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あるパブの中で  作者: 白木克之
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ルポライター

「どきなっ!」

「きゃあっ」


 ふいに、ミニスカートの、太股に薔薇の入れ墨のある少女に美登は突き飛ばされた。美登は横倒しに床に倒れ、その衝撃でカメラが床に叩きつけられた。


「何?・・これ」

「お・お前・お・・俺達を、しゅ、取材に、き、来たのか?」


 長髪の工員風の男と、踊り狂っていた、殆ど下着姿の金髪の少女が美登の顔を見た。危険を

察知した美登は、素早くカメラを拾い立ち上がったが、もうその時には、


「皆!こいつを見なっ!あたい達を取材に来やがったぜっ!」


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