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あるパブの中で  作者: 白木克之
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SF編 ある計画 いざ・・

「全て繋がる話なんです。その上で、最終的には税収の事に繋がるのですが、まずは地域活性、若年層、或いは老年層であってもこの社会構造に参加させる道筋が必要です。既に農業分野では、地域一丸となって、あるコンテストの企画案が出ました」

「コンテスト?・・成程、民が主体になる老若男女参加のものね。それは良いアイデアだわ。では、商、工業においてもそれを行う」


 墨田は全てを説明せずとも既に理解したようだ。余談だが、墨田はIQが190と言う超天才レベルの女傑なのだ。諮問会の者達が、優れた女性達である事も、そこから見てとれる。勿論、天才とIQと言う明確な関連性は無いものの、前述のように、即座に脳裏では理解出来る者達だと言う事だ。短かな会話の中でも、もう数段階先に理論展開があるのだ。板橋すら、会話をメモしながら内容を読み切れていない部分が多かった。


「はい、懸賞金もありだと思っております」

「うふ・うふふふ。分かった、美登さん、私も考えて見ましょう」


 こうして墨田が思っている事と、三木未優が事前に美登を座長にと動いていたものは方向性と言うより、より根本的なやはり官主導の施策では無く、民主導のものでなくては盛り上がりに欠けると言う事で一致したのだ。そう言う意味において、とっくの昔からそれを目標にやって来たSKA創業者の沢木 純氏の凄さがここでも見えて来る。

 三木 優は、これを端的に言った。


「国を動かすのは、どの時代においても民意なんだよ。お金で買う民意では無くね。その権力志向こそが国を左右に振り、安定性の無い危ういものにする」


 痛烈な皮肉を優は言葉に込めていた。良く分かる美登だった、

 三木未優ともそれから5日後に会った美登だった。


「そう、あの頑固な墨田さんが、民主導に賛成したのね。それこそ、美登さんの変わらぬ姿勢が共感を得たのよ」

「あ・・いえ、何も具体的な話では無かったのですけど」

「うん、それで良いのよ、美登さん。板橋さんからも聞いているわ。全ては繋がっているからこその8人会なのよ、貴方が以前参加していた3人会とは意味も活動も違うけれどね」

「あ・・ご存じでしたか」

「私も参加していたのよ、以前にね。でも、抜けたから」

「成程・・詳細もお聞きしませんわ」


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