第三十七話 虫だけど、子持ちですか!?
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俺が子供たちを引き連れて宿へと戻ると、カヨに尾びれでビンタされた。
おいおい、普通にダメージあるんだけど! 痛いんだけど!
俺は泣きながら説明すると、俺が変な目的のために子供たちをさらって来たわけではないと納得してくれた。
視線は鋭いままだけど
子供たちの世話はカヨがするそうだ。
意外とカヨは子供の世話が好きのようだ。
最初は子供たちもおどおどしてたが、だんだんとカヨに慣れてなついてくれたようだ。
中にはホブゴブの背中に乗ってはしゃいでいる子もいる。
アリアはカヨの一部分を見て、自分のを見た後に肩を落としていた。
頑張れアリア、まだまだこれから大きくなるさ。
どことは言わないがな。
それから数日の滞在中に、俺はアリアから人間族についての情報を聞いた。
聞いたといっても最初は愚痴のようなものだがな。
なんとも、アリア含め物人として売りに出された子供たちはもともと人さらいによって連れてこられた。
そこは販売所の店主から聞いて知っている。
だが、その前はみな同じところで生活していた孤児院の子供たちだったそうだ。
それで料理とかも自分たちでやったり手伝ったりしていたから料理が出来るのか。
それで、孤児院での生活は貧しいながらもなんとかやっていたわけであったが、ある日の夜中に目が覚めたアリアは誰かがヒソヒソと話しているのに気が付いた。
その話声のもとにこっそりと近づいていくと孤児院の責任者である神父様と黒い布を纏った知らない人が話していたそうだ。
その二人の話に聞き耳を立てて聞いた話が、神父が孤児たちを人さらいに売り飛ばすという内容だったので、アリアは驚いて動揺してしまい、後ろから来ていたもう一人の人さらいに気が付かなかったそうだ。
そしてそのまま、子供たちそろって檻の中というわけだ。
檻の中にいる間、行商中暇なのか知らないが人間族の奴隷商人(こちらは俺の想像していた奴隷と同じ扱いだ)ペラペラが喋るに神父はその後孤児院が襲われたといい回っていたそうだ。
胸糞悪い話だな。
人さらいも悪だが、神父も腐ってるな。
それでアリアは人間不信に陥っていたようだ。
だが、自分よりも幼い子供たちを一生懸命庇っていたわけだ。
涙は流れないけど泣ける。
まぁここには人間以上に怖い見た目のモンスターばっかりがいるがな。
いや、モンスターだから逆に大丈夫なのかもしれないなぁ。
でも、裏切られることに過剰な反応というかトラウマ抱えてそうだし、そういう嘘とかは冗談でもやめておかないとな。
そうそう、アリアの料理はなかなかのものだった。
味付けは洋風の見た目なのに和風だった。
その中でも肉じゃがのような食べ物は最高だった。
日本酒とは少し違う風味だが、この世界のお酒を使っている。
ジャガイモは色は黄土色というより白い芋って感じでそれ以外はウシ型モンスターの肉と糸こんにゃくはさすがにないがそれ以外はほとんど肉じゃがって感じでおいしかった。
これは今後の料理に期待できそうだな。
俺以外のメンツもアリアの料理は好評で、受け入れてくれているようだった。
特にカヨは、涙を流して、「お母さん、、、」とずっと呟いていた。
ちょっと昔を思い出したんだろうな。
気を張っているようだけど根はやさしいんだろうな。
というわけで、うちの料理版アリアとその手伝いの、三つ子の幼女のジーン、キャラン、サラサ、恥ずかしがりやな男児カトル、好奇心旺盛なカトルの弟サンクの六人が俺たちの旅の仲間になった。
アリアはすでに知っている通りだが、三つ子の幼女は基本見分けがつかないほどそっくりだが、髪の毛の結び方で見分けるそうだ。
まず高い位置に髪をまとめてポニーテールにしているのが、長女ジーン。
ついでサイドテールにしているのが、次女キャラン。
最後に髪をお団子にして二つまとめしているのが三女のサラサだ。
髪の毛以外だと、性格特徴で判断するそうな。
長女ジーンはしっかり者で二人の面倒を見たがるお姉さんタイプ、口調は~よといったおっとり系
次女のキャランは勝気な性格で、口調は~だしといった感じ。
三女のサラサはボーっとしてる不思議ちゃんタイプで、基本無口だがしゃべるときは的確な一言を放つ、、、らしい。
そして最初は髪の長さと顔から女の子かと思ったが実は男の子であるカトル。
カトルは照れ屋でいつもおどおどした感じだ。
喋るときも小声で話すので聞き取るのが大変だ。
そしてカトルの弟のサンクはなんにでも物おじしないで挑戦するタイプだ。
ブルスラになんでおじちゃんは髪の毛がないのと、幼いがゆえに誰もが言わない致命的な一言を言い放ったりする。
疑問はすぐに口に出すタイプのようだ。
それには周りのやつも大爆笑だった。
まぁ、笑ったホブゴブリンの連中は後でブルスラにボロボロになるまで稽古に付き合わされたそうだ。
本人曰く、髪がないのではなく、そっているだけなのだそうだ。
俺はその時、特に何も言わず生暖かい視線を送ってあげておいた。
ちなみにそのサンクだが俺の頭の上でおーたかーいなんて言っている。
ほんとにに怖いもの知らずだな。
因みに今の俺の身長は前世で言う180センチメートルを超えている。
角や触覚を含めると190はいく。
見た目もまがまがしいんだけど、すでに子供たちの間ではかっこいいだの、おしゃれだの意味の分からないことを言われている。
サンクもそうだが、カトル、着てみたいなーって、これ鎧じゃないからな。
脱げ無いからな。
俺が子供たちにたかられている間そう考えていると、飯の準備をしにアリアがきた。
アリアは数日でこの奇妙な光景にも慣れたようであきれたように、宿にある自由に使用できる厨房スペースに戻っていった。
アリアがご飯が準備をすると知らせに着たとたん、騒いでいた子供たちは風のごとくアリアの後を追いかけて行った。
すごい統率力だな、スキルでも使っているかのようだな。
もう、この街を出て次の街へと行く準備も整っている。
そろそろ、出発のころ合いだな。
そうそう、聞いた話だと今夜の夕食はあの肉じゃがに似た食べ物だそうで、俺はスキップしながら厨房前の食事スペースへと飛んで行った。
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次話はリアルが少々立て込んでいて忙しいため休日に投稿させていただきます、九月まではしばらく土曜、日曜投稿になりそう( ´;゜;∀;゜;)




