・シャイン!みんなの笑顔は、私が守る!!」
お楽しみいただけましたでしょうか?
本小説は、現在長編を作成中です。
一応来週土曜日に上げるつもりです。
その紹介も兼ねている作品なので、短くなってしまいました。
そう言えば、キスで赤ちゃんが出来るって、もう言わないのでしょうか?
いや、そもそも昔から言わないのかな?
書いていて疑問に思いました。
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