第三十八話 虫だけど、訓練ですか?
どうも、皆さん七万PVありがとうございますはげみになります。
今回は職業と子供たちの話となっております。
アリアとカトル二人が頑張る話です。
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アリアと子供たちが来てから数日が過ぎた。
首輪が痛々しく思えるがそれ以外は普通の子供と同じように過ごしてもらっている。
本人たちもなじんでくれているようでよくホブゴブたちと遊んでいる、、、というより一方的に子供たちが絡んでいるようだ。
着ている服も最初に来ていたような薄汚い麻布の服ではなくカヨの趣味で一人一人にあった服を着ている。
アリアに俺が選んであげようとしたら、カヨにあきれられてしまった。
すいませんねぇ、服のセンスが悪くて。
てか、この世界のファッションなんてわかるわけなくね?
俺は年少組の子供たちの世話はカヨとブルスラに任せて、アリアとカトルから人間族に関する情報を聞いていた。
最初の方はアリアの怒涛の勢いの愚痴でカトルも真っ青になっていたが、愚痴を話したことですっきりしたのかカトルと一緒に色々と話してくれた。
まずは人間族の国の体制といってもアリアたちがいた国についてだがな。
アリアたちのもともといた国の名前はクレティア法王国。
法王を中心として、信仰を主とした国だ。
それにしては神父の信心深さがたりないように感じたがな。
それはさておき、クレティアでも冒険者というものはいて、というよりほぼすべての国で冒険者組合というものがあり、各国で選りすぐりの冒険者を囲っているらしい。
階級というものもやはり存在し、下から白級、青級、黄級、鉄級、銅級、銀級、金級、白金級、魔銀級、魔金級と冒険者のランクに合わせて分けられているそうだ。
名前にミスリルや、オリハルコンなんてついてるんだからRPGの世界では定番の金属も存在しているようだな。
勇者や魔王なんているのか聞いてみたが、いないそうだ。
ちょっとがっかりした。
だが、はるかな高みへとたどり着いた冒険者がそのような称号をもらえるらしい。
というか、どっちも人間族側なのか、俺のイメージじゃ魔王は魔物の王で魔物を率いて人間の国へと攻め込むって感じだったが、魔法系の冒険者のたかみだとはな。
逆に勇者は剣や武器を使った冒険者のことだそうだ。
なんか、神にあらばれたなんちゃら勇者とか、よみがえった魔王とかがいなくて残念だ。
せっかく異世界に生まれたから少し期待してたんだけどな。
まぁ実際にそんなもんがいたら俺の立場的には大変だけどな。
異世界の勇者とか転生の定番だしな。
魔王の方も定番ではあるけど、モンスター寄りだし。
この世界の転生者は各種族に五人ずつで、必ずしも相手を殺す必要はなく、カヨの様に巻けを認めて配下に入るということもできる。
出来たらあまり闘いたくないというのが本音だが、そういうわけにもいかないだろう。
前の中二病のような例もあるし、アーディスのように戦うことに誇りというかなんというか美学を持っている奴もいるしな。
そんな話は置いておき、俺の聞きたかった話はそれではない。
聞きたかった話は職業についてだ。
人間族においては職業と呼ばれる、ステータスがある。
職業とは人間族が生み出したもので、剣士や魔法使いなど様々なものがある。
職業によってステータスに補正がかかり、剣士ならば筋力と器用さ、素早さに大きな補正、魔法使いならば魔力と精神力、忍耐力に大きくかかるといった感じだ。
アリアから教えてもらった職業とは人間族特有のものでモンスターである俺やカヨには取得できない。
俺が考えていることはアリアや子供たちに職業を取らせるということだ。
別にアリアたちに前線に立って戦ってほしいというわけではない。
幼い子供たちにそんなことを指せるほど俺は外道には落ちてないはずだ。
敵対する奴に対して容赦はしないけどな。
職業を取るには一定の武器の練度を培うことで啓示といった形で職業が与えられたことを知ることが出来るそうだ。
職業は複数持つことが出来るが、冒険者にとっては色々な武器を使えるより一つのなじんだ武器を使い続ける多い。
簡単に言うと器用貧乏より、一つに突出したほうが好まれるということだ。
アリアたちもいつまでも俺たちが保護し続けるというわけにはいかないので、自分の身を守れるくらいは強くなってもらいたい。
だけど俺には武器の使い方なんてものを教えることは無理だ。
そこで、武器の先生として適任なのがハイゴブリンであるブルスラだ。
『「ハイゴブリン」 戦闘経験を積んだ歴戦のホブゴブリンがいたる存在 すべての武器に通ずる 肉体的にも優れゴブリンを率いての集団指揮を執る 生息地域特徴が出やすいため地域によって名称が異なり、寒冷地、砂漠と体色や特徴も異なる』
ハイゴブリンであるブルスラは全ての武器に通じており、子供たちの教育係に適任であると言える。
今のところはアリアとカトルが対象だが、他の四人もいずれは自分の身を守れるようになるくらいには強くなってもらいたい。
ブルスラも最初は種族は違えど幼い子供が戦うことには抵抗を見せていたが、子供たちが自分の身を守るためだと聞くと納得してくれた。
普段からホブゴブリンの連中とは訓練を重ねているので、教えるのも上手そうだしブルスラに任せておけば大丈夫だろう。
ちなみに、アリアはかなり乗り気なのはわかったが、カトルまで乗り気なのには驚いた。
普段はおどおどしているのに、自分が弟や皆を守るんだと意気込んでいた。
こいつは将来いい男になるぞと俺は思った。
訓練は休日を除いて行い、料理係の仕事がある時間を除いている。
もちろん訓練漬けというわけではなく、十分な自由時間はとってある。
訓練初日になると、宿屋の空き地で俺と他のホブゴブリンが見守る中二人の訓練が始まった。
というか他のホブゴブ共も訓練のはずなのに手を止めてもいいのか?
