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ルポライター
「あのさ・・もし、良かったら、これから俺が知っているパブに行かないか?無理強いはしないよ。でもさ、美登さん、ここで終って良いのかい?今日は何の成果も無かっただろう」
「あ・・貴方は・・一体、私に何を見せようとしたの?反社会的な若者像の姿?その姿を公衆にさらす事が目的?いえ、それをやれば、貴方だって無事では済まないわ」
「そうさ・・済まないよな。ふふ。でも、そうするつもりならすれば良い。写真一つも撮れない虚構としか、誰も見ないがね。そして、あの実体があったとして、何時いかなる時にも店が開いているのかどうかも分からないのだから」




