美登が結婚!
良治は、
「一志、どうしようか?明日のパーティーに出る?」
三木 優退席後、顔を見合わせ、脱力したように言う良治に、
「おい、気持ちは十ニ分に分かるけどさ、折角のお招きを受けてここまで来たんだ。柳社長にそれは失礼じゃないかよ」
「あ・・うん、そうだな」
一志は咎めた。それは、そうだろう・・。
そんな事を言っている二人に、三木 優退席後、間を開ける事なく二人の女性スタッフが入室した。とても美しく、品性も感じさせる女性達だった。一瞬、どきりとする程の・・ここが、正に来客を待たせない、退屈させないと言う柳の気配りが出来る部分だと思った。
「失礼致します。山井様、安永様。よろしければご案内出来ればと思うのですが、ご都合はよろしいでしょうか」
「あ・・ええ、大丈夫です」
「はい、承りました。ご案内差し上げますのは、金田、三村の二名で御座います」
とても洗練されていて、少しの違和感も無かった。そして二人共にとても美しく、スタイルも良かったのだ・・。意図して?そこにだけは、流石に柳社長と思った一志と、何?こんなモデルのような美女なんて、そうそうそこらへんには居ないぞ?なんて思う良治だった。
実は、パーティーで行われるあるイベントの予行演習のような場所に、二人は案内されたのだ。そして、そこには柳社長が居た。
「やあ、ようこそ。ふふ・・良治さんは、美登さんの事で来られたのかな?」
図星であり、苦笑いする良治であった。
「はは・・もうお察しのようですけど、俺は美登さんに惚れていました」
「ふふ・・それはもう十二分に分かっていましたよ。でも、他にも一杯ライバルが居た事でしょうしね」
柳社長は微笑んだ。良治は明るい顔で、