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転生したら虫ですか!? Evolution&Degeneration  作者: 桃犬猿雉
第二章 虫だけど、統率する?
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第三十四話 虫だけど、お祭りする?

どうも皆さん、五万PVありがとうございます。

皆さんのご愛読に感謝しております。

今後も頑張ってまいりますのでよろしくお願いします。

祭りと言えばどんな祭りがあるだろうか?


前世で言うと夏に神社に出店などが並び、夜中に花火がうち上ったりする祭りや、御輿を担いでわっしょいわっしょいと掛け声を上げる祭り。


海外でもハロウィンのように仮装して外を出回る祭りがある。


この異世界で行われる祭りも日本の御神輿の様に偶像をかたどったものを担いでパレードの様に大通りを通過する。


御輿の偶像は、どれも名状しがたい感じの邪神や、魔物系の姿をした像など多種多様だ。


これらの御輿は自由に参加してよく、すべて実費で出される。大きさは道を人通れる程度のスペースが出来るまでならばいいそうだ。


デザインも種族差別を表すものがなければオーケーなので、店の宣伝などの御輿もちらほらある。


御輿を担いでいる連中の恰好も和風のような恰好で、法被のようなものを羽織っている。


俺はその光景に懐かしみを覚えながら出店で食べ物を買った。


俺が買ったで食べ物は串に刺した肉を数本だ。


串に刺した肉は鳥型のモンスター、チキンの肉で名前の通り鶏と似たような味わいだ。


俺だけ食べるのも何なので一緒についてきたホブゴブリン達にも上げた。


彼らは自分の所持金で買おうと考えていたようで、ものすごい感謝された。


その場で跪いこうとするやつもいたのでそれを慌てて制して、次の出店へと向かう。


あの場で跪かれても、通行の邪魔だし何よりそういう扱いをされるのはこっぱずかしいのでいやだったからだ。


買い与えたのも彼らと行動を共にするなかだし、それくらいのことはさせてほしいからだ。


味覚が強化されたことで食事することは俺の楽しみになっていたので、美味しそうな臭いをたどって出店を回った。


流石に花火なんてものは上がらなかったが代わりに星空が俺たちの頭上を覆っていた。


空気がきれいだとここまで澄んだ空を見上げることが出来るのか。


前世の都会だと、排気ガスや眩しい街灯のせいで見上げてもきれいに見ることは難しい。


この町は照明などの強い光はなく、炎や魔石による淡い光によってより幻想的な雰囲気を作り出している。(幻想的と言っても元々ファンタジーな世界ではあるがな)


祭りを堪能して宿に帰ると、それぞれの部屋へと別れた。


その際、女子連中にお土産をきちんと渡すのを忘れない俺は紳士だと思う。


ルクレには数種類のお肉詰め合わせ。


佳代にはスムージーのような甘い飲み物とチョコレートのようなお菓子を買っておいた。


ルクレは無邪気に喜んでくれて、カヨにはなぜか俺がそういう気配りとかできたのねと驚かれた。


、、、なぜだ。


そんなこんなで祭りを堪能し終わった一日だった。


その夜中俺は目を覚ました。


それは俺の目の前に忽然と姿を現すと、口を開いた。


「元気そうにしているな」


現れた影の正体はアーディス、白い虎のワービーストだ。


まさか、もうあの時の決闘の約束を果たしに来たのか? そう思っているとアーディスがくすりと笑いながら、



「別に君と戦いに来たわけじゃないよ 今日はぼくが君へいい情報を持ってきた来ただけさ」



うわー、あからさまに胡散臭いことを言ってるぞこいつ!



「信じてくれてないようだね」


『当たり前だろう!』



思わず魔道具使って喋ってしまった。



『お前は俺と戦おうと言っている奴だぞ そう簡単に信用してたまるか』


「まぁ、いいさ そのまま聞いてくれ 砂漠を超えたところにある街に別の転生者がいる そいつは君にとってとてもいいモノを持っているから あってみて損はないと思うよ」


『いいものだと?』


「いいものさ 君が強くなるのに必要なね」


『つまりはスキルか』


「信用してくれるかい?」


『それはどうかな 第一そんなことを教えてお前に何お得がある?』


「それは簡単さ、はやく君と戦いたいからだよ」


アーディスは顔を紅潮させると身をくねらせた。


あれ?こいつこんな奴だっけ?


