表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。

ざまぁをしたら、ざまぁ返しされる事がわかっているのでどうにかして回避したい!地下牢に行きたくない王子の話。シリーズ

ざまぁをしたら、ざまぁ返しされる事がわかっているのでどうにかして回避したい!地下牢に行きたくない王子の話。

ざまぁ返しされる王子様が前世の記憶持ちだったら?って話です。


「婚約破棄騒動で婚約者がいなくなってしまったご令嬢。誰かすぐにでも結婚してくれませんか?」

ってお話も投稿しました。こちらは作中に出てくるダミアンの元婚約者のお話です。


そして、


「婚約破棄をやらかした王子様の新しい婚約者は私だそうです。私、実家の後継者争いに名乗りをあげたはずなんですが?」

はリブラント嬢の視点を書きました。

ご感想をいただいていたので書いてみました。


「ある侍従が婚約破棄をやらかした主人に対して思う事。」


は続きが読みたいとご感想をいただいたので書いてみました。


ご希望してた感じと違ったらすいません。

これからも頑張ります。



 こちらも読んでいただけると嬉しいです


目の前の光景に唖然とする。

私を取り囲むようにして立っている生徒。

不安そうな顔をしたものや、冷ややかな目をした者、茶番だと鼻を鳴らす者。

この状況をどうにかしなければ、私の命はない!


私は卒業パーティーの最中で気づいてしまった。


今、自分が読んだ小説の世界にいることに。

このままでは、半年後、俺は地下牢に幽閉されてしまう事に!

しかもその後は寒さと飢えで病気になり地下牢で死亡してしまう!

それは絶対に嫌だ!


気づいたきっかけは、綺麗なレモン色のドレスを着たプラチナブロンドの女の子が目の前で震えながら涙を堪えている姿を見た時。

これはあの「恋は盲目」という小説の挿絵にそっくりだ。


そう思った時、ふいに気づいたのだ。これは小説の中の世界だと。




この小説は6歳下の妹の玲奈が、「必ず読んで感想を教えなさい」と強要してきた小説の世界だ。

玲奈は15歳。持病があり、投薬治療が必要なため定期的に入院して治療をしている。

入院中はスマホをいじるか、面会にくる家族か友達との会話かそれくらいしかする事がない。

玲奈は一日中スマホをいじっている。

そんな暇を持て余している時、玲奈より年上の入院患者が「面白いから」と小説を貸してくれてはまったらしい。

感想を言ったら、これと話のスジがにている小説を買ってこいと言われた。

仕方なく本屋に向かう途中の横断歩道を渡っている時、右折してきた車が減速せずに曲がってきた。

危ない!と思ったところで意識が途切れた。

最後に頭に響いた言葉は…


「よーく読んで、この小説の面白さがわかったら、これと似た小説を買ってきて!

暇で暇で…スマホもいいんだけど、違う楽しみが欲しいの。お願いね、お兄ちゃん!」


という病室から本屋へ送り出す時の妹の言葉だった。

そうだ…俺の名前は青森秋斗。21歳の大学生だ。



今、私の目の前にはレモン色のドレスを着て、プラチナブロンドを綺麗に結い上げたローズ・グリーグ公爵令嬢が立っている。ローズ嬢はこの状況に震えている。


当然のことだ。

今、第一王子の婚約者がローズ嬢からクララ嬢に変更になる事と、元婚約者だったローズ嬢が行った数々の嫌がらせを宰相の息子が発表したところだ。

ローズ嬢は断罪された側。

私は断罪した第一王子だ!


まずい。

どうにかしないと。

断罪が終わったところで前世に気づくなんて!