あとでブルスラに絞られても知らないからな。
俺?俺は基本武器を使った戦い方はしないからパスで。
別にめんどくさいわけじゃないぞ、ほんとだぞ!
だからホブゴブたちもそんな視線を向けてないであっちをむきなさい。
あっちの方では訓練が始まろうとしていた。
アリアが手にしている武器は短槍だ、カトルの方は斧だ。
俺のと言ってもバトルアックスの様にデカいものじゃなく、手斧の様に片手で扱える小さなものだ。
カトルのステータスはこんな感じ、
「カトル・サンドリア」
レベル 3
職業「無し」
体力 43/43
魔力 40/40
スタミナ 60/60
筋力 32
器用さ63
硬さ 14
素早さ 43
精神力 28
忍耐力 54
「取得したスキル集」
「無し」
以外にもアリアに劣らぬ感じだ。
忍耐力が意外と高く筋力も男の分かアリアより少し高い。
人間族はレベルを挙げずとも日々の鍛錬で少しずつではあるがステータスが上昇する。
モンスターである俺にはない機能なのでうらやましい限りだ。
手斧は持ちてにグリップがあり、刃は全面だけでなく逆側にも短いナイフの様についている。
いわゆるトマホークアックスというやつか。
投擲にも適している手斧をカトルは二つ手に持っている。
もちろん安全のために刃はつぶしてある。
アリアの短槍も刺さらないように先が丸い形状となっている。
因みにこの武器たちはおっさんが製作して子供の手でも軽くて扱いやすいような素材でできている。
相変わらず笑顔がきもいが腕の方はすごいなおっさん。
訓練はブルスラ対アリアとカトルの闘いだ。
アリアが前に出て攻撃している時に、カトルが側面から攻撃する。
だが、ブルスラはアリアの突き出された槍を交わして掌底ではじくとカトルの攻撃を持っていた木の棒で受け流してしまった。
いくら二人が初心者とはいえ、そこまできれいにはじくとはな、弾かれたアリアも無傷で、カトルもしりもちをついているが、外傷はないようだ。
やはりブルスラに任せて正解だったようだな。
二人もまだまだやる気だしこのまま任せてもよさそうだ。
流石にホブゴブたちはブルスラに睨まれて自分の訓練に戻っていったが、俺は街を出る準備は済ませていて暇だったので最後まで(見るのに)付き合った。
訓練は二時間ほど続いて終わりを迎えた。
アリアとカトルは地面にへたり込み、汗だくだ。
それに対してブルスラは薄っすらと汗をかいているだけで息切れはほとんどしていない。
これが熟練の戦士であるブルスラというところだろうか。
結局二人はブルスラに一撃も与えることは出来なかったが、その眼には諦めの光はなかった。
むしろやってやるぞというような気迫さえ感じられた。
とはいえ、訓練はここまでなので、三人に飲み水を出してやり、カヨを呼んで水魔法で子供用のプール程の大きさの桶を取り出してそこに溜めた。
すると残りの子供たちもいつの間にか来ていて水遊び大会が始まってしまった。
カヨは水魔法で二人を洗うと、子供たちの着替えを取りに宿へと戻っていった。
カヨも面倒見がいいよな。
よし、俺も負けじと取り出したのは、木の筒だ。
元々は水筒を作ろうといた時に、作ったものだ。
昔ながらの押し出し式水鉄砲だ。
竹製じゃないが、棒を引くと水を穴から吸って押し出して水を発射することが出来る。
子供たちは先ほどの訓練のときの気迫をどこかへと置き去り六人で水遊びを楽しんでいた。
それと、ブルスラよ。
水鉄砲がほしいのかずっとうらやましそうに見るのはやめろ。
おっさんほどではないが物欲しそうにする顔はきもいから。
おれが視線を送るとブルスラは咳ばらいをして逃げるように自分の訓練へと戻っていった。
そして八つ当たりの様に、ホブゴブたちとの組手がはじまった。
ホブゴブたちよ、南無。
食事時になってカヨが着替えを持ってきたが子供たちは遊び疲れて寝てしまっていたので、今回はまずいとまではいかないが今までの様に味気ない飯となった。
子供たちも寝顔は天使の様にかわいらしく、起こさないように宿へと連れて行くのが大変だった。
おこそうものならカヨから尾ビンタが来そうだしな。
俺は器用に四つの腕でちび達四人を連れて宿へと帰った。
アリアとカトルは起きて眠い目をこすって自分の足で宿の子供部屋へと帰っていった。
もうそろそろこの街を出て次の街へと向かう頃合だな。
俺は四人の天使を抱えて宿の子供部屋へと入っていった。
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