まぁこいつは戦闘を快楽としているバトルジャンキーだからな。


それに関しては一応信用できる。


あの時も、黒い隔離空間内で手を出してこなかったからな。


そこだけは信用できるだろう。



『一応、心の隅に置いておこう』


「まぁ、いいさ どちらにしろ君たちは砂漠を超えたところへと行くみたいだしね」



確かにその予定だったが、なんか癪に障るな。


砂漠越えをして知性あるモンスターの街を転々としていくつもりだったのは間違いない。


こいつにはなぜか俺の居場所が分かっているみたいだし、速くどうにかしなければいけない。


俺がまだ、力をつけていないうちは戦いを挑んでくる予定はないとはわかっているが、いざその時が来るのはまずい。


アーディスは話し終えると満足したように微笑み、霧散するように消えた。


どうやら実態がなく姿だけをこちらに映し出しているだけのようだった。


羽虫がアーディスの顔をすり抜けていたしな。


こうなったら祭りを楽しんでる場合じゃないな、なんだか急に賢者モードに戻された気分だ。


祭りの余韻もへったくりもない。


翌日の朝、俺は皆に昨夜のことを説明しこの街をはやめに発つことに決めた。


アブドラにもこの街を出ていくことを伝えると、残念そうな顔をして水と食料を安くして優遇してくれた。


ホブゴブリンの人数分のパルパを買い取り、出発の準備を済ませた。


俺たちはパルパではなくルクレの引く馬車の御者台に座る。


ルクレが引く馬車は騎乗したパルパよりも速く走ることが出来る。


それも長時間だ。


砂の上でも高速で走れるんだからすごいよな。


砂漠とはいえ、流通のための行路はあるためそこを沿っていけば砂漠を超えられる。


砂漠越えは方向感覚を見失ったら終わりなので、方位磁石も買ってある。


そこら辺の準備は完璧にしてあるのでまず迷うことはないだろう。


問題は途中のモンスターだが、そこは放し飼い状態の眷属たちに任せておいて大丈夫だろう。


レベルも結構な速度で上がっていて、もうすぐ進化というチームも出てきている。


楽しみだ。


もちろんホブゴブの連中にも経験はつませている。


眷属の索敵をかいくぐって地面の中からこんにちわしてきた連中は、ホブゴブが取り囲んでもぐらたたき、いや、袋叩きにしている。


そうそう、もちろん人間族の冒険者にはあっていない、連中もわざわざモンスターがうじゃうじゃしているモンスター街には近寄らないそうだ。


普通の獣の知能を持ったモンスターならともかく知能を持ち連携してくるモンスターを倒しても損する方が大きいためだ。


モンスターを倒してのメリットは素材と報酬が主であり冒険者はモンスターの街よりも、国の徴兵に駆り出される方が多いほどであるらしい。


なんで俺がそこまで事情に詳しいかというと、アブドラの情報網が元だ。


流石、流通の街の長だ事情に詳しい。


砂漠越えも昼に差し掛かってくる頃、眷属のレーダー網に反応があった。


後ろからついてくる馬車があるみたいだ。


来る方向が街の方向であることから察するに敵ではないようだが、こちらに近付くにつれてその正体がわかり脱力した。


おいおい、またあんたが来るのか。


そうあきれながら変な形状をした馬車の御者台を見る。


そこに満面の笑みで手を振るおっさんの姿があった。


お読みいただきありがとうございました。

二度あることは三度あると言いますしお寿司。

別におっさんがお気に入りというわけではないんですけど、出してしまいました。

次話はおっさんを交えた、砂漠越えのお話からです。

次話投稿は土曜日に延期させていただく予定です。申し訳ない(;´・ω・)

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