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ルポライター
「そう、確かに蜂の一刺しって点では一瞬の打撃を与えるかも知れない。でも、巨大な利権、組織がそこにある。そこに対抗するにはもっともっと大きなものが必要よね」
美登は、少し話に乗ってきつつあった。吉成は、
「ああ、だからこそ、彼らのやり方が出て来る。必然とは言わない。しかしマスコミとはそう言う社会に訴えるのには手段の一つでもあるからだ」
「それはそう。分かる。で・・?」
「つまりさ、俺が関連してたって話なんだ」
「・・そう言う事よね。さっきからいきなりこう言う話になったから、或いはって思ってた」