第二十四話 転生したら骨ですか!?
どうも皆さま、最近暑くなってきたと思ったら急に寒くなったりと気温の変化が激しいですね。
そうなると体調を崩したりするので体には気を付けてくださいね。
剣を引きずるでもなく、悠然と武器を構えるアンデットの姿。
そいつは他のスケルトンどもと違い、悠然と剣を構えて佇んでいる。
鑑定結果もやはり、
『「スケルトンセイバー」 生前剣を扱い戦った者が戦いで死んだ後、魂が遺骨に宿り夜になると動き出すモンスターへと化した骨の剣士 一般のスケルトンとは違い生前の剣術を扱う 骨だけだと侮ることなかれ 不死族はスタミナの概念が薄く疲れを知らないと言われる 個体の中にはスケルトンを率いて指揮を執る者もみられる』
そいつだけではない。
『「スケルトンランサー」 生前に槍を扱い戦った者が戦いで死んだ後、魂が遺骨に宿り夜になると動き出すモンスターへと化した骨の戦士 一般のスケルトンとは違い生前の槍術を扱う 個体の中にはスケルトン馬に乗るものもみられる』
『「スケルトンバスター」 生前に戦斧を扱い戦った者が戦いで死んだ後、魂が遺骨に宿り夜になると動き出すモンスターへと化した骨の戦士 生前より体躯が大きいものが多いため骨の身となった体も他のスケルトンよりも大きく、骨だけとなった今でも戦斧を振り回し攻撃をする』
ゴブリン長老から話を聞いた通り、こいつらは一般のスケルトンの上位進化固体だ。
数はスケルトンどもよりも少ないが、鑑定の通り不死族どもにはステータス欄にスタミナの記述がなく、代わりに魔力の値が高い個体が多かった。
つまり、鑑定先生がおっしゃるには不死族はスタミナの概念がなく代わりに魔力をスタミナの代わりに消費するということらしい。
はたから見たら、息切れ一つぜずに疲労様子を見せることなく剣を振り続ける姿から疲れ知らずという認識が広まったのだろうな。
だが、実際に消費するのは魔力というわけだ。
そうとわかればスタミナ切れで持久戦負けの心配する必要はない。
俺は対多数向けのスキルをたんまり持っているので、多勢に無勢という状況はなさそうだしな。
俺はルクレたちの前に出ると、状態異常ブレス、強酸ブレスを発動させる。
これにより骨だけのスケルトンどもは一網打尽だ。
、、、そう思っていたんだがな。
俺が強酸ブレスを使用した瞬間、数体のスケルトンナイトがからからと声を上げるように音を立てはじめ、スケルトンどもが集まりスクラムを組むように組み合わさり壁となった。
しかも、スケルトンの捨て身の壁かと思いきや、奴ら魔力を用いて表面をコーティングしてこちらのブレスをしのぎ切りやがった。
こいつら連携できるうえに状態以上に耐性がありやがる。
なかなか骨が折れる連中だな。
骨だけに、、、、、
んまぁ、冗談は置いておいて、俺はスラッシュディバイドを発動させ、スケルトンの壁ごと、一番手前側にいたスケルトンナイトの頭蓋骨を砕いた。
前方のスケルトン部隊がやられたことで、焦ったのかスケルトンたちは間隔をあけ、こちらを囲むように包囲戦を仕掛けてきた。
包囲戦には慣れている俺は、動じることもなく、病魔の相へと進化しそのまま疾走スキルを発動し、体にスラッシュエンチャントを付与し、高速でスケルトンたちの間を縫うように動き回った。
その間スケルトンたちも俺を捕らえようと動いたが、速度に特化した病魔の相のスピードを捕らえることは叶わずに、斬属性の付与された体当たりによって砕け散っていった。
途中からルクレとカヨも加わり、スケルトンたちはルクレの圧倒的力と、カヨの分体創造による完全連携に手も足も出ずに、散って言った。
あらかた、片付いたと思う頃に、結局こいつらが異常発生した原因がまだわかっていないことに気が付いた。
すっかり戦〇無双の英傑状態となっててすっかり忘れていたが、こいつら自然発生したにはゴブリン長老がおかしいと言っていた通りだし、何よりスケルトンの上位種であるスケルトンナイト、スケルトンランサー、スケルトンバスターまで出現しているのにも限らず、ゾンビ系のモンスターが一体もいなかったのだ。
自然発生であればどちらも半々ほどで出現するらしいが今回は一匹すら見当たらなかった。
結局その日はわからずじまいでゴブリンたちの村落へと戻った。
村落へと戻ると、ブルスラの報告によって俺らがスケルトンたちを殲滅したという話が村落中を駆け巡りその日は宴が開かれることになった。
まだ、原因もわかってないのに呑気なことだな。
そう俺は思いつつも主賓席に座って出された、食べ物に舌鼓をうっていた。(味覚が薄いからただ食べてただけだけどな)
ふと気が付いたことなのだが、果実ジュースを出された時にそれを飲んで酔っ払ってしまった。
昔の話だが、コーヒーで蜘蛛が酔っぱらうという話を聞いたことがある。
たしか、カフェインで酔ったとかとの話だったような?
