第二十話 転生したら強敵ですか!?
どうも皆さん、春ですね。
でもまだまだ寒いので体調に気を付けてください。
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新たに評価していただいた方もありがとうございました(*´・ω・)
ではでは
俺ら三人?は、水辺にそって元いた場所から大分離れたところまで来ていた。
正確にはわからないが一日で数十キロ程は移動したと思う。
それにも関わらず、水平線は相変わらず広がっている。
島一つ見えない。
そろそろルクレやカヨも歩き詰め、泳ぎ詰めに加え雑魚刈りで経験値を少し得たことで疲れているだろうし、休憩をすることにした。
カヨはもう少しで進化できそうだな。
俺らは拠点から持ち出した肉を持ってくるとカヨと二人で焼いて食べた。
元は日本人女性であるのにたくましいことだ。
ルクレはルクレでそこら辺に生えている、木にバリバリとかじりついている。
みんな疲労してからの食事で気が緩んでいた。
そんな時だった、‘島’が現れたのは。
そいつは何もなかった水中からいきなり現れた。
島のような胴体はフジツボからだらけで青黒い色をしている。
蛸だ、それもとてつもなくデカい蛸。
完全に食事で油断していた俺たちは、その島のように大きな蛸によって一瞬にしてピンチへと追いやられてしまう。
タコの見た目をしているくせに、足の数が八本だけじゃなくものすごい本数が水中から突き出てきて、こちらへと襲い掛かってきた。
その速度は速く俺は上方へと回避し、カヨは分体を身代わりにして難を逃れることが出来たが、大半の触手はルクレへと絡みついた。
ルクレも必死に抵抗しているが、少しずつ水中に向かって引き寄せられている。
俺は急いで鑑定を行う。
『「アイランドクラーケン」 島と見まごうばかりの巨体と無数の触手を持つ蛸 表面を特殊な粘液で覆っており外傷から身を守る 触手は千切れても再生することが可能 遠洋で船を襲うことが多く海の悪魔とも呼ばれる船乗りたちの天敵 海底で岩山に擬態して眠る ちなみに味は大味である』
やはりステータスは不可視か。
鑑定内容の大味の部分に注目して呑気に現実逃避でそんなことを考えていると。
俺ってある意味冷静なのかもな。
その時、空気を裂くような轟音がしてそちらを振りむく。
ルクレが口を大きく広げたかと思うと、次の瞬間指向性のある衝撃波とでもいうべきか、ものすごい轟音とともに半透明の空気の塊が島蛸に向けて放たれた。
ルクレのスキル『咆哮砲』だろう。
その威力はすさまじく島蛸の触手を半分ほど吹き飛ばした。
ルクレがそんなおっそろしいスキルを持っていたとはな。
だが、肝心の本体は水中へと逃れて致命傷には至らなかったようだ。
残り半数の触手でルクレをがっちりと掴み離さない。
先ほどの咆哮砲を警戒して口周りをぐるりと締め付けている。
あれでは二発目の咆哮砲は封じられたしまったようなものだ。
咆哮砲は空気を圧縮して放つもので、大量の空気を吸い込まなければならない。
残念ながら俺の遠距離攻撃ではあの巨体には致命傷を入れることはできないだろう。
あの蛸にダメージを与えるには近距離で強酸液をぶち込むぐらいしかないが、島蛸は強酸液の射程外で、ルクレの触手を攻撃しようにも、他の触手に阻まれる。
雷の魔武器なら貫通するだろうがあれはルクレの背中に保管したままだ。
俺は念話をふたりに繋げる。
『非常にまずい状況だ』
『そんなもの見たらわかるわよ』
『咆哮、、できない』
『触手に攻撃仕様にも表面の粘液で生半可な攻撃じゃ無力化されるし再生される』
『せめてあいつが陸に近付けば強酸液で表皮の粘液を貫通して流し込めばダメージを与えられるはずだが、それでもあの巨体を溶かしきるまではいかない あいつを倒せる攻撃はルクレの咆哮砲ぐらいだ だが、あの通りルクレに近付きすらできない』
『あたしに考えがあるわ』
カヨの考えを聞いた俺は、
『危険すぎる、成功する保証はないぞ』
『これ以上長引かせても、触手を再生されてジリ貧よ』
『それでいくしかないようだな』
『ルクレも、踏ん張れよ!』
『ん、信じる』
俺はブレスを全消費して、奴の視界を可能な限り塞ぐ。
触手に当たったとしても粘液で効果は激減して、傷も再生されてしまう。
だから、効果は関係なく回数全てを使って奴の視界をふさぐために展開した。
俺のブレスによって濃いブレスの壁が出来たわけだ。
次の瞬間カヨが水に飛び込み、奴の近くまで移動しはじめる。
カヨは近くになるにつれて、激しくなる触手の攻撃の雨を水中での機敏さをみせ、回避していく。
そして奴の近くへと到達すると分隊創造を使い、九体のサハギンを作り出す。
『あたし一人じゃあんたの巨体はびくともしないだろうけど、力を合わせればこんなことだってできるのよ!』
カヨは同時にスキル『水流操作』を使い同時に同方向へと水流を操作し、激流で島蛸の巨体をこちらに向けて押し流した。
分隊創造で全く同じステータスと意識を持つためできる技だ。
