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あるパブの中で  作者: 白木克之
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ルポライター

 それはそうだった。美登は、自分の意思であの真夏の地下酒場に行ったのだから。吉成に強制された訳では無かった。


「それは、そうだわね。分かった・・もう少し聞くわ」


 美登は、酒席での話。すっかり吉成から興味が殺がれてしまったものの、口にジンを運んだ。酔いたくなった。日ごろの憂さ晴らしをするつもりだ。どんな話であろうとも、もはや興味は薄れていたからだった。


「俺は、そのルポライターの協力者だった。この話が持ち込まれた時、確かに追求出来るテーマだと思った」



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