鏡面共鳴。時々、鏡面反射。
受験終わり、春の予感。第一志望の公立に受かって、部活の友達と遊んで帰ってきた。そこまでは覚えている。
そのあと、覚えているのは視覚的に覚えているのは”赤”。
その”赤”は体が沈むような感覚を俺に与えたのは間違いなかった。
赤はただ深く、人に怖さを与えるような黒い赤、明るく人に安らぎを与えるような夕焼けのような赤のグラデーションのような景色なのを覚えている。
しかし、自分の名前は憶えていても、一つ問題があった。
受験が終わる前の記憶が消えた。
大学生になって一人暮らしを始めたのは四月。
なにもない。普通の男の男子大学生の部屋にバイトから帰った夏のある日。
部屋には透けた女の子が居座っていた。
感情の表現の仕方も忘れた女の子と感情を取り戻そうと試みる。
つながる偶然的運命と必然的運命。
どっちが君はきれいだって言ったんだっけか。もう忘れたよ。そんなこと。
ねぇ、何で君がそんな顔しているの?
頼むからだれか俺に教えてくれ。
そのあと、覚えているのは視覚的に覚えているのは”赤”。
その”赤”は体が沈むような感覚を俺に与えたのは間違いなかった。
赤はただ深く、人に怖さを与えるような黒い赤、明るく人に安らぎを与えるような夕焼けのような赤のグラデーションのような景色なのを覚えている。
しかし、自分の名前は憶えていても、一つ問題があった。
受験が終わる前の記憶が消えた。
大学生になって一人暮らしを始めたのは四月。
なにもない。普通の男の男子大学生の部屋にバイトから帰った夏のある日。
部屋には透けた女の子が居座っていた。
感情の表現の仕方も忘れた女の子と感情を取り戻そうと試みる。
つながる偶然的運命と必然的運命。
どっちが君はきれいだって言ったんだっけか。もう忘れたよ。そんなこと。
ねぇ、何で君がそんな顔しているの?
頼むからだれか俺に教えてくれ。
忘れた記憶
2020/05/19 00:10