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あるパブの中で  作者: 白木克之
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出会い

「そう、彼と仲間達。3年掛かったわ、彼とその仲間の執念とも言えるルポだった。でも、そんな彼らの喜びなんてほんの一瞬の事でしか無かった。社会正義なんて力の無い者が振りかざすものじゃ無いって事・・思い知るのはすぐだったの。一人、また一人と、事故死、自殺。そんな偶然があり得ると思う?危険を察知した私達は逃げたわ。でも改めて私たちは、強大な力を思い知らされる事になる。逃げる、追ってくる、・・その繰り返しだった。彼も私も、もう限界だった。その時もうすでに覚悟を決めていた彼は、友人の所へ私を匿って貰うよう頼むと、一人組織に挑戦したの。彼の挑戦とは、自分を死のモデルとしてマスコミに売ること。3ヶ月後に届いた彼の訃報にも、もう私には涙も出やしなかった」

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