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転生したら虫ですか!? Evolution&Degeneration  作者: 桃犬猿雉
第二章 虫だけど、統率する?
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第三十一話 虫だけど、取引します?

どうも、皆さん

一万ユニークありがとうございます゜゜(´O`)°゜

とても感激しております((( ;゜Д゜)))

今回は砂漠のテント内の話です。

今まで出てこなかった設定もあるので、後付けしてるなぁ、と思いながらお読みいただければと思います。

ちなみに、ゴブリンは生まれた場所によって体色が変化します。

このときの種族名は見た目は違えどゴブリンです。

そして、種族の名前から分かれ始めるのは、第二進化帯のホブゴブリン、デザートゴブリン、アイスゴブリンからです。

俺たちはサーカスの様に大きなテントへと入っていった。


テント内部は風通しが良い構造で、アルマジロとラクダを足して二で割ったような姿をした家畜が飼われていた。


鑑定したところ、



『「パルパ」 砂漠地方に生息するおとなしい性格の幻獣族 表面を硬化したうろこ状の毛でおおっており、外敵からの攻撃を防ぐ 水分を溜める器官があり水を長期間飲まなくてもその器官から水分を摂取する 人懐っこい性格であり、餌をやるとよりなつきやすい 家畜として扱いやすいので砂漠地方の人間族は移動用などに好んで飼う』



と、ラクダと似たような用途での家畜のようだ。


実際に背に乗っている赤褐色の肌をしたゴブリンや、騎兵の様に武装を施した筋肉質のパルパに乗るデザートゴブリンがちらほらといた。


すると奥の方からゴブリンでも、デザートゴブリンでもない二足歩行を行う人型のモンスターが歩いてきた。



『「サンドリザードマン」 砂漠地方に生息しているハイリザードマンの亜種 鱗の色が砂漠の砂と同化しやすいように黄土色をしている 爪が鋭く牙も頑丈だが、槍を好んで使う 知能も低くなくゴブリンの様に話すことが可能で知能のある程度あるモンスター同士の共通語を理解できる 声帯が共通語の発生に適していないので会話が途切れ途切れとなる』



