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転生したら虫ですか!? Evolution&Degeneration  作者: 桃犬猿雉
第二章 虫だけど、統率する?
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第四十五話 虫だけど、夕食ですか?

どうも桃犬です。

10万アクセスありがとうございます、今後とも頑張ってまいります。

下のランキングタグの方もよろしくお願いします。

宿にいる子供たちを連れて俺らは道案内のクディスについて行った。


クディスに連れられて付いた家は門に庭付きといった感じのちょっとした豪邸だった。


流石に犬が走りまわっているといった光景はなかったが、この庭でバーベキューなんてしたら楽しそうだ。


門を通り、庭の横を抜けると強化されたとてもいい香りがしてきた。


玄関前まで来るとドアが開き、レッドオーガメイジのおっさん、バンディスが迎えてくれた。



「おお、来たな ちょうど夕飯の準備が終わるころだ まぁ、散らかってるが遠慮せず入ってくれ そっちのデカいあんたは悪いが庭側から回ってくれ」



そう言われて家に入ったが、散らかってる様子なんて全く見られない。


むしろ几帳面さがうかがえる配置だ。


壁に刀剣の類がいくつも飾られている。


おそらくすべて装飾用ではなく実践でも使用できる代物だ。


表面を手入れしてきちんと刃を研いであるようだ。


適当に選んで振っても現役で使えるだろう。


そして逆側にはロッドのような棍棒が並んでいた。


実際はロッドなのだろうが魔力をため込める魔石とは逆側がメイスの様に重々しい武器と化している。


恐らくおっさんが魔法だけでなく近接においても優れていた証だろう。


どれもよく使い込まれた跡があった。


俺の視線に気が付いたのかおっさんが口を開いた。



「まぁ、分かってると思うが、こいつらは俺らが昔使ってた武器だよ どうも捨てるのも惜しくてな こうやって飾ってるわけだ そのせいでこの馬鹿が勝手にダンジョンに潜るようなやつに育ってしまったんだがな」



おっさんはそう言ってクディスの頭を小突いた。



「別にそれだけじゃねーよ」



クディスは不満そうだ。


クディスが急かすようにして部屋を抜けると、大きな円テーブルの周りにクディスとよく似た顔が並んでいた。



「あー、兄ちゃんだー」


「兄ちゃんはやくー」


「こっちこっちー」



まさかの三つ子ちゃんだった。


しかも女の子の。


うちの三つ子ちゃん達に気が付く。


うちの三つ子ちゃんたちと座っていた桃色の体色をしたオーガの三つ子ちゃんはしばらく見つめ合うと、なんか意気投合したようにしゃべり始めた(言葉は通じないはずなのだが謎のジェスチャーで会話している)。



「あらあら、もう仲良くなったの?」



そういって奥の方からミトンをつけて現れたのは真っ白な体色をしたオーガの女性だ。


オーガなのになんか優しげな雰囲気でとても剣を振り回していたようには見えないが。


三つ子ちゃんたちの小さな女子会を優しげな視線で見た後にクディスを見る。


その瞬間俺の背筋に悪寒が走った。



「クディスちゃん今日は何処に行ってたの?」



おっさんから事情は聴いてるはずだが、あえて聞いているのだろう。


その視線は先ほどのホンワカしたものでなくまるで肉食獣のように鋭い。


が、それも一瞬、優しげな眼に戻るとクディスの答えを待った。



「えーと、、、その、、、、」



クディスが言いよどんでいると、また一瞬鋭い視線を見せる。



「ダンジョンに潜ってました ごめんなさい」


「素直に反省してくれたらいいのよ 全くこの子は 血は争えないというか、、あなたがダンジョンでクディスたちを助けてくれたんでしょう?」



クディスを見ていた視線が俺たちの方を向く、その眼は優しいままだが、どこか品定めをしているような印象を受けた。


だがすぐに、にっこりと笑い、



「わたしはクリアネ 昔探究者をやっていたの 壁の剣はその名残よ 失礼だけど最初は自分の目で見るまではあなた達のこと信用してなかったの 昔から私たちに取り入ろうって輩が多かったから だから実際にあってどんな人柄なのか‘目’で見て確認させてもらったの ほら座ってちょうだい 腕によりをかけて作った料理をごちそうするわ」


「すまんな 俺も息子の恩人とはいえこの付近では見たこともない聞いたこともない種族だったんでな それに物人の子供を連れてると聞いたんで 試すようなことをしてしまった その子たちを見たらすぐに分かったよ みんなあんたのこと信頼してるって」