私…現世と前世が混濁している…私、もとい、俺はどうすればいいか即座に考える。


よりによって断罪が完了したときに前世の記憶が戻るなんて…せめてもう30分前に気づきたかった。


いま、俺の腕にはクララ・ポールセン男爵令嬢が密着した状態で震えている。

俺の周りには、騎士団長の息子のブレイブと宰相の息子のマリウス、ローズ嬢の義兄のバリィ、教皇の息子のダミアンなどなど合計4人がおり、みんなクララ嬢の味方をしている。


小説ではここからローズ嬢は弁明をするはずだ。

知らない。やっていないと。確かそうだ。


「…っ!身に覚えがありませんわ。わたくしは第一王子であるガルフォード殿下の婚約者。

普段から婚約者としての護衛を受けております。

護衛の者に聞けば、私が同じクラスではないポールセン男爵令嬢の持ち物を壊したり、無くしたり、捨てたり…。

そして陰でコソコソ嫌味をいったり、仲間外れにしたりなどどそんなことするはずありませんわ」


…知ってる。そんなくだらない小学生の喧嘩みたいなことで婚約破棄なんてありえないし、今、ここにいる卒業生は皆18歳。前世で言う高校3年生がそんな頭の悪い真似するはずない。

やるならもっと…こう…逆ハニートラップを仕掛けて、第一王子である俺から遠ざけるとか。

お茶会に呼んで、本人に対してありとあらゆる言葉の嫌がらせをするとか。

そんな陰でコソコソ嫌がらせなんて貴族はしない。


考えろ俺。なんか言わないと…

とりあえず嫡廃は仕方ないけど地下牢は嫌だ。


「嘘をつくな!」


宰相の息子がそう言って糾弾を続けようとするのを俺は静止する。


「ローズ嬢の言い分はわかった。もしも、もしも本当に私から遠ざけたい女性がいるならどうする?」


「…殿下に遠ざけたい理由を進言して、殿下から行動をとっていただきます」


正統派の回答だよローズ嬢。もっと違う回答を期待した俺がバカだった。


「今回、ローズ嬢から何も言われていないと言うことは、このクララ嬢は遠ざけたい女性ではないと?」


「はい。王室には側室がありますわ。現王室にも側室様が3名いらっしゃいます。だから側室様になられるおつもりなのかと」


「私が側室だなんて…。ありえませんわよね?ガルフォード様?」


震えながら潤んだ目で俺を見るな、クララ。

それは演技だと知っている。


「ローズ嬢の言い分はわかった。

ところで、もしも、排除したいご令嬢がいるときは君ならどうする?リブラント嬢?」


俺はこの茶番に対して我関せずを貫いている辺境伯のリブラント嬢を名指しした。

彼女は隣のクラスで、ローズ嬢や俺とはほとんど接点がない。

でも俺の記憶によると、確か、巻末に付いている短編の端役で腹黒かったような気がする。

リブラント嬢はいきなり名指しされ迷惑そうにしているが、仕方なくこちらを向いた。


「殿下、私なら、そんなくだらない嫌がらせなど致しませんわ。

もしも私がローズ様の立場なら、ポールセン嬢と仲良くして、お妃教育を一緒に受けさせますわ」


思ってた回答と違う答えが帰ってきた…

俺はちょっと焦る


「なぜ排除したいのに仲良くするのだ?」


その質問に冷ややかな目でリブラント嬢は俺を見る。


「ローズ様はいつも学年2位の成績です。それに対してポールセン嬢は…何位ですか?少なくとも100位以内でお名前はお見かけしていません。 

そんな方が、5ヶ国語の教育や、周辺国の政治情勢、各国の高位貴族のお名前など覚えられるはずありませんから…。

自分から脱落していただくために敢えて、一緒にお妃教育を受けますわ」


なるほど…そうきたか。

今、この状況に巻き込まれている卒業生たちは皆、この回答に流石だ!と言う顔をしている。


自分の成績を持ち出されたクララ嬢はワナワナと震えている。


「わたくしは、できる事からしておりますわ。放課後、ガルフォード様に勉強を習ったり、マナーを教えていただくためにディナーに連れて行っていただいたり」


とクララ嬢は泣くそぶりを見せながら言い訳をする


「そうだ、私たちもクララ嬢のそういう熱心なところを少しでも手伝いたいと思い手を貸している。」


騎士団長の息子で公爵家の嫡男であるブレイブは胸を張って言ったが、それ言ったらいかんやつや。


「ブレイブ様ぁ」

とうるうるしながら俺の腕に胸を押し付けながら、ブレイブを見るのはやめてもらいたい。


「…では、どなたかがポールセン男爵令嬢に、婚約者のいる男性5人を側に置いてはいけませんと教えて差し上げたのかしら?

