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転生したら虫ですか!? Evolution&Degeneration  作者: 桃犬猿雉
第二章 虫だけど、統率する?
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第四十四話 虫だけど、同業者ですか?

どうも皆さん、最近すかっり寒くなったかと思えば微妙に熱くなったりと変な季節ですね。

新たにブックマークしていただいた方、ランキングのタグをクリッ・タップしていただいた方、有難うございます(*´ω`*)

では、誤字等ございましたらお知らせくださいませ(o*。_。)oペコッ

白い! その一言に尽きるようなこの白い階層は出てくるダンジョンモンスターも白かった。


まず、群れで襲ってきた白い狼のスノーウルフに雪の中から強襲してきた白い熊のホワイトベアー。


どちらも寒い地方に生息するモンスターのダンジョン版だ。


極めつけは白い兎だ。


兎は見た目は前世のウサギだがその縮尺がおかしい。


前世の大型犬ほどの大きさがある。


性格も肉食なのか、歯が鋭くどう見ても牙だ。


あの、飼育小屋で野菜をハムハムと食べてる愛らしい姿は想像できない。


攻撃手段は強靭な脚力で飛びかかって噛みついてくるだけだが、いかんせん数が多い層の森部分に入ってからいたるところにいる。


そのたびにつぶらな瞳で見てくる兎たちを倒さなければならず、このダンジョンに入ってから一番のダメージを負った。


でもきちんと倒して、その死体を回収することは怠らない。


兎のお肉って結構おいしいらしいからな。


しばらくそうして森を進んでいると、冒険者の恰好をしたモンスターと遭遇した。


いや、ダンジョンのモンスターではなく外からダンジョンに入った同業のようだ。


同業者も俺らと同じく兎をさばいて魔結晶を回収していた。


俺と違ってきちんと魔結晶用の回収容器に入れていた。


あれ? 肉そのまま置いて行っちゃうの? もったいなくない?


俺はこっそりと同業者たちが遠くに行ったのを確認するとその肉も回収しておいた。


捨てちゃうんだから別にいいよな。


後の視線も気にしない気にしないっと。


俺は肉を吸収し終わった後、再び森を抜ける。


森を抜けると再び雪原が広がる光景が飛び込んでくるが、その雪原のど真ん中に空間がゆがんだような、空気がゆらゆらとうごめく場所があった。


恐らくだが、そこが次層への入り口だろう。


空気がゆらゆらと揺らめく謎の場所に近付くに連れて、揺らめきが収まり、うっすらと次の階層であろう光景が飛び込んできた。


次の階層も雪原が人がっていたが、こちらのような森などはなく、氷の湖のような景色が広がっている。


揺らめきに手を触れると、何の抵抗も違和感もなく戻そうと思えば抵抗なく腕を戻すことが出来る。


俺は思い切って揺らめきの中に飛び込むと、凍てつくような風が吹く氷の湖の岸に立っていた。


後ろを向くと、揺らめきの中にカヨとルクレの姿が見える。


二人ともこちらへ近づいてくる。


ルクレは揺らめきの大きさに対して結構大きめだったが、揺らめきがルクレの大きさに合うように広がり、何事もなく通ることが出来た。


二人とも無事にこちらへ来ることが出来たようだ。


氷の湖はルクレが乗っても割れそうな気配はなく頑丈なようだ。


ここは森がないため見晴らしがいい。


平たく広がる光景のなかに一本だけ氷でできたような柱が立っている。


よく見ると遠くの方に先ほどの同業者の姿が見える。


どうやら氷の柱の方に次の階層への入り口があるようだ。


俺達はその後姿を追って進む。


これもう、あの(モンスターだがな)たちの後ろについて行けば楽なんじゃね?


