第三十三話 虫だけど、改造します?
どうも、皆さん暑い日が続きますが暑さに負けないようにご注意を。
冷房をつけるのも手ですが逆に冷房で風邪をひかないようお気を付けください。
今回は祭りの内容に入ろうかと思っていたのですがちょっと報酬での話が長引いてしまいました。
次回から祭りの内容にはいっていきたいと思います。
結局おっさんの正体を知ることなく唖然としていた俺たちは我に返ってもらった道具を回収してアブドラのいるテントへと向かった。
テントにつくとアブドラのもとへと通された。
アブドラはすでにこちらが来ることを知っていたようですでに色々と準備していたようだ。
耳が早いな。
今回の報酬として俺たちが受け取ったのは、翻訳機能の付いた魔道具だ。
まぁ俺の持っている言語理解のスキルが込められた魔道具のスキルレベルが高いバージョンだ。
それが三つも。
とりあえず三つの魔道具は俺、ルクレ、カヨの三人で分けることにする。
そして元から持っていたものはブルスラへとわたした。
これで片言で話さなくてすむわけだ。
それにスキルレベルが高いものとなっていることで所持していることにより耳で聞いた言葉だけでなく書物に書かれた文字なども理解することが出来るようになった。
もともと書物なんて高等なもの読むことはなかったが、この世界のことを情報として得るには鑑定先生だけでは難しかったので好都合だ。
ここには図書館なんてものはないが、流通が盛んなので書物がないわけではない。
手に入れておいてもいいかもしれないな。
そして、他の魔道具だが、今回の報酬で得た魔道具は生活用品魔道具だ。
今回の護衛任務ではこんなもんだろうな。
生活用魔道具と入ってもしっかりと機能や、スキルが込められているものだ。
馬鹿にできない。
一つ目は魔力で着火するライターみたいな魔道具だ。
いつでもどこでも魔力さえあれば着火出来、魔力を充填しておけば数分は魔力を込めなくても着火し続けることが出来るものだ。
次に魔力式クーラーだ。
この地域では一般的なものらしく砂漠での保存に不可欠なものだ。
暑いとすぐに食料品が痛んでしまうので、この魔道具を使って冷気を発生させて保存状態をよくするらしい。
しかも上等な魔道具になると魔石をはめ込んでいちいち魔力を充填しなくても魔石を取り替えるだけですむらしい。
魔石というのは空気中の薄い魔力が堆積して出来た化石燃料のようなものだ。
石炭も生物の死骸が堆積してできたものだし、それの魔力版というわけだ。
俺は魔力が少ないわけじゃないから別に魔石に頼らなくてもいいかな。
最後に風を送る扇風機みたいな魔道具だ。
これも先の二つと同様に魔力を充填することによって風を発生させるものだ。
扇風機というよりも送風機だな。
この魔道具と冷気を発生させる魔道具を組み合わせて冷凍室の様に食べ物を保存する部屋を作ったりしているそうだ。
今回の報酬を受け取り、俺たちはいったん宿がある区画まで来た。
報酬は金銭も少なからずあったので、それを使って全員分の宿をとった。
祭りのせいかそこまでいい宿は開いていなかったが、何とかゴブリンたちの分の宿も取ることが出来た。
残念ながらルクレは体がデカすぎては入れるところがなかったので仕方なくパルパ達が休む獣舎の中でも一番高級な場所を借りようとしたが、一番誓うがいいというので宿の裏の付属の獣舎を借りることになった。
宿場につくとあの一つ目のおっさんからもらったなんか得体のしれない魔道具を思い出した。
宿の中で試すのも何なので、外に出る。
宿場の裏にある獣舎横の広場で魔道具取り出すと、それに魔力を送りこむ。
おっさんの話ではなんかヘルハウンドの器官をつかった魔道具と聞いたが、炎が吹き出るのだろうか。
おっさんの解説がヒートアップするあまり途中から自分の世界に入ってなんか満足しきった顔で言ってしまったので実際のところ説明を聞けていない。
そのため、実際鬼が出るか蛇が出るか状態なのだ。
だから、恐る恐るといった感じで魔力を流すのだ。
まぁ、あのおっさんも危険なものを渡したりなんてしないだろう。
最善の注意を払って、周囲に気を配り魔力を送る。
するとどうだろうか、、、、、何も起きなかった。
、、、、、は? おいおい、おっさんまさかの不良品を渡してきたのか?