それに5人もの高位貴族の方に勉強を教えていただいて、誰の記憶にも残らない成績なんてありえませんわよね」


とリブラント嬢。

それ、言われると思ったよ。婚約者のいる男性でハーレム作るなんてマナーもあったもんじゃない。

その行動は人として最低だ。


そしてリブラント嬢はクララ嬢の方に目を向けて話を続ける


「高位貴族の方5名にマナーや勉強を教わっているならもっと結果を残さないと、教えてくださった皆様の顔に泥を塗る事になってしまいますわ。

しかも、私がなぜこんなに親切に色々と教えて差し上げないといけないのですか?

本来ならポールセン嬢の周りにいる皆様が言うことではないのですか?」


強気なリブラント嬢に宰相の息子、マリウスが口を開く


「今は、ローズ嬢がクララ嬢へどんな卑劣な嫌がらせをしており、ローズ嬢が殿下の婚約者として相応しくないかと言う話をしている!

ここでクララ嬢の成績うんぬんは関係ない!」


はぁと呆れた顔を見せるリブラント嬢。

そうだよね。俺もこの茶番に呆れている。

仕方がない。


支離滅裂な方法しか思いつかないから、もうどうにでもなれ!

どうせこのままでは地下牢行きだ。

地下牢だけは嫌だ。

罪を犯した高位貴族専用の森の中の施設で幽閉くらいで勘弁してほしい。



「ここにいる生徒は、こんな茶番を見せられて卒業パーティーを台無しにされたと感じているであろう。

こんな方法しか思いつかなかった私を許して欲しい」


そう言うと、クララ嬢は俺を見てうるうるさせた。


「衛兵こちらへ!」


俺はクララ嬢の腕をマリウスの腕に絡ませ、クララ嬢に、「君を逃さないためだよ」と耳打ちする。

クララ嬢は目を潤ませ頷くと、マリウスの腕に絡み付いた。


マリウスは赤くなってクララ嬢を見ている隙に衛兵に耳打ちする。


俺に呼ばれた衛兵は、壁際の他の衛兵に何やら指示を出すと、指示を受けた衛兵2人はすぐに卒業式が行われているホールから出て行った。

それを確認すると、耳打ちした衛兵が戻ってきた。


「ありがとう!」

俺は衛兵に話しかける。


「時間は?」


「2分あれば大丈夫です」


と衛兵が答える。

俺は衛兵に頷いた。

すると衛兵は壁際に戻った。


俺は大きな声でここにいる皆に話しかける。


「私は今まで、婚約者としてお妃教育をきちんと行ってきたローズ嬢に対して敬意を持って接していなかった。

それは、今回の婚約が白紙になれば良いと思っていたからだ。」


とうとうローズ嬢の目から涙が溢れた。


「私が今まで見てきた世界の中で、学園生活は平和な世界だ。

言葉の裏側を探ったり、相手の行動を読んで次の一手を決めなくてもいいからだ。」


と言うと怪訝そうな顔をしたものが複数いる。


「そんなことはない。言葉の裏や行動の裏を読んで行動していると思っているかもしれない。

学園の中での出来事は、あくまで学園の中。失敗してもやり直せる。

しかし、外交はやり直せない。

一つの失敗で、もしかしたら翌日、戦争になるかもしれない。宣戦布告されるかもしれない。」


そこまで言うと、先程の衛兵を見た。

衛兵は敬礼をした。

準備ができたようだ。


「腹の探り合いの世界の中で、ローズ嬢は正直すぎる。

裏がないのだ。

そのような純粋な女性に王妃は務まらない。

だから、婚約を解消する。

ローズ嬢には、その純粋なところを無くさなくても添い遂げられるような素晴らしい男性をこちらで探す」


皆、きょとんとしている。

恥ずかしいが、まだ話は終わらない。

終われない。


「ローズ嬢は、王家に次ぐグリーグ公爵家だ。

私から冷遇されていようが、ローズ嬢の立場は変わらない。

そんなローズ嬢を庇うご令嬢はなぜいないのだ?

