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あるパブの中で  作者: 白木克之
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出会い

「私もお勤めをしていたから、何となくそう言うことは・・」


 判る・・そう言う含みを持って彼女は答えた。


「いや、俺の言葉が足りなかったか・・つまり、男は妹との仲が進展するに到り、又、自分の妻と子との離婚も考えるようになった。そして妹との不倫関係が、彼の妻に浮気の事実として追求され始めるようになると、彼自身は、意外な事をこの時考え始めたんだ」

「・・・それで?」


 話の根幹が見え隠れするようになると、続きが知りたくなるものだ。由利子は加藤に次の言葉を促した。


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