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あるパブの中で  作者: 白木克之
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ルポライター

「私は、言われた所に行くだけです。何も知りません」

「そう・・」


 この秘書は、恐らく知っていても何も美登に語る事は無いだろう。

 ほどなくして、広大な敷地思われる樹林を抜けて、ある屋敷についた。美登も全く知らない場所であり、嵯峨と言う秘書はすぐ美登を残し帰って行った。


 玄関を開けると、少し年配の婦人が出て来た。人の良さそうなふくよかな女性であった。


「さあ、聞いているわ。中にお入りなさい、美登さんよね」

「あ・・はい」



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