普段、ローズ嬢と学園の中で行動を共にしている伯爵家や公爵家のご令嬢達はなぜ誰も庇わないのだ?」


ローズ嬢の取り巻きは、小説の中では断罪直後は、『お妃になれない公爵令嬢』と冷ややかな対応をするが、その後、俺が地下牢に幽閉されると、『ローズ様のお気持ちを気遣って話しかけなかった』なんて言い訳して近づく。

女ってずるいよな。


「誰も無言か?

それなら、可哀想だがローズ嬢には心からの友人がいなかったという事だ。

ローズ嬢よ、今から新たに友達を作るといい」


そして俺は振り返った。

俺の周りにいる4人の令息と1人の令嬢を見る。


「それは私にも言える事だ。

私を含めここにいる男子学生は、婚約者を顧みず、クララ嬢のローズ嬢に対する不敬な態度を戒めたり、クララ嬢の言い分の事実確認をしてこなかった。」


俺の後ろの4人は、びっくりした顔をしている。


「私も含め、ここには将来、国の中核を担う貴族の令息しかいない。

クララ嬢に対しての態度、ローズ嬢に対しての態度を見て、皆はどう思っただろうか?

平等や公平、誠実といった精神のない人間に国政を任せたい民や家族がいるだろうか?」


皆、どの面さげてこのバカ王子はしゃべってるんだ?という顔をしている。

そうですよね、中庭や図書室で、クララ嬢と逆ハーレムしてイチャコラしてたんだもんね。

みんな見てたよね、知ってる。

ごめんなさい。

地下牢は嫌なんだ!


「一人もいない。私たちは失格なのだ。

いくら学園生活、やり直しのきく場であろうが、これは無理だ。

よって、この者たちは、今後国政には関わることはない。

この者たちの長である私も含めてだ。」


私はクララ嬢の手を取る。

みんな、あー結局クララ嬢を独り占めしたいのか

と言う目で見ているが。


「衛兵!」


衛兵は駆け寄ってきた。

衛兵にクララ嬢を渡す。

クララ嬢はびっくりしてこっちを見た。


「クララ嬢を連れて行け!場所は聴取室だ。

罪状は、公爵令嬢であるローズ嬢に対しての不敬罪だ。そのほかに、父親と示し合わせて、人身売買に強請りなど、罪状は多数ある!絶対逃すな!」


皆、一体何が起きたのかわからないと言う顔をしている。


「わ、私、なんのことかわからないわ!たすけて!」


泣きそうになる目でクララ嬢はこちらを見る。


「まて!そんな乱暴に連れて行くな!」

4人のご令息は、クララ嬢を追いかけていきそうになるのを俺は制止した。


「お前達は、見た目で騙されている。

聡明なご令嬢は、婚約者のいる男子学生には近づかない。

お前達に近づいて、手を握ったりしている時点で聡明さのカケラもない」


衛兵に引きずられホールを後にするクララ。

最後まで化けの皮は被ったままだった。

あれは本当に演技派だ。

可哀想なご令嬢を印象づけてさっていった。


もっとも、クララ嬢の事を可哀想だと思っている生徒は一人もいない。

女子生徒とは一切、話さなかったみたいだからね。


「皆の大切な卒業パーティーを台無しにしてすまなかった。

私は今から陛下に報告のため退出する。

学園長のお許しが出れば、明日、再度パーティーをやり直そう。

本当にすまなかった」


俺は皆に謝ると、ホールにいる護衛を伴って退出した。

今日の出来事の証人として陛下の元に同行してもらうためだ。


最初に耳打ちした衛兵には、ポールセン男爵家の人身売買や強請の件を伝え、抜き打ちで家宅捜索に行ってもらった。

クララ嬢が王子の婚約者になると昨日、伝えたから油断しているはずだ、と衛兵に伝えた。



陛下の元に向かうと、すでにポールセン男爵家の罪状が陛下の元に届いていた。


人身売買の裏帳簿などが押収されたそうだ。


俺は護衛が証人となり、卒業パーティーでの出来事を報告した。

陛下には


「方向は間違っているが、今までクララ嬢と遊び呆けているように見えて、男爵家を探っていたのだな。

そしてガルフォードが、お妃教育をしているローズをそなたなりに大事に思っていることは伝わった。

今回は、大目に見て不問としたいが、グリーグ公爵家の手前、しばらくは謹慎だ。」


俺は地下牢が回避できたので幸せだ!

