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あるパブの中で  作者: 白木克之
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第五部 登壇の巻

 続いて、秋山と自称憲法学者・政治評論家。背広を着ていて小太りの中年だった。続いて背が高く、長髪で奇抜な赤い服装で登壇したのが、清水と言うこれも中年であった。最後は女性で和服と言うか、法服を来た中年の宗教家であった。三波と名乗った。この宗教家がTシャツの総師では無いだろうが高位にある者、或いは、弁士なのだろう。ここで、明らかになるが、この主催の本当の意味とは、美登が問題提起している一つであるお布施に対する無税はいかがか?と言うテーマであろうと気づいた良治だった。


「ははあ・・やっぱり、こっちの筋か。成程、この宗派は河原崎陣営にかなり急接近をしているし、政権党には選挙協力もしているからなあ・・あはは。やっぱり美登さんも十分調べた上で講演を受けたんだな?でも、宗派名を自己紹介しなかった。ははあ・・美登さんがどう突っ込んで行くのかな・・では、その彼女のお手並み拝見をするか」


 良治は笑った。

 美登が、自分の紹介はもう必要ないですよね?と会場の者に言うと、拍手が沸いた。そして、見慣れない秋山と言う自称?政治評論家の自己紹介、清水の自己紹介、三波の自己紹介をして貰い、自分はあくまでルポライターが本義。聞かれる側では無く聞く側だと司会のマイクを握ったと言うと、会場は拍手を送った。美登に質問をする先手は奪ったのである。当日に会場に来ていて、舞台袖に待機している永井もにこりとする。先に、自分の立ち位置を明確にする事。そして、登壇者に自己紹介をさせた以上、主役は美登になり質問側になる。美登は、


「では、秋山憲法学者であり、政治評論家様。本日は私が政治的側面と言う事で、今日の政治状況を簡単な言葉で、ここは難しい討論の場で無くてお答えして頂けませんか?まずは、今日の情報錯乱の事ですが」


 いきなり聞かれた秋山は、少し間を置き、


「現情報時代には、様々な手段があります。それを一括りにするのは難しい・・しかし、誤情報、誹謗中傷する事には法律も必要となると考えます」

「はい、例えばいかがでしょうか?法整備をするとなると、厳罰を求めるのか、名誉棄損をするのか、或いは誹謗中傷を繰り返す者のアカウント停止であるとか、そのサイトの使用禁止であるとかですが。どこから切り込めるでしょう」

「一概にはだから難しいと思うのです。誹謗中傷となると、これは名誉棄損、裁判となります。又近年その事によって自殺者もあります。その因果関係も含めて、とても長く関連性につき認定出来るまでの日数もかかるでしょうからね」


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