サンドリザードマンはこちらに一礼すると、後ろのルクレを見て崇拝のポーズのようなものをとると、そのまま行ってしまった。


聞くとリザードマンたちは竜人へと至ることを目指す種族であり、竜族のドラゴンへ対しての敬意と憧れが強いそうだ。


場所によっては信仰のようなものもあり、集落の守り神として崇拝して供物をささげているところもあるそうだ。


竜の方も話せはしないが、知能が高くその仕組みを理解しているので、供物を対価として集落を守護するシステムが成り立っているらしい。


昔の日本みたいだな。


まぁ、こっちの方は全くの神頼みじゃないけどな。


俺たちはそのまま奥へと進んでいく。


ここにはゴブリンたち以外に、先ほどのサンドリザードマンや、コボルト、オーガなどの他種族がいて、交易や、用心棒など特有の共通語を介して生活しているらしい。


俺は言語理解の魔道具があるおかげで、共通語を話さなくてもどの種族とも会話できるんだけどね。


テントの下に屋台が並ぶ市場のような場所を抜けるとそこ居住区だった。


最初に俺たちを出迎えたアブドラはテントの下にある垂れ幕で囲まれた場所に入っていく。


そして、中に控えていた小間使いのようなゴブリンに何か話すと、俺たちについてこいと合図をした。


その合図通り、奥に入ると、今まで土だった床が、荒い布で覆われてるではないか。


流石はこの集落の長といったところか、住居も豪華だ。


まるで千夜物語に出てくる豪華な装飾だ。


部屋の広さもかなり広くルクレがすっぽりと入れるくらいだ。


天井ぎりぎりに頭が来るが、それでもルクレの大きさを考えるとかなり広い。


そこで、アブドラの本当の狙いが明らかになった。


商談だ。


商談と言っても、売り買いするわけではなく、依頼されただけだがな。


ブルスラの話を聞いて、俺たちの戦闘力をしって頼みたいことがあるそうだ。


もちろんただではなく成功報酬としていくつかの魔道具と知能のある人型モンスターの間で広く普及しているという通貨をくれるそうだ。


報酬は、とてもいいものだった。


だが、問題は内容の方だ。


美味しい話には裏があるとよく言うから、話は最後まで聞かないとな。


後で、命がけの拳闘試合とかに出されても困るからな。


話は進み、拳闘試合うんぬんなことは全くなく、ただの護衛の依頼だそうだ。


その護衛とは、この時期にある、豊漁祭の漁をする漁師たちの護衛らしい。


いつも護衛を頼んでいる、オーガの傭兵は大砂嵐に足止めをされてしまい、到着しても時期を過ぎてしまうそうだ。


最初に聞いた時は、こんな砂漠の中で漁だなんてどうかしてると思ったが、実は砂の中を泳ぐ魚型のモンスターがいてそれを捕まえるのだそうだ。


たしかに、ここは異世界だし、サンドワームの様に地面に潜ったりしているモンスターはいる。


でも、いくらなんでもと、疑問に思っていると、後ろから先ほどの小間使いのゴブリンを先頭にゴブリンたちが料理を運んできた。


その料理は、魚料理だった。


出された魚料理に使われている食材が今回の豊漁祭で捕まえる、サンドギルだそうだ。


サンドギルは前世で言う鯵に似ていて、味覚が強化された今の俺もしっかりと味わうことが出来た。


もう、生まれてからずっとあこがれていた調理された料理の味に涙がちょちょぎれる勢いで、おれはがっついたよ(涙腺なんてないけどな)。


おれはそのサンドギルの美味しさにつられて報酬にサンドギルの魚料理のフルコースを追加すことを条件に依頼を受けてしまった。


まぁ、依頼内容も漁師の護衛だし、何とかなるでしょ。


俺たちは、サンドギルの料理に舌鼓をうつのだった。


翌日、俺たちは市場へと向かった。


ここの集合テントは広さで言うとゴブリン村落の数倍はある。


先ほどの居住区を中心に、市場、家畜区域、宿泊区域と区域によって分けられている。


今回市場に向かった理由として今持っているモンスターの素材を共通貨幣と交換するためだ。


ここは、流通が盛んなので珍しいものがあるかもしれないしな。


それにしても、共通語に共通貨幣まであるとは、モンスターの中でも知能に圧倒的格差が出来ているようだな。


この光景だって、俺が生まれたところと比べると、ジュラ紀と、中世とまでの差がある。


まぁ言いすぎかもしれないが、文明が発達しているとはそこまでにすごいということだ。


人間族の方は知らないが、魔法というものがある上、職業まであるし中世どころの話じゃなさそうだな。


そうこう考えていると、市場の食物売り場を過ぎ、剣や武器、皮製品などを売るエリアまでたどり着いた。


その中でひときわ目立っていたのがモンスターの素材を使用した武具を売っている店だ。


この店は他の屋台のような店と違い占い師がいるテントのような形状をしていた。


その中を覗き見ると、一つ目の大柄な体躯をした老人がせっせと商品であるモンスター素材の武具を磨いていた。


こちらの視線に気が付くと歯並びの悪い口をにっこりとこちらへと向けて、カウンターまで寄ってきた。


だがこちらが手ぶらなのを見るとがっかりしたように奥に戻ろうとした。


俺は慌てて、無限吸収で収納していたモンスターの素材を手に出すと、店主は大きな一つ目を見開いて食い入るようにカウンターから身を乗り出してきた。


カウンター今にもぎしぎしと壊れそうな音たててるぞ。


おれが取り出したのは前に倒したアイランドクラーケンの歯だ。


この歯、猛獣や、トカゲの牙のような丸くとがった歯ではなく、人間の歯と似ていて平たい。

そして先端に行くにつれて鋭くなっている。


例えるならスコップのような形状だ。


この店主、この歯が気に入ったらしく、猫の様に右へと動かすと右へ、左動かすと左へと、面白いように首を動かしている。


仕方がないので、わざとらしく咳払いをして(咳とか出せないので口頭でゴホンと言った)ようやく我に戻ったようだ。


そして、恥ずかしそうに今回の素材の売買の話へと移った。


今回俺が提示した、素材は、レオファンの牙、砦蟹の甲殻、アイランドクラーケンの歯と帆のような形状をしたアイランドクラーケンの甲(烏賊骨)だ。


甲は大きすぎてカウンターに乗り切らなかったのでサーフボードの様に立てておいた。


いざ交渉しようとしたら店主の方が売ってくれたら好きなものを持って行っていいというまでの食いつきっぷりで、値段交渉するまでもなかった。


この一つ目のおっさん、かなりの素材マニアらしく、こうやって持っているモンスター素材の武具を売ているのもここで商売をしてより珍しい素材を得るためなんだと。


んで、砂漠地域で水妖族のモンスターの素材がなかなか手に入らなくて移動を考えていたところに俺が水妖族で、大物のアイランドクラーケンを持ち込んでテンションが上がりまくっていたというわけだ。


そのぶん、素材に付けた金額もかなりのもので共通貨幣の金貨30枚に銀貨42枚の値段が付いた。


金貨一枚で銀貨100枚の価値、銅貨100枚で銀貨一枚の価値だそうださらに下の石貨は10枚で銅貨一枚の価値だ。


ちなみに、黒パンが銅貨6枚で買えるので、銅貨一枚当たり10円という換算で石貨一枚が1円、銀貨一枚が1000円、金貨一枚が10万円相当だ。


つまり今回の素材についた値段は300万4万2千円と高額だ。


内訳はアイランドクラーケン関係が300万相当歯が十枚で100万、背骨に当たる甲が200万だ。


残りは合わせて4万2千となった。


おっさんよくそんな金持ってたなと思っていたら、ウキウキしながら店をたたんでどこかへと行ってしまった。


おっさんがスキップしながら去っていくところ見ても誰も萌えないわ。


俺たちは、ほくほく顔で、賑わう市場の中心へと戻っていった。


お読みいただきありがとうございました。

次回は話に合った、豊漁祭の話からです。

今後ともよろしくお願いします。


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