まぁ、実質タダだし文句は言えないか。
そう思って、魔道具をしまおうと持ち上げた時だった。
重くなっている。
それも、全体の重量がただ上がっただけでなく、水のような液体が波打つような手ごたえを感じた。
俺は魔道具の蛇口のような部分を触る。
ここからなんか出る的なことは聞き取れたので、いじってみた。
すると管のような場所から色のついた液体が出てきた。
地面に落ちたところ溶けるということもなくただ地面にしみこんでいった。
この独特のにおい、、、、油か?
試しにもらったライターを着火し火をつけてみた。
すると火は油がしみこみ切れなかった部分に引火し、燃え上がった。
やはり油か。
ヘルハウンドの内蔵器官は魔力によって油を生成し、それに着火させて炎をはいていたようだ。
油は電気がない現状ではとてもやくにたちそうだ。
待てよ、、、油に、火、あれが作れるのでは?
そう思って俺が用意したのは先ほど報酬として得た魔道具だ。
俺はホブゴブリンの一人を走らせて必要なものを買ってきてもらった。
それはチューブ状の管と金属製の水差しなどのたわいもないものだ。
それらを繋げて魔道具を所々に連結させる。
するとどうだろうか、簡易火炎放射器の完成だ。
仕組みとしては至極簡単で、油を生成する魔道具から排出された油をチューブを通して外側を断熱加工された金属製の水筒へと送るそして連結させた水差しに油を送り水差しの部分に取り付けた送風機で空気圧で押し出す。
水差しの口から勢いよく出てきた油をライターで着火し、噴出する。
もちろんその熱で水差しの口部分も熱波で熱を帯びてしまうので冷気で冷却を同時に行う。
実際に武器として使うならもっといろんな場所に携帯できるように頑丈に作らないといけないだろう。
だがこれだけでも炎を噴射するのでなく着火した油を噴出するので火が消えにくく的確なダメージを敵に与えることが出来そうだ。
ヘルハウンドは、、、、鑑定の結果、残念ながらこの砂漠地方のモンスターではなく砂漠を超えた地方に生息しているらしい。
量産運用うんぬんの前に、油を作り出す魔道具自体を作る技術力がないので残念ながら量産化してゴブリンたちに持たせるのはあきらめるしかないだろう。
まぁ、量産できたとしても複数の魔道具を同時に使うため消費魔力は結構なものとなるので扱えるものも限られるんだけどな。
それにこの第一次世界大戦などに使われたような火炎放射器は人道的にもどうかなと思う。(まぁ今はモンスターなんだけどな)
それに素材まで灰にしてしまいそうだし、使いどころも絞られそうだ。
素材も取れなさそうなスケルトンなどのアンデットモンスターなら掃射してらくに討伐できそうだけどな。
俺が宿に戻るころにはすっかり日が沈み、夜になっていた。
砂漠の夜はとても冷えると聞くのでその日は、足早に部屋へと戻り夜を明かした。
翌日、祭りの初日。
朝からなのに外がものすごい賑わっていた。
豊漁祭に合わせて外から来た人だかりが開いている宿を探しに来ているようだ。
その数も半端じゃなく、色とりどりの体色をした人型モンスターが川を作っている。
今回はせっかくなので俺たちも祭りの様子を見に行こうかな。
前世では祭りごとにあまり興味を持たなかったが異世界の祭りがどんなものであるか気になるし、いってみて損はないだろう。
ルクレも祭りに行きたがるかと思ったが、獣舎で静かに過ごしたいそうだ。
意外に静寂を好むのかもしれないな。(静寂好きと言っても家に引きこもるわけじゃないがな)
なんか、カヨも祭りに行きたがらなかったので留守番するとのことだ。
うちの女子連中は人見知りなのか?
普通祭りと言ったら女子とか行きたがるものだと思っていたが、どうやら思い違いだったようだな。
まぁいいさ、今日は野郎だけで祭りを楽しみに行こうじゃないか。
俺はブルスラ達数人を伴って出店などでにぎわうテント街の中心へと向かって歩いて行った。
お読みいただきありがとうございました。
次回はお祭りの話となっております。
ではまた来週よろしくお願いします。(o*。_。)oペコッ




