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ルポライター
「美登さん」
そこに一線を置く彼女にとって、その言葉は、嬉しくなかったが、最近のインタビューの約半数は、こう言う手合いである、少々がっかりしながらも、美登は続けた。
「えっ、私?光栄だけど、でも私はフリーのルポライター。芸能人ではないわ、残念だけど」
今度は、はっきりと嘲笑に似た笑いを浮かべた吉成だった。明らかに悪意を感じとった美登であった。この冷やかしも最近多い手合いだ。中には美登に交際を迫ったり、しつこく電話番号を聞いたりする者も居る。女の身一つでこの世界で生きている事を自負している美登にとって、この位の事は何でもなかった。




