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ルポライター
「無理も無い。そりゃあ、ショックを受けた君の心境はいかばかりか想像に難く無い。でもね、君はここまで築き上げて来た自分の今の地位に対して、竜胆の後ろ盾があったかのように錯覚しているが、それは違うよ。断じて言っておく。君にはちゃんとした裏付けされた実力があり、今の地位に駆け登って来たんだよ。今の実子騒動の週刊誌のリークは、君にとって不本意だと思う。でも、重ねて言うが竜胆は君を応援こそすれ、手助けなどは殆どしていないんだから」
「でも・・でも・・」
美登の両眼から涙が毀れ、止まらなかった。