無能竜族と百合補佐官
200年前、英雄ハイリゲンブルクによって魔族と人族の間に講和が成り立ち、世界は平和を享受していた。それでも人魔の間に小さないざこざが尽きることはない。
アラロア・ローテンシルトは王立魔法術学校闇魔術科を断トツの首席で卒業し、100年に一度の才英として将来を嘱望されていた。
そんな彼女が希望した就職先は、人魔間の係争の全てを解決する王立の機関『執行調停府』の補佐官。晴れて希望の官職に就いたアラロアだったが、彼女が補佐する調停執行官リーザ・アルコフリバスはとんでもない無能の竜族。失意のアラロアだったが、どうやらリーザの美貌に何かが目覚めてしまったようで――。
アラロア・ローテンシルトは王立魔法術学校闇魔術科を断トツの首席で卒業し、100年に一度の才英として将来を嘱望されていた。
そんな彼女が希望した就職先は、人魔間の係争の全てを解決する王立の機関『執行調停府』の補佐官。晴れて希望の官職に就いたアラロアだったが、彼女が補佐する調停執行官リーザ・アルコフリバスはとんでもない無能の竜族。失意のアラロアだったが、どうやらリーザの美貌に何かが目覚めてしまったようで――。