そう思っているのもつかの間、すぐに追いついてしまった。


別に出てくるモンスターがいなかったわけではなく、二足歩行のアザラシのようなモンスターや、白い鳥型のモンスターなどが襲い掛かってきた。


鑑定してもダンジョン以外にも生息しているようで簡単な説明しか出てこなかった。


ダンジョンモンスターの特性なのかドラゴンであるルクレに恐れる様子はなく死の間際まで逃げることはなかった。


だが、そのような戦闘があったにもかかわらず、同業者との距離はぐんぐん縮まっていった。


ついには鳥どもと戦っている同業者に追い付いてしまった。


同業者はオーガの四人組で、いかつい顔のレッドが一人狐顔のグリーンが一人に双子なのか全く同じ顔のブラックが二人だ。


よく見るとみんな体中血だらけで疲労の色が見える。


血だらけなのは自身の血ではなく倒したダンジョンモンスターの血だとわかるが空から襲い掛かってくる白い鳥、氷結鴎ひょうけつかもめに戦いづらそうにしている。


武器は手にしたレッドがデュアルアックスにグリーンが短槍、ブラック二人は短剣を二振りといった装備で飛び道具を使っている気配はない。


弓はブラックの二人がもっているようだが、矢は既に切らしているようだ。


レッドは大柄な武器のデュアルアックスもオーガ族にかかれば片手で振り回せるようだな。


だが、斧を振っている間を縫って氷結鴎に嘴でかすり傷を量産されていっている。


うーん氷結鴎も口から氷塊を吐いたり、嘴でヒットアンドアウェイでチクチクといやらしい攻撃をしているし、あのままだと疲労がたまる一方だろう。


ここは恩を売る機会だな。


そう思って俺たちは今にもくちばしで突き刺そうと急降下する氷結鴎の首を飛斬で斬り落とす。


残りの氷結鴎もこちらの攻撃に気が付き逃げようとするがもうすでに、俺が糸射出で作り上げたあやとりのタワーのような形状の網を投げ網の要領で奴らの頭上に覆いかぶさるように落下していた。


粘着性の網はもがけばもがくほどからまっていき、ついには氷結鴎たちがひとまとまりになってどさりと地面へと到着した。


突如として現れた俺たちにオーガの同業者たちは唖然としていたが、すぐに状況に気が付き身構えるとこちらの方に近付いてきた。


リーダーらしきレッドが代表して礼を言ってきた。


顔の見た目は人間で言うところの18歳ぐらいと若いが、体格は大人顔負けの2メートルを超えている。


革製の鎧を着て、今は先ほどまで振り回していたデュアルアックスを背負っている。




「危ないところを助けていただきありがとうございました 十回層のオルプス戦で矢を切らしてしまい苦戦していたところでした あのままだ逃げ場のないこの層ではいずれ氷結鴎の餌になっていたところでしたよ このあたりでは珍しい妖虫族の方ですねインセクティアではなさそうですし」



見た目の荒い戦士風の見た目に似合わずかなり礼儀正しいことに驚いたが、うーん、このオーガどこかで見たような気がする。



「もちろん先ほどの氷結鴎の魔結晶はお譲りします もともと俺たちが倒したものでもないですし もし容器が足りないのでしたらいくつかお譲りします」



そう、申し出を受けたので遠慮せずに受け取る。


無限吸収という名のアイテムボックスの前には見劣りしてしまう。


俺は網にかかった氷結鴎たちに止めを刺すと、吸収してしまう。



「収納の魔道具までお持ちとは、さすがは氷結鴎を一瞬で一網打尽にするお方だ」



収納の魔道具か、まぁ、変に特殊なスキルを持っているとするよりはいいだろう。


レッド達はいったんここでダンジョン潜りを打ち切り、地上へと変えるようだ。


俺らも今日のところお試しだったし、いったん帰って本番に向けて準備するかな。


俺達も一緒に帰ることを話したら、



「助けていただけただけでなく、護衛を務めてくださるんですか?! 何から何まで助かります」


と、勘違いしてキラキラした少年のような目で見るレッド、その体躯であざといポーズされてもきもいだけだからやめろ!



