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ルポライター
まるで話題に乗ってこない吉成だったが、話術に優れた美登である、言わなければ言うようにするだけだ。
「ふーん・・じゃあ、私のレベルが吉成君を超えているのか、その逆なのかな。ま、どちらにしても興味の無いことを二度と質問しないのが、私のポリシーだから」
「じゃあ、貴女のレベルにあった質問を願おうかな」
表情こそ穏やかだったが、吉成の言葉にはある種の刺があった。
「それじゃあ、ファッションから行こうか、君は何派?」
「はーっ?、・・べーつに、自分に合ったものを選ぶ、それだけさ」