別に皇太子になりたいわけではないし、俺自身、あまり頭のいい方ではない。

5ヶ国語は無理だ。


俺が退出した後、陛下は出来の悪い長男である俺の行動にため息をついていた。


次の日、俺の願いは聞き入れられ、卒業パーティーのやり直しがあった。

騒ぎを起こした俺たちは出席せずに、迷惑を受けた生徒だけで行った。



後日、ローズ嬢が訪ねて来た。


「ガルフォード殿下は、わたくしの未来や国の未来を思って婚約破棄したのですね。

ポールセン様の事も本気ではなかった事がわかりましたし。

殿下は、わたくしの友人関係やご自分の友人関係など、何もかもお見通しだったのですね。あの後、ゆっくり自分の置かれている立場を考えました。」


と可愛く笑いながら言う。

俺は目を逸らした。

人生の中で‥前世の中でこんな可愛い子、見たことない。

この世界は美人だらけだ!


「ありがとうございます。殿下。

私は、殿下のおっしゃる通り、言葉の裏をかいたり、相手の態度から物事を察するのは多分、苦手です。

そんな私がこのまま皇太子妃になっていたらと思うと怖くてたまりません。

だから解放してくださって感謝します。」


そしてニッコリ笑うと


「新しい婚約者を探してくださるのを楽しみにしています。」


そう言うと俺の部屋から退出した。



その後は、ローズ嬢の聡明さを理解した俺の従兄弟に嫁ぐ事に決まったと陛下から聞いた。

王弟殿下の息子なので、王位継承はかろうじてあるが王位を継ぐことは事実上なく、この国の第二都市を治めており資金も潤沢だし、そんなに交渉ごとはない。


ポールセン男爵家は罪状の多さや重さ、特に人攫いをしての人身売買は重罪で、爵位剥奪、財産没収がすでに決まっている。

今は余罪を追求しているところだと聞いた。

罪状によっては一家もろとも死刑だ。


俺の取り巻きは、ポールセンに利用されて、俺の行動にも気づかずに遊び呆けていたので、今はそれぞれ屋敷に幽閉中だ。


原作通りだと、知らない間に俺たちはポールセンに悪事の片棒を担がされていた。

人身売買に恐喝ほとんどの悪事に加担していたので全員、地下牢行き。


今回はまだ悪事を担がされる前だったようで謹慎の処分のみだ。


1ヶ月間の謹慎が終わると、なぜかリブラント・ウオルコード辺境伯令嬢との見合い話が出ていた。

なんでも、あの茶番を聞いた辺境伯が、娘を売り込んできたらしい。


ローズ嬢のため、国のためを思っての婚約破棄である点。

ローズ嬢や自分の友人関係など、見ていないようで見ている点。

取り巻きと自分の行動に責任を取る点。

が、娘を嫁がせるのにピッタリな男性だと。


今回の件を聞いた貴族達の中には、俺を非難するどころか皇太子に推す話まであるそうだ。


とりあえず明日、リブラント嬢とお見合いだ。



気がついたらリブラント嬢は俺の婚約者になり、王妃教育が始まった。


ここから先は原作にないから知らない。

とりあえず、地下牢は回避したし、しっかりした婚約者もできた。

今から甘んじて尻に敷かれる準備をしておこう






感想を書いてくださった方、ありがとうございます!

すいません、お返事はしないのですが、楽しんでいただけたら幸いです!


続編と辻褄が合わない点が見つかったので、ほんの一か所変更しました。

このお話には影響のない点なのですが、気づかずに書いていてすいませんでした。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[気になる点] 面白くて何回も見てるのですが、シリーズでまとまってないので他の話を見るのに少しだけ手間です。もし、よろしければシリーズでまとめていただくと幸いです。
[良い点] このシリーズ読み終えました。どの作品も面白かったです!
[一言] 一連のお話を読みました。面白かったです! リブラント視点のお話の最後(あとがき?)に書かれていた「その後」、書いてくださったら嬉しいです。気長に待ちますね。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