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職場の虐めを前にして何も出来ずに転生する導入部
お花畑だと言われた。
現実はそんなに甘くないと言われ続けた。
30歳になった。
今の職場は、昔、最悪だと思った。
支社と言う狭い括りの中で、お互い何時でも粗捜し。
新人が今日も一人辞めていった。
周りは、「根性が無い!」「これだから、ユトリ世代は!」なんて影口大会だ。
違うだろう。
慣れない奴が、新しい環境で右も左も分からないまま溺れるなんて、当たり前だろうが!
何故、あの子を助けてやれなかった!
お前ら、先輩だろう!?
あの子が求めていた解決策を、知っていただろう??
あの子が成長したら、自分の立場を脅かす脅威ではなく、自分を助けてくれる有能な人材になってたかも知れないだろう??
…彼処で何も言えなかった俺にとやかく言う資格はない。
追い出しておいて、「送別会」だなんて「新年会と忘年会のお題目を掲げたごちゃごちゃの只酒を飲むためだけ」のクソみたいな「送別会。」
そんなクソに染まる自分が嫌で…愛想笑いの染み付いた自分が嫌で…
知らないbarで泥酔し…クソ自動車に突っ込まれて…
何か異世界に転移したのが僕でーす!!
本当に…何でまだ生きてるんやろうか。