小さな津波がこちらを襲うが奴の全身は水面近くまで押し上げられ、俺はすでにホバリングで飛び上がり、奴のフジツボだらけの体に飛び移る。
うぇ、べちょべちょして気持ち悪い。
だが我慢だ。
俺はスラッシュディバイドを使い、奴の体に、切れ目を入れる。
その傷口めがけて、強酸液を回数目一杯分吐きつける。
痛みからか、島蛸が暴れだし振り落とされそうになるが、しがみつき流し込み続ける。
奴も痛みにこらえきれず触手を向けてくる。
だがいいのか?触手をこっちに戻して。
俺は奴の体から急速離脱し空中へと逃げる。
『やれ!ルクレ!』
『ん!』
奴の目には、見えたことだろう。
口を大きく開いて今にもこちらに咆哮砲を放たんとするルクレの姿が。
逃げようとしてももう遅い、ルクレの口から咆哮砲が放たれた。
俺はその時にはすでに進化を終えメタルスタッグに進化していた。
いくら奴から離れたとはいえ間近でルクレの咆哮砲の余波を受けるので硬さが命取りだ。
咆哮砲は奴の内臓が詰まった丸い体に巨大な風穴をあけた。
奴もしばらくは、うにゅうにゅと動いていたが、ついには動かなくなった。
俺はというと咆哮砲の余波を受け近くの木に叩きつけられていた。
すっごい体が痛い。
気が付くと二人とも俺のとこに来ていた。
『三人の連携が出来たから倒せたな 意外と愛称いいのかもな俺たち』
『セクトに死なれたら困るからね』
『相性抜群、夫婦だから』
カヨはぷいっとそっぽを向いて、ルクレは相変わらずだ。
俺たちは一息つけると思ったら、頭の中にレベルアップのアナウンスが流れ始める。
『レベルが上がりました レベル15になりました おめでとうございます 最大値Lv15になりました』
『称号 大物喰らい を贈ります 今後とも頑張ってください』
メタルスタッグのレベルがマックスになった。
顔出しボーナスはんぱいないです。
それと称号をもらったのはたぶんデカいモンスターを倒したからかな。
久しぶりにまともな称号をもらった気がする。
魔騎蟲の方も、レベルが結構上がって、15になっていた。
でか物様様だな。
すんごいピンチだったけど。
それにしても鑑定によれば、クラーケンは遠洋にいるってあったけどなんでこんな沿岸部まで来たんだ?
たまたまか、よくわからんな。
まぁ、そんなことは置いといてせっかくメタルスタッグの進化先が出たんだ、しっかり吟味させていただきますよ。
聞くとルクレもカヨも進化できるようだ。
ついにこの時が来てしまったか。
これで拠点ともおさらばだ。
メタルスタッグの進化先はこうなった。
『「ヘヴィメタルスタッグ」非常に硬い甲殻に覆われ、太く長い鋏を持つ大型の妖虫族 金属光沢をもつ体は鋼の硬度を上回る まさにあるく砦』
『「レアメタルビートル」珍しい金属の混じった甲虫がたの妖虫族 その甲殻は魔銀に似た性質を持ち魔力をおびやすい 反射して様々な色の光沢を放つ 甲殻を狙って乱獲が行われ個体数が少ない』
『「チャリオットメガソーマ」超重量級の甲殻を纏い強力な突進で岩をも砕く頑丈さを持つ甲虫型の妖虫族 チャージランスのようなその角はあらゆる盾を突破し、敵を轢き飛ばす 速度は直線ならば馬並みの速度まで加速できる』
『「ブレイクランカンターロス」大型の妖虫族 別名破城虫 見上げるほどの大きさを誇りやわな城壁だと一発で貫通させる巨大な錨状の腕を持つ 角は中央が長く、左右に曲がった角が生えている 城壁を破壊し、巨大な城門を突破する姿はもはや攻城兵器 ただ動きがかなり鈍いため、逃げようと思えばよほどのことがない限り簡単に逃げることが出来る』
うーむ、どの進化先も男心をくすぐられるなぁ。
特に最後の名前が長い、ブレイクランカンターロスだが、もはやかっこいい悪役の巨大メカだ。
顔の部分はアトラスオオカブトに似ているが、両サイドの角が外側に反り返って、中央の角がかなり長く太い。
似ているものと言えば、超絶ごついケンタウロスのような形状だ。
下半身は意外とスマートで腹の部分から四本の木の幹のような太い足が生えている。
上半身は下半身でがっちり地面を掴み、両腕の錨状のハンマーでたたき壊し、角で突き崩すといった、まさに力業。
脳金を具現化したような姿だ。
たしかにかなり足が遅い。
足は遅いが、上半身の動きは下半身ほどではない。
全体の大きさもルクレとそう変わらず、体高は俺の方が高い。
かなりの重量があってすぐに疲れてしまいそうだ。
他の進化先もよかったが、この進化先を超えることは出来なかった。
何よりでかいし。
それぞれから得られたスキルは、硬化Lv4、魔力壁、急加速、チャージインパクトだ。
硬化はそのままにレベルの上昇、魔力壁は効果の魔力バージョンで、急加速は疾走に似ているが、硬化は速度上昇ではなく最高速状態へと達するのが早くなるスキルだ。
チャージインパクトは力をため強力な一撃を放つものだ。
こんなところで俺の進化はおわりだ。
次は二人の進化だが、二人とも俺の進化先並みに変化がすごかった。
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