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あるパブの中で  作者: 白木克之
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動き始めた驚愕の構想

「皆さん、虎視眈々と我が国のレアメタルの資源を狙って来る国々があります。もはや、何の為に我々が組織され、この国難に対する開発をして来たのか、もう少し大きな視野の部分で見て下さい。戦争は仕掛けられている。しかし、我が国は先の大戦によって戦争をしない国と現法律があり、それは未だに改正もされていません。自国を防衛する為に必要な事は、瞬時に他国の情報を網羅する事、その為に一瞬であっても、それが遅れれば致命的なのですよ。その為のAI開発であり、この無線LANの開発は急務だった。それを成し遂げたと僕は大げさでは無く、今村博士の研究は今世紀の大発明でありましょう。こんな相手国の攻撃に対して、受け身である事の無いものです。より正確により素早く対処できるものがこれだと思うんです。この会議は、そう言う緊迫感のあるものとして招集しました。理由は後で述べます」


 しーんとなった。優がここまで言うのは初めての事だった。そんな緊急の会議だったのかと。


 有村・仙波博士も女性博士である。栄養学を始め、免疫学・生物学・植物学にも幅広く、麗華達ともしょっちゅう会合している。二人とも小柄な童顔のような顔・・実際麗華の指揮するやはり大学生博士であった。共に大天才とまで称されている。つまり、ここに居る11名は、日本国内の最高頭脳であり、外核組織にも美登が居る。美登の話はまた後から出て来る。

 ここで、


「今三木博士の言われた事を、この場で、両名によるパネルで紹介します。細かい質問、分からない事は個別会談でお願いします」


 既に優から指示があったようで、両名は、パネルの中で、


「・・と言う訳で、地球の生物の94パーセントは海に居ます。その海洋は、深海から浅海まで含めて、そこに棲息・活動出来る条件が必要です。故に、既に遺伝子的分野において、将来の食糧の確保もあるでしょうが、現在の命題の中でこの単細胞はほぼその条件を満たす事から選択されたものです。そこから、我々は、既に海流と、増殖規模・範囲を想定して複数の地点よりこれを放出しました。大きさ的には50ミクロンです」


 手が挙がった。岸山博士である。


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