まあ、そう言うわけで俺は久しぶりに酔う感覚を楽しんだ。
別に悪酔いしたりとかはしなかったが、その日は騒いで、終わった。
ちなみに、ルクレとカヨは味覚がしっかりとあるので調理された料理を楽しんでいたようだ。
何ともうらやましい。
まぁ、俺もいずれは味覚がしっかりとした進化先があることを祈って眠りについた。
その翌朝のことだ、目が覚めて俺は朝飯を食おうと村落を歩いていると、俺よりも先に起きていたゴブリンの連中が何やら騒がしくしていた。
その騒ぎは村中に伝わったようで、ゴブリン長老が出てきて騒ぎとなっている原因を魔道具を通して話してくれた。
ゴブリンたちの話によると、朝型見回りのゴブリンが村の周辺を見回っていると、急に何かにぶつかったそうだ。
ぶつかったといっても目の前には何もなく、見えない壁のようなものにあたりそれ以上前に進めなくなっていたという。
その範囲は広く村をすっぽりと見えない壁が覆うだけでなく、あのアンデットが湧いた場所も含めて丸く囲まれていたそうだ。
確かめてみたところ見えない壁は村を中心として約半径一キロほどでどのような攻撃を加えてみてもびくともせず、時間をおいても壁が消えることはなかった。
壁を観察することでわかったこともいくつかあった。
まず壁は出ることもできないが外側から入ることもできないらしい。
空を飛んでいた鳥が見えない壁に弾かれるようにぶつかったことでそれが分かった。
それとこの壁空気を遮断しているわけではなく、風が吹いてくることでそれを確認できた。
壁の特徴は以上だが、これが自然のものではないことはゴブリン長老に確認していた。
この見えない壁は、何らかのスキルによって張られた物だろう。
魔道具の線も考えたが、この範囲、維持時間を考えると一国の魔導師団が結束して行わなければ無理だそうだ。
まぁ、一国がわざわざゴブリンの村落一つがある程度の土地を隔離する必要性が見当たらないからな。
そう来るとやはりスキルだ。
それも、一般のスキルではない、自由退化、カヨの分体創造の様に強力なもの、加護スキルだ。
加護スキルであれば大きな対価を払うことなくこのような見えない壁を張ることが可能だろう。
それでも何らかの規則はあるだろうがな。
おそらくだが、そいつはアンデットと関係がある奴だろう。
まぁ、それ以外の関連性が見られないからそう考えただけだけどね。
アンデットの異常な発生もそいつが何かしらのことをして急発生させているのだろう。
もしくは、そいつ自身がアンデットなのか。
それならば、骸の王の様に仲間を召喚していると考えるとしっくりくるな。
そいつが何であれ、俺たちを逃がさないようにしている張本人が何かしらのアプローチをしてくるはずだ。
逆に何もせずただじっくりと俺らが餓死するのを待つという手もあるが、ゴブリンたちは農作業もしているのでそれは無いとは思うがな。
もし、奴が何かをしてくるとしたら今夜だ。
アンデットは太陽光の下に出ると弱体化して、最終的に消滅するらしいので、敵がアンデットだろうがそうでないだろうが、味方のアンデットが弱体化する日中は仕掛けてこないはずだ。
いずれにしろ推論に過ぎないので必ずしもそうなるとは限らないし、警戒はしておかないとな。
俺はルクレとカヨを伴い、ゴブリン長老の家へと向かい歩みを進めた。
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