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あるパブの中で  作者: 白木克之
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出会い

 加藤は、しんみりとして言った。


「行こう・・」

「どこへ・?」


 この後この二人がどうなったか、それは誰にも分からない。聞いた所でどうなるものでもないし、どこかの酒場で、今日もまたあるそんな出来事なのだから・・

 数日後の新聞報道にはx氏の死因が、急性心不全と報道されていた。

 だが・・今日も場末のパブには様々な人達が訪れている。無口なマスターの眼には時折、彼らがどうしているのかな・・そんな憂いの表情が見える。

 この二人の出会いは、これでは勿論終る事は無かった・・そして、月日が流れる・・




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