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あるパブの中で  作者: 白木克之
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出会い

「そうじゃない、何故今更彼の死を卑下しようとする?彼の死とは、君を護るためにその命すら賭けたものなんだ。そう言う君の本心は違う筈だ。その意図を聞きたい」


 由利子は目を伏せた。小刻みに体が震えた。その様子に加藤は、


「まだ君は何かを隠しているね、全てを失う哀しみを知っている君が、全て判っている君がそんな事に今更こだわっている筈があるまい」

「・・ふ、ふふふ・。貴方は心理学者なの?」


 由利子は低い笑い声をあげた。



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