なるほど、物人を買っている、その上子供だ。


一見すると人間の子供を肉壁にするなど乱雑に扱っているかもしれないと思うわけだ。



「うちの女房は特殊なスキルを持っててな目で見た相手の本質を見抜く魔眼って言われてるんだが 実際は悪意の有無を見分けるのと魔力を察知するって代物でな」


「それで、あなたたちに悪意がないことを確かめさせてもらったというわけなの それにあの子たちの首に付けている魔道具 隷属の魔法が込められていないわ 見かけ通りのおしゃれな首輪ってだけね」


「首輪は所有物であるってカモフラージュって言ったところか」



どうやら、一応信用はしてくれたみたいだ。


それにしても、オーガが魔眼を所有しているとはな。



「この目が珍しい? 確かにオーガのスキルに魔眼の類はないわ 後天的に得たスキルなの」


「女房は人に騙された過去があって昔から用心深くてな そのせいで見極めることに関して人よりも敏感でそのうち魔眼のスキルを得たってわけだ」



なるほど、俺も経験がある。


昔キノコを食べて、麻痺耐性が付いたことがある。


最近は加護スキルのせいで後天的にスキルを得る機会も減ったからなぁ。



「まぁ、自分から言っておいてなんだけど 料理は冷めないうちに食べないとな」


「そうね せっかく腕によりをかけて作ったんですもの 自慢だけどわたし料理の腕には自信があるの」



そこは正直に言うのな。


俺達は遠慮せず、円卓の一席に座り、ルクレは庭側から回って大皿に料理を盛ってもらっている。


料理は肉を煮込んで柔らかくしてあり、しみ込んだスープがまたいい味をしている。


見た目はビーフシチューに似ている、なんだか懐かしい。


その後も色々な料理が所狭しと並んだ。


オーガの食欲は見た目通り大食いなのでどんどん皿が白くなっていく。


だがその都度追加がされるのだが、すぐになくなる。


クディスに至っては俺の倍は食っているだろう。


あーあー、チビたちも口の周りをそんなに汚して。


さすがに年長組のアリアやカトルは行儀よく食べていた。


俺は懐からハンカチを取り出す振りをして、異空間から取り出す。


そして、口の周りをきれいに拭いてやる。


なんか視線を感じると思ったら、桃色お肌の三つ子ちゃんがこっちを見ていた。


皆ソースで口周りを汚している。


なぜか物欲しそうな顔をしてこっちを見ている。


こちらに向けて、んーと口を向けてきた。


なんか親鳥からの餌を待つひなのようだ。


これは、拭けと言っているのだろうか?


俺は新しいハンカチを取り出して、三つ子ちゃんの口周りをきれいにしてやる。


桃色三つ子ちゃんは満足したのかそのままどたどたと走り去った。


その後を追ってうちの三つ子ちゃんも走り去っていく。


こら、ちゃんとごちそうさまを言いなさい。



「こら、ミナ、リナ、サナ ちゃんとごちそうさまを言いなさい」



ほら言われた。


ダブル三つ子ちゃん達6人は素直にごちそうさまを言い、どこかに行ってしまった。


子供の適応力の高さに驚く。


子供たちが去った後に、おっさんと向き直る。



「まぁ、これも何かの縁だし、探求者協会に来たときは色々と世話をするぜ クディスもさすがに人様に迷惑かけたんだ もうこっそりダンジョンに潜ろうなんてことしないだろ」



その後の話は、ようやくすると探求者協会、つまりは人間で言う冒険者組合に対抗するようにできたもので、ダンジョンでの戦利品を換金してくれたり、優先して仕事を回してくれたりするらしい。


ダンジョンに潜る際には別に制限はないが、素材の換金には探求者登録が必要で仕事の優先斡旋も同じく登録が必要だ。


ランクも一応存在するが人間側と違い依頼のランク制限がない。


ダンジョンに入る前におっさんに言われたように自己責任だ。


身の丈に合った仕事を選べとのこと。


ではなぜランクがあるのかというと、緊急要請の際に必要とのこと。


俺らも、おっさん(キュクロプスの)に買い取ってもらうだけの不安定な収入では心もとないので素材の換金は魅力だ。


ここはおっさんに勧められたとおりに、探求者協会に登録する必要があるな。


俺達は探求者へとなることを決めた。


お読みいただきありがとうございました。

次のお話は探求者協会からの話となります。

ランキングタグの方もよろしくお願いします(o*。_。)oペコッ

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