「さぞ名のある探求者なのでしょう? あっと、名乗り忘れていました俺の名前はクディスです今度お話を聞かせてください 色々と、ふがふが」 



すごい食い気味になったクディスを呆れ顔で後ろからいさめるグリーン。



「どうもすいません クディスはどうもそう言った話に夢中になりすぎてしまうんですわ おいらはランシュで槍を扱ってます 後ろの双子がグルタとザルタ もともと農家の出なんですけどこいつに誘われて探求者になったもんで 礼儀知らずなところは勘弁して下せぇ」



そう言ってクディスを引っ張っていってしまった。


階層を逆に登ると不思議なことに階層主のいたところを通らずに階層主の層を飛ばした階層へとつながっている、どういった仕組みかは知らないが空間がつながっているらしい。


他の探究者?とすれ違うこともなく、ようやく入り口までたどり着いた。


ダンジョンの外はもう日が傾き、夕方前ぐらいの明るさとなっていた。


なるほど、暗くなってから潜るのは体内時計が狂うから入ってくる連中がいなかったのか。


ダンジョンの内部は時間経過で日が沈んだり暗くなったりとしない。


毎回同じ景色のままだ。


いずれは体内時計にずれが生じるだろうが、少しでも体内時計をきちんとした状態ではいりたいといった考えだろう。


そのずれを防止するための魔道具もあるそうだ。


ちなみに、帰っている途中ずっとクディスはしゃべり続けていた。


仏塔市で喋り続けて喉が渇かないのかとか、疲れないのかと思ったが、そんな様子は見られないし逆に生き生きとしていた。


今もなお喋る喋る。


これには他の三人もお手上げ、カヨもほほえましい視線を向けている。


だが、そのおしゃべりも入り口を出てしばらくで止まった。


遠くから猛烈な勢いで何かが走ってきたせいだ。



「お、おやじ」



クディスが赤い顔を青くしている。


走ってきた人物の正体は、あの受付のレッドオーガのおっさんだった。


そうだ、どこかで見たことあるなぁと思っていたんだが、クディスは受付のおっさんに似ているんだった。


おっさんは馬鹿でかい声で、



「ゴラァァ!!! クディス!! お前仕事の手伝いほっぽっていつのまにダンジョンに潜ってんだ! 何のために俺が受付に回ったと思ってんだ! お前が性懲りもなくダンジョンに潜ってるからだろうがぁ! 受付はどうしたんだ!」


「仕事はちゃんと終わらせてるよぉ 受付も手伝いのときに書類に書いといた」



なるほど、受付の仕事を逆手に取ったわけか。



「おめぇ どんだけ心配したと思ってんだ! 特に母ちゃんなんて昔の装備引っ張り出して飛び出すところだったんだぞ」


「へぇー、あの白い斬血鬼がねぇ」


そうつぶやいたのはランシュだ。


俺がどういうことかと聞くと、



「クディスの両親は昔有名な探求者のパーティーメンバーだったんでさぁ 特にあのオーガメイジの親父さんの魔法とオーガブレイダーのお袋さんの剣技が特にすごくて いくつものダンジョンを攻略していたんで、その武勇でついたあだ名が赤い爆殺魔と白い斬血鬼でさぁ」



オーガメイジは魔力特化のオーガの進化先で、ブレイダーは剣技特化の進化先だ。


てか、あのおっさん魔法職だったんか、見かけ的に戦士だろ!


そう心の中で突っ込みをいれていると、おっさんがぐったりしたクディスを引きずってこっちまで来た。



「どうもうちの息子たちが世話になったようで どうです、良かったら家で食事でも食べて行ってください」



おれも最初はそう思ったが宿で子供たちが待っていると言って断った。


だが、子供たちも込みでいいと言われ、結局行くことになった。


ゴブリンたちもいるけど、あいつらは今回も留守番だ。


すまねぇ、ブルスラ達。


宿にいる子供たちを連れて俺らは道案内のクディスについて行った。


お読みいただきありがとうございました。(o*。_。)oペコッ

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