第四十一話 虫だけど、巨人の街ですか?
どうも皆さん、桃犬猿雉です。
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最近台風など悪天候が続きますが、外出時は軽く見ずに十分気を付けてくださいね。(∩´∀`)∩
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ではでは、本編よろしくお願いします。
ギガントヘイムまでの道のりは別に変なことに巻き込まれたりすることなく順調に進んでいた。
眷属のレベリングも着々と進み、アリアとカトルの訓練もきちんと毎日行っていた。
その様子を残りの四人は物珍しそうに眺めてはキャッキャと笑っていた。
本人たちは大変なんだけどな。
あれだろうか、コロシアムのグラディエーターたちの試合を見る感覚なのだろう。
一つ懸念があるとすれば俺とカヨ、ルクレのレベリングが全然進まないというところか。
ここらあたりの魔物は弱いというわけじゃない。
むしろ少しずつレベル帯も上がっている。
初期のオルプスなどの初期進化帯から一つ上、たまに第二進化帯も出くわす。
だが、俺たちと同じ岩ヤドカリのような第三進化帯に出くわすことはほとんどなかった。
仕方がないから、バレットアントの巣を何個か壊滅させたがな。
それでも第三進化帯の三分の一も経験値は貰えなかった。
俺やカヨはともかくルクレにいたっては1も上がっていない。
第五進化帯までくるとレベリングはかなりきつそうだなおい。
流石にドラゴンクラスの進化帯となるとそうそうあがらないか。
カヨはまだレベルがレベリングは苦ではなさそうだがもうじきあまり経験値が入らなくなるだろう。
相手が格下過ぎても経験値が少ないし、格上過ぎる敵と戦う危険を自ら犯すことはない。
難しい限りだ。
うちもちょっとした大所帯になってきたから、勝手に動くことも難しくなった。
特に子供たち。
街に付いたらブルスラに子供たちを預けて、久しぶりに三人で獲物を探して狩りにでもいこうかな。
そう考え事をしていると遠くの方に石組の建物が見えてきた。
遠方から見たところ普通の石造りの家に見えたが、縮尺がおかしい。
それもそのはず、巨人が済む住居だからな。
近くで見ると普通の家を三倍ほどの大きさにしたといった感じだ。
三倍の三乗、つまり体積で言うと27倍のデカさというわけだ。
ちゃんと巨人以外の種族用の家もあるが、比べるとシル〇ニアファミリーの玩具の家に見えてくる。
宿も縮尺がデカいが、ちゃんと他種族の来訪を考えてか、巨人とそれ以外の部屋と別れている。
幸いしたのが部屋がデカいからルクレも入るスペースがある。
部屋のデカさ自体は巨人基準だが、家具や小物は小さい。
そのミスマッチが何だか笑える。
考えていると旅館の大広間に一人部屋の家具がポツーンと置いてあるようなものだ。
受付も色々と大きい頭に角が生えた巨人のお姉さんだったし、これが普通なのか。
ルクレは久しぶりに俺たちと一緒に過ごせるとはしゃいでいた。
はしゃぐといっても尻尾を犬の様にぶんぶん振っていた。
こら、危ないからやめなさい。
俺がそういうと今度は尻尾をしゅんとさせて下に垂れさせた。
お前は犬かよ! そう突っ込みたくなったがやめておいた。
宿も確保できたし、街の様子でも見に行くとしますか。
もちろん警戒も怠ってはいない。
砂漠を超えた街に転生者がいるとアーディス入っていた。
まぁ、それがこの街とは限らないが、用心するのに越したことはないしな。
こちらが転生した候補者だとわかるのは鑑定を俺にかけて調べるぐらいだし、それ以外で襤褸は出さない。
鑑定されたとしてもされたと近くできるし、俺たちは三人行動を行い、きり抜けるつもりだ。
受付のねーちゃんに外出を言い渡し、外へと出る。
俺達が向かうのは街の外ではなくむしろ中心。
この街には怪迷宮というダンジョン特有のモンスターが湧いてくる場所があるそうだ。
受付のねーちゃんの口からダンジョンなんて聞いた時にはやっぱりこの世界にもあったかなんて思て内心はしゃいでいたが、実際に自分がダンジョンに潜るとなると少し緊張する。
怪迷宮は元からそこにあるのではなく発生するそうだ。
外敵の侵入を防ぐため人工的に作られた迷宮というものもあるがそれとは違い、ダンジョン内の破損は時間経過で自動修復される。
ダンジョンモンスターは地上にいるモンスターと違い、魔石のような結晶を体内に持ち死ぬと一定時間でダンジョンに吸収されていくらしい。
もちろん普通のモンスターがここで命を落としても同様に吸収される。
無機物は吸収され辛いらしく装備品などが落ちている時もあるそうだ。
ダンジョンモンスターは外へは出てこず、内部へと侵入したものを攻撃対象としている。
つまりは病原菌を排除する白血球みたいなものだな。
ちなみに、ここ以外にも怪迷宮は各地に点在して、街の名物になったりしているそうだ。
この街の怪迷宮の名は『巨獣の咆哮』といって、その名の通りでかい獣型のダンジョンモンスターが出現する怪迷宮だ。
もちろん階層に分かれて深くいくほどきちんとダンジョンモンスターが強くなっていく。
これはレベリングにもってこいだな。
俺がいれば無限吸収で素材も怪迷宮に吸収される前に回収可能だし、いいものがあったらおっさんに渡して魔道具に改造してもらうのもよしだ。
怪迷宮入り口には冒険者らしき行列ができていた。
冒険者と言っても人間族の冒険者ではなく、潜って素材を回収することを生業としている知性モンスターたちだ。
受付のおっさんは童話に出てくる赤鬼のように体が赤く、頭に角が二本生えている。
身長も2メートルを軽く超えていて大柄だ。
鑑定したが、この人は転生者とは関係なさそうだ。
余りむやみに鑑定を使うべきではないんだが、このおっさんはさすがに大丈夫だろうと思って鑑定をしてしまった。
『「オーガ」頭部に短い角が生えており強靭で大柄な肉体を持つ オーガの肉体は鍛えれば鍛えるほど硬くなり、鋼の鎧をまとったように生半可な剣撃では弾いてしまう 種族的には違いがないが体色が個体によって異なり、赤い個体はレッドオーガ 青い個体はブルーオーガといったように体色で名称が異なる 赤いオーガは炎を操り、青いオーガは水を操るなどといったことはない もともとオーガは魔力が低く魔力を用いた戦闘より鍛え上げた己の肉体を用いた戦闘を得意とするため、魔法は使わない 稀にオーガのなかで魔力を高く持って生まれた個体がオーガメイジなど魔法を使えるものへと進化する場合がある』
別に体色とか関係ないのか、ちょっと残念だ。
宿屋の受付のねーちゃんはブルーオーガということか。
まぁ、そんな感想は置いといて、怪迷宮潜りは初めてだったので、レッドオーガのおっさんに怪迷宮内でのマナーを一通りレクチャーしてもらった。
受付は複数人いたのでおっさんが少し仕事から離れても問題ないらしい。
おっさんが説明するには、
「あんたらに言っておくマナーは、三つだ まず一つ!」
無駄に元気で声がデカく聴覚強化された俺の耳にキンキン響く。
「迷宮内での探索者同士の争いはご法度だ」
迷宮内での探索者同士の衝突はご法度で、お互い仲良く探索しなさいとのこと、たまに探索が終わった探索者を襲う追いはぎがでてくるそうなので注意せよとのこと。
「二つ! 調子に乗って深くまで潜りすぎないこと!」
深くまで潜るとその分敵が強くなるので、今までが簡単だったから下層が簡単とは限らない。
自分の身の丈に合った階層で活動するようにとのことだ。
街は怪迷宮探索を歓迎しているが、中で起こったことは自己責任としている。
素材やらなんやらを特産としているこの街も探索は歓迎しているが、中で起こった面倒ごとまでは歓迎していない。
「三つ! 階層主との戦闘は準備を怠るな」
階層主つまりは一定階層を潜ると門の様にさらに下の階層への侵入を防ぐように鎮座するボスのことだ。
そいつらは言うまでもなくその階層にいる他のダンジョンモンスターよりも強い。
階層主と戦うまで道具や体力、スタミナ、魔力の温存管理、体調管理をしっかりとするようにとのことだ。
「四つ!」
四つって、三つじゃなかったのかよと俺はレッドオーガのおっさんの顔を見る。
「まぁ、なんだ中へ潜った連中の責任は負わないとか言ってるが、別に死んでほしいとか思ってるわけじゃねーから しっかり五体満足生きて帰って来いよ!」
おっさんは赤い顔をやや赤くしながら、にかっと笑った。
このおっさん面倒見いいんだな。
並んでた時も談笑していたようだし。
俺らの背を見送る怪迷宮受付のおっさんの視線を感じながら、初めてのダンジョン探索にウキウキしながら地面に続く洞窟のような入り口から入っていった。
お読みいただきありがとうございました。
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